アリの自由実験がたのしすぎる/あんこ と梅干し

 最近かなり真剣にとりくんでいる研究の一つが〈アリ〉の研究です。仮説実験授業に「足は何本?」というたのしい授業書があります、私の大好きな授業書の一つです。そのはじめがアリの問題ですから、何十回も授業にかけてきた私にとってアリは身近な生き物です。
 それだけではなく、私が小学校の頃、はじめて自分でたのしく自由研究をすすめたものがアリの研究でしたから、その意味でもアリはとても親しみのある生き物です。


 忙しさつのる日々、必然的にアイディアもいろいろ湧いてきて、以前から頭にあったアリの巣づくりを観察する画期的なキットが完成しました。それを使って毎日アリの巣ができていく様子を観察しています。

 RIDE式アリ観察セットを開発するときに、研究用として市販されているアリの観察用キットを入手しました。説明書をよむと、あれをどうしてこれをこうしてと、けっこういろいろな手順が必要なので結局また箱の中に戻してしまいました。
 ゲル(ゼリーの様なもの)の中にアリを入れて巣を広げていく様子を観察するタイプで1500円くらいで入手できます。

 

 石膏ではじめから巣を作ったタイプもあります。これは5000~6000円くらいします。

 それぞれ利点と欠点があるのですけど、どれも実際の土を使っていないので、本物の巣作りの様子ではありません。
 かといって本物の土を入れると、中の動きを見ることは難しいですから、しかたないのでしょう。

 RIDE式アリの観察セットは自然の土を利用して、しかもアリが巣を広げていく様子を見ることができる画期的なタイプです。いつものRIDEの教材と同じで、原理を知っていれば簡単に真似して作ることができます。
 講座での発表まで少しお待ちください。

 ところでアリの観察のためにはアリをたくさん集めなくてはいけませんから、キットの作成と同時にアリをたくさんあつめる方法についても予想チャレンジしています。

 今回はその実験について紹介しましょう。

 アリを集める道具も売られています。

 たとえばこういったもの、これは食べ物でおびき寄せるタイプでしょうか、わかりませんが、スポイトの様に吸い込むタイプも見たことがあります。

 web上では自作で吸い込むタイプを工夫したものも紹介されています。


 RIDE式の観察セットは土をそのまま利用しますから、食べ物に群がるアリをたちを食べ物ごとポンと中に入れてしまえばOK、とても簡単です。

 ではどういう食べ物にアリがたくさん集まってくるのか、キッチンにある食材で試してみました。

 その中でおもしろい発見をしました。

 アリが好きな食べ物は何か、つまり簡単にたくさんアリを集める食材は何か、という予想チャレンジをしています。

 まず目についたのが、RIDEのキッチンにあったパン作り用の〈あんこ〉と〈うめぼし〉で試してみました。

 どれがどのくらいアリを集めることができるかについて比較してみました。予想してみませんか。

 どちらも普通のスーパーで手に入るもので、特に高いものというわけではありません。

 

 

 どちらにどれだけ集まったかというのではなく、どっちに多く集まったかです。

  あなたの予想

 ア.あんこの方にたくさん集まる

 イ.梅干しの方にたくさん集まる

 ウ.ほとんど同じくらい集まる

 エ.あんこにだけ集まる

 オ.梅干しにだけ集まる

どうしてそう予想しましたか?

 

 夕方において翌日みにいきました。
 実験の結果は、近々紹介します、おたのしみに。

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たのしい教育の発想法-過去に戻って未来を拓く/自分が子どもの頃そばにいて欲しかった大人になる/教師になった頃そばにいて欲しかった人間になる

 今回は今までほとんど話したことのない私いっきゅうの発想法を紹介します。いずれ期が熟したらメルマガにしっかりまとめたいと思っています。その助走という段階ですけど、それでも骨格は伝えることができるとおもいます、お付き合いください。

 教師をしながら自分自身に時々問いかけていたのが「自分は子どもの頃こういう先生に教えてもらいたかったか」「同じ学校にこういう先輩がいたらよかったと思える教師か」ということです。

 教師になって右も左もわからないころ、こうやってたのしく授業している先生がそばにいたらどんなに良かっただろう、そういう先生からたくさんのことを学べただろう・・・、そういう教師に自分はなれているのだろうか?

 子どもの頃の私いっきゅうに、こういう様にカブトムシを紹介してくれる先生がいいたら、こういう様に磁石の魅力を伝えてくれたら、困っている時にこんな感じで話を聞いてくれたら、アドバイスしてくれたらetc. そういう先生に自分はなっているのだろうか?

 もちろん人間は完全ではありませんから、失敗したり、立ち止まったり、別なところを向いていたり、いろいろなことがあります。
 それでも目標が定まっていれば、ゆっくりそこに近づいていくことができます。

 たくさん子ども達が、クラス全員の子どもたちが歓迎してくれる教師になる、という目標の前にまず、子どもの頃の自分が喜んでくれる教師なのかどうかという評価基準でとらえてみる。
 たった一人を想定していても、きっとそれはいろいろな人たちの笑顔につながるというのが私の発想法の一つです。

 それは過去を想定していながら実は未来を拓くことになります。

  そもそも自分自身が受けて嬉しくない様なものを他の子ども達に授業して喜んでくれるでしょうか?

 いるかもしれません、しかしその割合はかなり少数でしょう。

 そうやって自分の力を磨いていくうちに、私いっきゅうがいろいろなところで実施する授業のほとんどは高い満足度を得るほどになってきました。

 もちろんまだまだ発展途上です。
 これからももっと磨いていきたいと考えています。しかしその時には必ずといってよいほど〈子どもの頃の私いっきゅうが、教師なりたての私いっきゅうが歓迎してくれるものになっているか〉という視点を根幹に据えています。

 RIDEの講座で授業をするメンバーもどんどん増えてきました。その授業検討の時にも教材開発の時にも、子どもの私いっきゅうの感覚が顔を出します。子どもの私の感覚が「これはつらい」と声をあげたら、大人の今の私が率直にそう伝えます。そうやっているうちに、メンバーの力も着実に高まっていきました。 
 気に入った方はどんどん利用してください。
 RIDEの発想法は、どこかに発表する場合には〈RIDEの発想法だ〉ということを伝えていただく手続きさえあれば、自由に利用してもらってOKです。

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本務を目指している先生たちが仲良くたのしく学ぶ場所

 たのしい教育研究所は、たのしく実力ある先生たちを学校現場に送る活動にも全力を尽くしています。週末、その先生たちがやってきて仲良くたのしく修行しています。

 これはそのときの様子。

 RIDEの個人情報規定で顔は写せませんけど、珈琲を片手にニコニコ顔で語っている私の前で、受講している先生たちもニコニコしています。

 最近のこのサイトでも紹介したマジックスクリーンを工夫して〈朝顔バージョン〉を作成したTM先生も参加していて、それを持参してくれたので、それを借りて私がみんなに見せているところです。

 みている先生たちから歓声があがっていました。

 この先生たちを全員本務にして、みなさんの近くの学校で活躍してもらいたいと思っています。
 応援してくださる方が増えてくれることが、この活動を強く大きくしていきます。そうやって、世の中は着実によくなると思います。

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広がるたのしい教育教材/教材の研究そのものがたのしい

 メルマガの最新号で紹介した〈たのしい教育研究所の日々〉からお届けしましょう、テーマは「広がるたのしい教育教材」です。

たのしい教育研究所の教材づくりはいろいろな分野に広がって、今回は食虫植物の研究もはじまりました。

 教育プランまで発展するのか未知数ですけど、実物を前に実験してみると、いろいろな驚きがあります。

 まず一つは閉じるスピードの速さです。

 オジギソウの葉の動く速さと比べると驚くほど違います。

 現在は研究所のメンバーの学校で子どもたちがたのしんでくれています。

 これはある日わたしの車に乗っていたカマキリを捕えてカゴにいれた時の写真です。

 チーズなどでなんと育てられるかと予想したのですけど、生きているものしか食べない様子だったので結局近くの木々に放してあげました、またいずれいろいろ試してみようと思います。

 折染めインクの研究、染めた作品の研究がすすんでいます。かなり画期的なものになりそうです。


 仲間たちと自由研究の講座のやりとりをしている時に閃いたアイディアで、こういうものもできました。今度アバンティーで試してみて、時期をみて発表します。

 その他にも〈アリの研究〉〈タネの研究〉と、いろいろなものが同時並行ですすんでいます。

 これらはほんの一週間ですすんだ教材研究です。
 この開花の時もほんとうにたのしみでなりません。

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