たのしい散歩ークチナシの花はなんで〈クチナシ〉なの?/諸説を簡単に信じない

 これまで「なぜだろう」と気になっていたものたちを数えると何万、何十万という数になるでしょう。それが解決できた時、このサイトにも書いているのですけど、大多数は謎のまま時が流れていきます、まぁそういうものです。

 今回はこの花、前回の記事の〈たのしい散歩〉の時に見つけた花〈クチナシ〉について、ずっと謎のままだという話をさせてください。

 クチナシの花は甘い香りといえばそういえるのですけど、重くて花の奥までおさえにくる感じがします。
 おもしろいことに、一重咲きの花びらが5~7枚とバリエーションがあります。八重咲きもあるので〈花びらの数多種〉という不思議な植物です。

 私が以前から解けないのは〈どうしてクチナシというのか?〉についてです。

 有力な説は2つ、その1つが、クチナシの実が〈梨〉に似ていてその上にクチバシの様に見えるから〈クチナシ⇨口梨〉という説です。
 クチナシの実をみてみましょう・・・
 似てますか、梨に?

 色といい形といい私は口梨説にはぜんぜん納得できません。

 いや、きっとこの実の中が〈梨〉に似ているんだよ・・・

 そういう人がいるかもしれません。
 これが実の中です、どうですか?

 なんで〈梨に口がついた形だからクチナシ〉なんて説が存在するのでしょうね。

 クチナシは〈実が熟しても割れない〉つまり〈開け口が無い〉というので〈口無し〉⇨〈クチナシ〉という説が有力だといろいろなところに書いてあります。

 確かに熟したら実がはじけて種が飛んだり落ちたりして、仲間を増やしていく植物はたくさんあります。

 ところが実が弾けるのではなく、甘い実をつけて動物たちに食べてもらい、タネを遠くまで運んでもらって、そこで発芽する作戦にでた植物たちもいます。ブドウやリンゴやブルーベリーなどいろいろで、それらは実がはじけるわけではありません。

 クチナシも甘くなって鳥たちが食べに来ます。

 なのでベリーなどの様に、はじける系の植物ではないのです。

 実が弾けるわけではないので〈弾ける口が見えない〉から〈クチナシ〉という説もなくなってほしい一つです。

 結局クチナシの花を見ると「なぜクチナシっていうんだろう」とずっと気になったままです。

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たのしい散歩(アウトドア)木の色の違い/キノボリトカゲと出会う

 インドアの仕事が多いので意識して外に散歩に出る様にしています。短時間でもアウトドアはたのしい発見がいろいろあります、おすすめです。今日、発見した一つを紹介しましょう。

  4月はじめの週の晴れた1日です。 

 散歩しながら木々の下に入りました。

 見上げると陽の光が通過する度合いによって、植物の違いがわかります。
 名前はわからなくてよいのです、いつか興味が湧いたときに調べるといいでしょう。知らないままでも散歩はたのしめます。上の植物は暗い感じがします。下の植物は緑色で若葉色、清々しい色をしています。

 上側の暗い感じがする植物は、若葉がないのではありません、よくみると、若々しい葉が見えています。葉の一枚一枚が肉厚で、数も多いので太陽の光が通過する量が少なくなり、暗く見えるのです。

 空に浮かぶ〈雲〉も、薄いと太陽の光をたくさん通過させるので白く輝いてみえるのに、厚いと後ろからくる太陽の光を通さなくなって黒く見えます。それだけ雲が密集していると水蒸気同士がくっついて重くなり、浮いていられなくて〈雨〉として落ちてきます。すると雲が少なく薄くなったり、消えたりして、また太陽の光を通過させ、明るくなります。

 ところで太陽の光がたくさんふりそそぐ場所を歩くより、木陰のもとをあるいたほうが、たくさんの生き物たちと出会える様になります。

 でも、よく眺めないと気づきませんよ。

 コツは、4~5分くらいじっとしていることです。すると小さな生き物たちが動くのがわかるようになります。

 この中にいる生き物がわかりますか?

 真ん中あたりに〈キノボリトカゲ〉がいます、〈恐竜〉に似た姿で威厳を感じます。

 一時期有名になった〈エリマキトカゲ〉もこの〈キノボリトカゲ〉同じ仲間です。

 ちなみに〈恐竜の様に見える〉というのは私だけではないでしょう、みなさんもそう感じませんか。
 そもそもティラノサ(ザ)ウルスとかステゴサ(ザ)ウルスの〈サウルス〉はギリシャ語で「トカゲ」の意味なんです。似ているからそういう名前をつけられたのです。

 暖かくなって、たくさんの生き物と出会えると思います。
 みなさんもたのしい散歩をしてみませんか。

 いつもと違うものに出会ったら、ぜひ写真を撮ってこのサイトにも送ってくれませんか。一緒にたのしみましょう。

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たのしい国語ー魚へんの漢字

 たのしい算数で書いた〈計算ではなく図て解こう〉の記事が好評です、中には「たのしい国語について書いてほしい」という要望もあったので、今回は〈国語〉をテーマに書いてみましょう。

「何事も〈原子論〉で考える」というのが〈たの研〉の発想法の重要なキーです。国語の中で〈原子〉的にみることができるものがいくつかあります、漢字の〈部首〉もその一つです。

 今回は〈魚〉に関わる漢字の部首をみてみましょう。

魚へんに〈京〉と書いて何を表すか?

 鯨〈くじら〉です。

 どうしてでしょう?

 京都にも海があるとはいえ、京都でよく捕れたということではないでしょう。クジラは京都でよく食べられていたのでしょうか?

 〈京〉は兆の1万倍、とても大きな数字も表します。

 魚の中でとてつもなくおおきなもの、ということで〈くじら〉は〈鯨〉と書いたと言われています。

 魚編に〈弱い〉と書くと何という魚になるのでしょう?

 鰯(いわし)です。

 なぜでしょう?

 鰯は庶民の魚として親しまれてきたのですけど、釣り上げてあとすぐに弱ってしまうので有名です。色もすぐに変わり、内蔵もどろどろになりやすいそうです。

 弱りやすい魚だというので〈魚へんに弱い⇨鰯イワシ〉です。

 今度は〈へん〉と〈つくり〉ではありません。

 秋+刀+魚⇨〈秋刀魚〉でなんという魚を表すでしょう?

 秋に捕れて、刀のような形をしている魚・・・

 この魚です。
 成長しながら回遊し、成魚となる頃に日本近海に現れます。

サンマです。秋刀魚、刀のような形だといえば確かにそう見えます、小刀ですけど。

では海にいる老(お年寄)と名付けられたのは何でしょう?

 これです、背中が曲がってますね、エビ(海老)です。

 ここでとりあげたのは4つです、〈魚へんに京〉〈魚へんに弱い〉〈秋の刀の魚〉〈海の老人〉それぞれ〈クジラ鯨、イワシ鰯、サンマ秋刀魚、エビ海老〉です、ぜひ子ども達にも話してあげてください。

 これをきっかけに、漢字を本質的にたのしく学んでみてはどうでしょう。〈分数の計算は分子同士、分母同士をかける〉というように記憶による計算処理だけでなく、図で描いて〈分数の本質〉〈かけることの本質〉を味わいながら学んでいくこともとても有効です。同じように、クジラはこう書くというように何度も書いて記憶することだけでなく、漢字の本質をたどってたのしく学ぶことも大切です。
 おすすめします。

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敬愛する野田知佑から学んだこと〈川ガキ〉-アウトドアをたのしく

 敬愛する野田知佑さんが亡くなってもうすぐ二週間ほどになる。

 野田さんが犬のガクと一緒にカヌーで下った〈ユーコン〉を私も旅したことがある。

 ダンディーでニヒルな野田さんはアウトドア派の中でも特異な輝きを放っていたと思う。

 その野田さんが語っていたことで心に残っている言葉がいくつもある。

 「最近、日本で見なくなったものは何か?
  〈川ガキ〉だ」もその一つ。

〈川ガキ〉というのは食べ物ではなく、川で遊ぶガキのこと。

 たしかに!

 それはもしかすると〈大人たちにゆとりや度胸がなくなった〉ということかもしれないな。

 こどもに限らず大人も、自然の中にいるとDNAが騒ぎ出す。
 そして言葉にならない感覚を味わうことができる。

 読者の皆さんで、この記事に心動かされた方は、こどもを誘って、あるいは友達を誘って、あるいは独りで自然の中に入ってみませんか。あ、その時には〈裸足〉になるとよいですよ。

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