どうして新しい本より古い本がおもしろいのか

 前回のたのしい教育メールマガジンで〈どうして新しい本より古い本がおもしろいのか〉ということをめぐって板倉聖宣が書いた内容を紹介したところ、いろいろな先生方から国語の時にそのお話を使わせていただきます、という頼りが届いています。

 板倉聖宣が〈少年少女科学名著全集〉の編集記で書いたものなのですけど、私自身が影響を受けたものでもあります。1964年といいますから、もう50年以上前です。しかし、今でもその見方考え方は色あせていないと思います。一部紹介しましょう。


 板倉聖宣の問題意識はこうです。

 ぼくははじめに書いたようなことが、ふしぎに思えるようになってきた。
「本や雑誌を書く人は、前に出た本や雑誌を参考にして、そのよいところはぜんぶとりいれることができるのだから、新しく出る本や雑誌の方がよいはずだ」一一ぼくはこう考えたのだが、どうもそうなっていないからである。

 そして

 いまではぼくにもこのからくりがだんだんとわかってきた。

 もともとよい本というものは、人の本をまねしたりして決してできないのだ。

 知識の切りうりをするような本なら、まねもできるが、読者に科学のすばらしさ、考えるよろこびを、わけあたえるような本は、そう簡単にはできないのだ。
 だから古い本でもよい本は大事にとっておかなければいけないとぼくは思うようになった。

と記しています。

 古くても貴重な本はたくさんあるのです。
  長い時の流れという強いふるいにかけられてなお残っている本たちというのは、たくさんの人の興味関心に耐えうるものなのです。古くても、自分自身が〈おもしろい〉と思った本があったら、子どもたちにも、どんどん紹介してあげてください。子ども達の興味関心もきっと高まってくると思います。

 明日(公開時点では今日)発行のメールマガジンでは35年前の絵本を紹介してあります。評価が高ければ、このサイトでも紹介したいと思います。1日一回の「いいね」クリックで〈たのしい教育〉を広げませんか-〈人気ブログ〉いいねクリック⬅︎ジャンプ先のページでもワンクリックお願いします

自由研究をもっとたのしく「小さな世界をたのしもう」りゅうぎんキッズスクール

 いくつもお問い合わせが届いている〈りゅうぎんキッズスクール〉の概要がまとまりました。詳しい内容を早く知りたいという方とお約束していましたので、確定している部分についてお知らせします。
 申し込みはまだ始まっていません。6月26日(木)から開始します、という連絡が来ています。リーフやポスターも近日中に出来上がるそうです。〈先着順〉となるので、興味のある方は、予め準備をしていて、期日になり次第、早めにお申込みください。
注意)申し込み先はたのしい教育研究所ではありません。〈りゅうぎん〉で、窓口・ Fax・メールへの申込みとなっています。

 内容「自由研究をもっとたのしく−たの式けんび鏡で 小さな世界をたのしもう−」
 参加:無料
 対象:小学校56年生
8月1日(火)09:30〜12:30 北谷会場(琉球銀行北谷支店2F−北谷町桑江95-1)
8月4日(金)14:00〜17:00 那覇会場(なは市民活動支援センター2F−那覇市銘苅2-3-1)
 ※ サイエンス教室はABの2つ開催され、たのしい教育研究所は〈教室A〉です

 たのしい教育研究所のたのしい本格的な授業で、賢く元気な子ども達をたくさん育てようと思っています。1日1度のここの「いいね」クリックで〈たのしい教育〉を広げませんか➡︎ いいねクリック=人気ブログ!=ジャンプ先でもワンクリックお願いします!

たのしい自由研究「二十日だいこん/ハツカダイコン(ラディッシュ)は20日で成長するの?」

 以前書いた「ハツカダイコン/二十日大根/20日大根」記事から二週間ほど経ちました。研究所の直接、見学に来てくれる方たちもいて、注目度が高い実験になっています。前回の記事を読んでない方は、まずそちらからご覧ください⇨こちら

 これがタネを植えた5月2日(2017) 。この頃の研究所のベランダは日当たりも良く、水はけのよい土に植えたタネに水もきちんと与えています。

 それから約二週間、5月16日(2017)のハツカダイコンです。

 
 1株ぬいて根の部分のふくらみを見てみましょう。写真の真ん中あたりに注目してください。

 ぜんぜんふくらんでいる様子はみえません。

 20日で食べられる様になるのでしょうか。

 みなさんの予想はどうですか? 

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世界最大のマメと世界最小のマメ

 シロツメクサの記事ついて〈こんなに詳しく読んだのは初めてです。とても興味深いです〉という便りをいただきました。嬉しく思います。今回もシロツメクサを題材に植物の魅力に触れてみましょう。
 たのしい教育研究所には世界最大のマメ科の植物、モダマがいくつも飾られています。譲ってくれというお話もありますが、貴重品なので手放せません。

 シロツメクサもモダマと同じマメ科の植物です。

 マメ科の植物の特徴が、こういうサヤ状の実ができることですが、小さなシロツメクサにもできるのでしょうか?

予想してみましょう
 みなさんはどう思いますか?

あなたの予想
※土の中にさやができる、という様に考える人もいるかもしれません。しかし〈実〉というのは花が咲いたあとその花の中の子房というものが成長していくものをいいます

 

調べてみましょう(ワーク)

 シロツメクサの花がしおれた様になっているものを探しましょう。
 だらりと垂れて下を向いた様になっています。
 白くきれいに咲いている花の間に見つかると思います。

 ゆっくりゆっくり茶色くなった花びら(上の赤い矢印)を丁寧にとって、その下のガク(上の青い矢印)もゆっくりむいて行くと・・・

 こんなかわいいサヤ状の実がでてきました。

 〈世界最小級のマメ科の実〉です。
 web上では最も小さいのはカラスノエンドウではないか、という様な記述もありますし、そんなことはわかるわけない、という様な話もあります。何しろ人間は、世界一大きなものには興味があっても世界一小さなものにはあまり興味がない様ですから、〈世界最小のマメ科の実はなになにである〉という様なデータは見つかりません。
 しかしカラスノエンドウは1-2cmはありますから、シロツメクサがはるかに小さい豆です。
 今のところシロツメクサを〈世界最小のマメ科の実 暫定一位〉として認定していていいとおもうのですけど、どうでしょうか。
 
 春から夏に向かう日々、近くの野原のシロツメクサを手にして、植物に親しんでみてはいかがでしょう。1日一回の「いいね」クリックで〈たのしい教育〉を広げませんか-〈人気ブログ〉いいねクリック⬅︎ジャンプ先のページでもワンクリックお願いします