たのしい植物入門 ハイビスカスのシベの色の比較/自由研究が本物の研究

 自由研究こそ本物の研究です。自分の興味関心を大切にし、「予想」をたてて「確かめる/実験する」ことで真理を見つけて行くことはたのしくてならないことです。

 さて、前回からのたのしい植物入門「花びらの色など外見が大きく違うハイビスカスがいろいろありますが、その中にあるタネをつくる器官〈シベ〉の色も違っているのだろうか?」という問題について具体的に見ていきましょう。

 みなさんの予想はどうだったでしょうか?
「中のシベも同じ色だろう」でしたか?
それとも「シベの色も違っている」だったのでしょうか?

 わたしの撮った写真をみてください。沖縄でごく普通にみるハイビスカス/アカバナです。
 この突き出ているのがシベです。上に開いている赤い部分がメシベ。その下で突き出ている黄色い部分がオシベです。黄色いものは〈花粉〉です。

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  これは研究所の近くで散歩していた時に撮った黄色いハイビスカスの写真です。色はどうでしょうか?

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〈シベ〉の部分を大きくしてみましょう。

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黄色いハイビスカスのシベの全体の色は〈黄色〉です。
赤いハイビスカスのシベの全体的な色は〈赤〉です。

「同じだ」とは言えない様です。

 白いハイビスカスの写真があります。
 見てみる前に、予想してみましょう。
 白い花びらのハイビスカスのシベの色は、どうなっているでしょうか?
 予想
  ア. シベも白
  イ.シベは他の色
 どうしてそう予想しましたか?

見てみよう
⬇︎

見てみよう
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  ところで以前、ハワイでたのしい教育活動を展開した時、白いハイビスカスの事を書きました。その時のしべの色は、沖縄に多い赤いハイビスカスのしべの色合いと似た様にも見えました。ですから、花びらが白いハイビスカスの中にも、しべは白くないものもあるのです。品種が改良されている過程を目の当たりにしているかのようです。

 みなさんもいろいろなハイビスカスを見てさらに研究をすすめてみませんか。たのしい発見がいろいろでてくるかもしれませんよ。

 自由研究が本物の研究です。たのしい植物入門、いかがでしたでしょうか。またいつか別なテーマで書きたいと思います。

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ハイビスカスの「しべ」の色の問題編(自由研究こそ本物の研究)

 ハイビスカスをご存知ですか? 南国を代表するかの様な植物で、沖縄にもたくさん咲いています。ある方にハイビスカスに関する問題を出したら「気づかなかった、おもしろい!」と言ってくれたので、サイトにも書かせていただきます。これがハイビスカスです。%e8%87%aa%e7%94%b1%e7%a0%94%e7%a9%b6-%e3%83%8f%e3%82%a4%e3%83%92%e3%82%99%e3%82%b9%e3%82%ab%e3%82%b9 ハイビスカスというのは植物分類上「フヨウ属 Hibiscus」の植物を示す名前です。

 沖縄ではもともと「アカバナ」と呼ばれていました。赤色の花がもともとの色だったのでしょう。しかし最近では、黄色いハイビスカスや白いハイビスカスの花も目にします。すると「白いアカバナが咲いている」という様に「白墨(しろいすみ)」的なおもしろい表現も耳にすることも出てくることでしょう。

 ところで、植物には花粉をつくる「おしべ」と、タネができる部分の「めしべ」があります。ふたつをまとめて「しべ」といいます。
 オスのしべ→おしべ。メスのしべ→めしべ。です。理科の時間に見たことがあるのではないでしょうか。
 このサイトは教員採用試験を受ける方達もたくさん見てくれている様です。沖縄県 教育委員会作成の教員採用試験でも時々問われる内容です。

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 問題はここからです。
 赤いハイビスカス、黄色いハイビスカスなど、いろいろなハイビスカスがありますが、シベの色も違うのでしょうか? それとも違うのは花びらなどの色なのでしょうか?
 みなさんはどう思いますか?

 わたしは散歩をしながら研究所の周りのいろいろなハイビスカスの写真を撮りながら、疑問に思って調べたことがあります。ですからもちろん、答えも知っています。

 しべは「タネ」に関わる重要な部分ですから、花びらの色が異なるハイビスカスも同じシベの色なのでしょうか。それても、花びらが違えば、シベの色も異なるのでしょうか。

 予想してみましょう。

もんだい
いろいろな色のハイビスカスがありますが、そのシベ(おしべ・めしべ)の色はどうなっているでしょう?

ア.花びらが同じでも違っていてもシベの色は似ているイ.花びらの色が異なれば、それに伴ってシベの色も異なっている
ウ.花びらの色が同じであっても、シベの色はいろいろ異なっている

 

どうしてそう予想しましたか?
あなたの考えを聞かせてください。

解答・解説は後日!

 

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「たのしい教育研究所」です!

講座の準備着々と進行中 折り染め用染料インク 手のりブーメラン最新バージョンほか

 研究所の秋はとても忙しくなってきた日々です。研究所に直接訪ねて来てくれる方達の特訓・スーパーバイズ、秋の講座、小学校でのPTA行事、カウンセリングなどと同時に、いろいろな執筆ものをこなしています。
 忙しさは苦しさだと思う方達もいるかもしれませんが、研究所では忙しさと笑顔は比例しています。この活動の向こうに見える、いろいろな方達の笑顔がたくさん見えているからです。

 さて、水周りのところでは、秋の講座の予備実験や準備で、こういう状況です。

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 テーブルの部屋では、いろいろな資材を床に置いて、たのしい教材の準備です。

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%e3%81%9f%e3%81%ae%e3%81%97%e3%81%84%e6%95%99%e6%9d%90%e9%9b%86 こういう活動の中からたくさんの笑顔と賢さがあふれてきて、その一つのRIDEとして、将来、沖縄からノーベル賞を受賞する人が出てくるでしょう。
 たのしみでなりません。

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たのしい教育研究所のテーマは
世界 日本 沖縄県 教育 賢さと笑顔です

星野道夫とたのしい教育研究所

 星野道夫の生き方はわたしにとって輝きに満ちていま%e6%98%9f%e9%87%8e%e9%81%93%e5%a4%ab%e3%81%a8%e3%81%9f%e3%81%ae%e3%81%97%e3%81%84%e6%95%99%e8%82%b2%e7%a0%94%e7%a9%b6%e6%89%80す。船で北米大陸に渡り、40日かけてバスやヒッチハイクでアメリカ・カナダ・メキシコを旅したのが彼の16歳のころ。その約10年後、アラスカに渡り、全く手つかずの自然(ウィルダネス)を描き出した美しい写真とかざらない文章を私たちに届けてくれました。1996年、テントを襲ったヒグマによって43歳の生涯を閉じます。

 結びつかないという気がするかもしれませんが、わたしが「たのしい教育研究所」を設立するというとき、大きな勇気を与えてくれてたのが、その星野道夫の生き方です。ですから、たのしい教育研究所は星野道夫との出会いによって大きな一歩を踏み出した、といっても間違いありません。

 小学校で理科専科をしていた頃、「きゆな先生は星野道夫好きだ」ということを生徒から耳にした担任の先生から、その頃ちょうど国語の教科書に載っていた星野道夫をテーマにお話しをしてほしいという依頼がありました。星野道夫が歩いたフィールドを自分で訪ねて撮って来た写真や、その時使ったキャンプ道具を手に熱く語った日の子どもたちの目の輝きもしっかり覚えています。

 先ごろ、ある人に星野道夫の話をしたところ、ぜひ作品などを紹介してほしいという便りが届きました。返事に添えた写真をいくつか紹介いたします。

 星野道夫という名前がつくものは書籍だけでなく雑誌も購入していますから、彼に関するかなりのものを手にしていると思います。これは2013年、たのしい教育研究所を設立して一年目に発行されたBe・Pal誌からです。タイトルが「子どもたちに伝えたい 星野道夫」です。

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星野道夫

 これはもしかすると教科書にも載っていたかもしれません。アラスカでオーロラをおいかけていた星野道夫の写真です。アラスカ山脈へ とありますが、このバックに写った山の感じでは、ブルックス山脈の間違いではないかと思います。

img_3613 たしか星野道夫の「風の様な物語」の中にあったと覚えているのですけど、「アラスカのマイナス40度以下の世界で小屋から出て外のトイレにいくのがとても辛くて、いつか家の中にトイレのあるところで住みたいと思っていた」という様なことを書いていました。10数年前フェアバンクスを訪ねた時に、星野道夫が建てたログハウスを見たくて、タクシーでその場所に向かおうとしたのですけど、運転手にはその要望の荷が重かった様で、時間をかけましたが、結局直接訪ねることはできませんでした。ただし、そのログハウスの写真はいくつも目にしています。ただし、初期の頃住んでいたという小屋は想像するだけでした。この雑誌で、はじめて、彼がはじめの頃に住んでいた木屋の写真を目にしました。

img_3612 彼のエッセイ集で一番すきなものが「旅をする木」です。今も発行されているかどうかわかりませんが、文春文庫刊です。おすすめします。

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