たのしい教育Cafe4月のお知らせ!

 たのしい教育Cafeの案内が届きました。
 わたしも基本的に毎回授業しています。
 担当の先生からのメールを掲載します。

こんばんは
みなさん、お久しぶりです!
新年度がスタートしましたね。

 あれもしたいなこれもしたいな〜と考えながらもなかなか進まず毎日が過ぎていきますが、四月のこの日々はワクワクしますね。子どもたちとの出会いを大切にしたいです。
 4月のたのcaféではぜひ新年度のお話も聞かせてください♫

 さてさて、新年度1回目のたのcaféのお知らせです。
  たのしい教育Cafeは、毎月定例で〈たのしい教育〉を学ぶことができる貴重な時間です。

   (予定)
①たのしい授業プラン      喜友名先生
②          〃                        T先生
③      〃                            O先生      
④わくわく読み語り         S先生
⑤うまくいったコーナー
★プラス 自由発表
※その他に発表したい方はどしどし連絡いただけると嬉しいです

 

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日時:4月12日(水)
        18:30 OPEN〜 21:30

参加費:1,000円
教材費:200〜300円程度(その時の内容によります)
飲食費:200円

 参加ご希望の方は、こちら➡︎クリック〉にお名前、所属等をご記入の上、申し込みください。
 たのしい教育Cafe
 講師の先生の準備もありますので、4月9日(日)までに連絡をお願いします。
   募集人数は10名程度です。参加者が定員に達しますとおことわりする場合もあります。早めの申し込みよろしくお願いします。1日1度のここの「いいね」クリックで〈たのしい教育〉を広げませんか➡︎ いいねクリック=人気ブログ!=

菜の花の雌しべの柱頭はハート形か? 自由研究こそ本物の研究

この記事は、前回の続きになります。まだの方は一つ戻って予想を立ててからお読み下さい。自由研究こそ本物の研究シリーズです。

さて、予想を立ててみたでしょうか。
わたしの予想は〈菜の花の雌しべの柱頭はハート形である〉です。
前回の写真がこれです。この写真一つをもってハート型である、と断定するわけにはいきません。

 その予想をもとにいろいろ観察してみました。
 ここに顕微鏡写真があります、ごらんください。

 菜の花の柱頭は〈ハート形〉というわけではありませんでした。

 たまたまハートに似ていたものがあったのか、角度や影の様子で、それに近い形に見えたのか、というところでしょう。

 ハート形だったらおもしろかったのに、と思いつつも、そうではない、という結果になりました。しかしこのことは〈予想〉を立てたからわかったことです。
 「真理に至る元に〈予想〉あり」です。

 みなさんも、予想を立てていろいろなものごとをみていきませんか。こちらの「いいね」クリックで〈たのしい教育〉を広げませんか-いいねクリック=人気ブログ!-

自由研究こそ本物の研究=菜の花の柱頭はハート形か?

〈自由研究こそ本物の研究〉シリーズをたのしみにしてくださっている読者の皆さんもたくさんいます。どうしてこういうタイトルにしているのか、という話は以前書きましたが、初めて読む方の為に軽く書かせていただきます。「あれをやりなさい、これをまとめなさい」と指示されてすすめる研究は一級の研究とは言えません。自分の興味関心・目的意識を源にした自発的な研究の中から一級の研究が生まれたのですし、これからもそうやって生まれていくのです。
 私が師と仰ぐガリレオ・ガリレイは「これ以上研究すると死刑だぞ」と言われても研究をやめられなかったほどの人物でした。
 私の師の一人 的川泰宣(➡︎こちら)先生に、以前「先生が第一級の研究者としてあげるとすると?」と質問すると「きゆな君、ラザフォードだよ。彼の研究はおもしろい。注目すべき研究者だよ」と熱く語ってくれました。
 ラザフォードが原子・量子の研究をすすめた時のエピソードも〈あれをやれ・これをまとめろ〉的な研究から高くかけはなれたものです。※写真は的川先生と一緒にアメリカ・ヒューストンに行かせてもらった時に一緒に撮った一枚から
 そういう〈やる気〉と〈熱意〉と〈結果の高み〉を表現したのが、わたしの〈自由研究こそ本物の研究〉という言葉です。このサイトを見てくださっているみなさんは、教育関係者も多いので、ぜひ子ども達にもこの言葉を伝えてくださるといいなと思っている言葉の一つです。

 さて今回は、仲間うちで評判になっている、わたしの最近の研究からおとどけします。

 わたしはわずかな時間があれば海に行ったり山を歩いたりするので、バッグには〈たの式顕微鏡〉が入っています。このサイトでも紹介したように、最近はその保存方法も確立できてきたので、乱暴な使いかたをしてもレンズが崩れることはなくなりました。

 さて、ある日のこと、道端に咲く〈菜の花〉を見つけた私は、たの式顕微鏡でその写真をいくつも撮りました。その一枚におもしろい画像が残っていました。
 これです。
 菜の花の雌しべの先〈柱頭〉がハート型をしています。

 話を進める前に〈雌しべ〉と〈柱頭〉について少し解説させてください。

 花が咲き終わると、花の根元の部分の〈子房〉が大きくなっていきます。丸く膨らんでいく植物もあれば、菜の花の様にニョキニョキと長く大きくなるタイプの植物もあります。

 菜の花は、完全に花びらを落とすとこういう姿になります。この伸びた先に黄色い部分があります。それが雌しべの柱頭です。元々は雌しべの先の部分です。

 この〈柱頭〉を顕微鏡で見ると〈ハート形〉だったわけです。とてもいい形をしています。

 「おや、菜の花の雌しべの柱頭って、みんなこういうようにハートの形をしているのかな?」
 そのことが私の興味を引きました。

 みなさんはどう思いますか?1日1度のここの「いいね」クリックで〈たのしい教育〉を広げませんか➡︎ いいねクリック=人気ブログ!=
 予想してみてください。

菜の花の雌しべの柱頭の形は

ア.ハート形
イ.いろいろある
ウ.そのほか
どうしてそう思いましたか?

つづく

歩行者死亡事故 島バナナと歩行者死亡事故数 ②

 前回書いた〈バナナと歩行者死亡事故〉も、たくさんの方の興味関心を引いた様です。わたし喜友名個人が考えていることと〈似たことを考えていた〉という方もいましたし〈考えてもみなかったので興味深い〉という方もいました。どの方も、自らの予想を送ってくださっていました。

 自然科学的な事象だけでなく、〈社会的な現象〉も予想を立てて確かめる手法が決定的である、という話としても有効な教材になるとおもっています。

 わたしのところに届いた予想を多い順にあげると

 ア.歩行者死亡事故は増えている
 ウ.歩行者死亡事故数は増えたり減ったりで、特に大きな変化はない
 イ.歩行者死亡事故は減っている

です。皆さんの予想はどうでしょう。20年ほどの推移で考えてみてください。

 結果を調べる前に、私が書いた〈自動車数そのものの増加も止まっているのではないか〉という予想にとても興味を持ってくれた方がいました。そこで、まずそのことから見ていきましょう。

 ここに、1966年から2016年までの自動車保有台数の推移の表があります。〈自動車検査登録情報協会〉というところがあって、乗用車から貨物車、二輪車など、いろいろなデータが乗っています。

https://www.airia.or.jp/publish/statistics/ao1lkc00000000z4-att/01_hoyu_suii.pdf

 自動車の合計を見ていると、1966年に〈8,123,096〉台、1986年には〈48,240,555〉台、2000年には〈74,582,612〉台、2016年には〈80,900,730〉台というようにどんどん増えている様にしか見えません。わたしの予想は間違っていた様に思えます。

 しかしこういう数字の羅列では見えないこともあります。〈まずはグラフに描いてみる〉ということが不可欠です。どこかがまとめてくれていたらよいのですけど、わたしが探した限りではみつかりませんでしたので、自力で作ってみました。

 これです。

 いかがでしょうか。
 1996年前後から、それまでの伸びの勢いが減り、2000年を越すと〈横ばい〉になってきていることがわかります。
 自動車産業は日本の基幹産業です。歩行者の死亡者数を調べている中で〈日本の産業構造の変化〉も見ることができました。この話はまたいずれ、今後の日本の産業構造を見る授業プランとして作成をすすめたいと思っています、お楽しみに。

 さて、自動車の数が頭打ちになったからといって、歩行者の交通死亡事故者数が減るにちがいない、と考えるのはどうかな、と疑問に思う方もいると思います。確かにそうです。ただし、自動車数は変わらない、という条件の中で交通事情が良くなった来たり、安全教育が推進されていく中で、歩行者の事故も減っていくのではないか?
 さて、どうでしょう。

 少し仕事が立て込んでいるので、歩行者の死亡事故数の統計は少し先になるかもしれません。
 早く知りたい方は、ぜひ自分でも調べてみてください。

 インターネットという革命的ツールは、こういうときにも画期的効果をもたらしてくれます。1日1度のここの「いいね」クリックで〈たのしい教育〉を広げませんか➡︎ いいねクリック=人気ブログ!=