ものづくりの教育で大切なこと:仮説実験授業研究会代表 板倉聖宣〈ものづくり〉について語る

 板倉聖宣(仮説実験授業研究会代表)が〈ものづくり〉について語った内容を最新のメールマガジン「教師は辞めてもたのしい教育はやめられない」に載せたところ、いくつもの反響が返ってきました。

 研究所のメンバーにとっては〈基本中の基本〉としての見方・考え方ですけど、初めて読む人たちにはとても新鮮だったようです。
 少し紹介しましょう。

 たのしい教育研究所で開発した〈ものづくり〉もいくつか取り上げてもらった〈雑誌『たのしい授業』〉に掲載する時の判断について〈1990,12 高知県での講演 たのしさを求める教育の意義〉で語ったものです。

 『たのしい授業』に〈ものづくり〉を載せる時には、原則としてそれを作った人が「できる」といったって信用しません。一番初めに作った人がいくらうまく作ったってそれは怪しい。
 その人が名人かもしれない、だから信用しないんです。

 私どものような最も無器用な人ができたらこれは信用できる。

 私達の雑誌では、ものづくりで〈誰かが作ることができた〉という話があった時に、初めからできると信用のない2-3の人がやってみて楽しくできたら、それではじめて載せるんです。

 誰かができるといっても、それは怪しいんですから。

 『たのしい授業』に載せるようなものはそんな手間をかける。

 そうやって〈すべての人がまねっこしてできる〉ということまでにしてはじめて〈楽しい授業〉ということがうそでなく〈本当〉にできる。

 〈不器用な人にもできる〉ということが分かつてきた段階で『たのしい授業』にも載せていくんです。

 私どもが文部省その他の権威ある機関にお願いするととは〈楽しい授業ができたら教科書とか指導要領とかからはみでたっていいでしょ、そういうことは大目に見て下さいね〉ということです。

 でもその位のことは文部省だってちゃんと言っているんです。指導要領を見て下さいちゃんと書いてあるから。〈現場の教師の創意工夫を持ってやってほしい〉と。

 その位の見識は文部省は持っている。だって私を雇っているんだから。

※板倉聖宣はこの頃、文科省の教育研究所室長

 

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たのしいクリスマスがそこまでやってきた!/ Christmas is just around the corner.

 研究所はすでにクリスマスの装いです。
 みなさんの周りはどうでしょうか。

 

 日本人はいろいろなものごとに寛容な民族ですから、世界中のいろいろな宗教や慣習が生活の中に入っています。
 けれどクリスマスそのものが〈ローマ帝国時代、12月25日(冬至)にはナタリス・インウィクティと呼ばれる祭典〉を取り込んだものです⇒こちら

 〈世界中がいろいろなものごとに寛容になっていく〉ことで、世界は少しずつ平和に近づいていくのかもしれません。一緒に〈たのしい教育〉を広げて賢い笑顔を育てる活動に参加しませんか。〈簡単な方法〉があります。このリンクのクリックで少しずつ拡がります!

不思議がたのしい:たのしいものづくり−ふしぎ箱

 地域に出ていって〈たのしい教育〉を実施する出前授業の11月の内容に「ふしぎ箱」があります。

 目の錯覚(さっかく)を利用したたのしいものづくりです。

 どの様に見えているかわかりませんが、指で指している真ん中の部分は凹んでいます。

 本を置くとわかると思います。
 こんな感じです。

 

 みんなであそびすぎたので少しやぶれてしまいましたが、上から見るとこうです。

 

 この真ん中をじ~っと見つめていると〈グッ〉と前の方にせり出して見えたり、逆に凹んで見えたりと、違って見えてくるからふしぎですよ。

 見えない、という人は〈かた目〉で見るといいかもしれません。

 写真を上下逆さにしてみましょう。
 

 それでもグッと前に出たり、奥にひっこんだりとたのしい錯覚を体感できるものづくりですよ。

 興味のある方は、二回前のサイトに日程を書いてあります。ぜひご参加ください。一緒に〈たのしい教育〉を広げて賢い笑顔を育てる〈簡単な方法〉があります。このリンクのクリックでブログ評価に一票入ります!

新企画:仮説実験授業を中心とした〈たのしい教育グレードアップ講座〉を開催します

〈仮説実験授業〉は〈たのしい教育〉を強力に支える授業の1つです。来月12月10日(日)に仮説実験授業を中心とした講座が開催されまます。少数制です。興味のある方は早めにお申込みください。
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 日頃〈たのしい教育〉を学ぶ方たちから「もっと深くたのしく授業を味わいたい」という要望が研究所に届き、その期待に応えて沖縄の〈たのしい教育の歴史〉を開いた伊良波正志(公立学校 教頭)と喜友名 一(たのしい教育研究所 所長)二人が20年ぶりにペアで講座を開催することとなりました。
 たのしい教育の基となった仮説実験授業の社会系と科学系の授業書を使って、二人がたっぷり授業します。
 たっぷり深く学んでいただく講座の性質上、今回は少数での募集となります。
 基本的な知識は必要ありませんが〈たのしい教育〉をもっと深く学びたいという〈熱意〉は必要です。
 希望する方は早めにお申込みください。

 

日時 2017年12月10日(日) 09:00〜16:30
内容:仮説実験授業・たのしい教育の授業運営
        ・質疑・応答など
  午前 自然の科学:環境を考える授業書

             =人と地球のつながり=

   午後 社会の科学:政治と道徳の授業書

     =政治と道徳=
会場:たのしい教育研究所=沖縄市登川 第3研究所
  ※高速沖縄北インターを右折1分 マクドナルド近く
参加費:1000円+資料代、飲み物・軽食 (400~500円程度)
 たっぷり昼食を取りたいかたは近くに食事処もあります
問合せ・申し込み:kiraku2015ride@gmail.com
※土日をのぞき24時間以内にお返事を差し上げています. 返事がない場合には メール設定で弾かれていないか確認してください(パソコンメールが安全です)

講師陣

☆伊良波正志 いらはまさし
1984年に沖縄で初めて〈たのしい教育〉を学ぶサークルを結成すると共に講座を企画・開催し、初期の道なき道を切り開いた人物。 全国的にも有名、かつ人望も厚く〈仮説実験授業〉の全国大会の実行委員長を務めるなど大きな軌跡を記す。 公教育の場で教頭として活躍中。

☆喜友名 一 きゆな はじめ
伊良波正志と共に初期から〈たのしい教育〉の普及に取り組む。その深化と拡がりを目指し、2012年教師を早期退職して〈たのしい教育研究所〉を設立。 すでに5万人以上にたのしい授業や講演などを実施。人気が高く次年度までスケジュールが埋まるほどである。

申込はこちらからも可能ですこちら

 

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