今日は『ルリユールおじさん』 いせひでこ (理論社)
を紹介しますね。
ソフィーという女の子は大切にしている本を修理してくれるところを探して、
一件のお店にやってきます。
「ルリユール」ということばには「もう一度つなげる」という
意味もあるんだよとおじさんが話してくれます。
大切な本を丁寧にきれいに製本してくれるのが、ルリユールおじさんです。
本をとじなおすために、まず本をバラバラにして、へりを切り、
糸でかがってのりで固めて、背中をハンマーでたたいて丸みをつけ、
表紙をつけて最後は背の皮に金箔でタイトルをうつ。
作業一つ一つが丁寧であたたかいんです。
宝物の本、とっておきの大切な本があるってステキです。
父親から受け継いだ仕事で、おじさんが小さい頃に父親が
製本しているのをみている場面描写も味わい深いです。
そういう職人は現在ではひとけたになっているそうですが、
いつかパリのその本屋さんに行ってみたいなと思いました。
( by hina )