ダーウィンの生涯を描いた絵本〈生命の樹〉

 チャールズ・ダーウィンの名前を聞いたことがないという人は少ないと思います。今回はダーウィンの生涯を描いた絵本を紹介させていただきます。
 本の紹介や書評はインターネット上にたくさんあるのにも関わらず、たのしい教育研究所には〈もっといろいろな本を紹介して欲しいです〉という要望が届きます。ある時、要望を届けてくれた方に、その疑問を投げてみると
「たのしい教育という視点で選ばれた本だからです」
という趣旨の言葉が戻ってきました。
 たのしい教育の専門家が選ぶということが興味深い様です。そしてうれしいことに、たくさんの方たちが紹介した本を図書館で借りたり、書店で購入したりしてくれています。
 確かに今回紹介する〈生命の樹〉も、個人的に好きだからというより、いろいろな人たちにダーウィンの一生を見てもらいたいと感じたからです。そしてこの本を読むと、私の様に、ここに描かれていない部分も気になってくるかもしれません。それは後半にまとめることになると思います。

 チャールズ・ダーウィンは〈進化論〉を提唱した人物です。

チャールズ・ダーウィン wikipedia

 人間も他の生き物も全て神様が作ったと教えられていたキリスト教の世界観に対して「生き物は〈自然選択〉によって進化して来たのだ」という科学的な理論を提唱しました。

 その〈進化論〉は、その後の人々の〈ものの見方・考え方〉を大きくかえることとなった重要な発見でした。今では〈原子論〉や〈地動説〉の様に、科学の根幹を支える1つとして重要な位置をしめています。

徳間書店 生命の樹 1700円+税

 これが絵本〈生命の樹〉です。
 

 ダーウィンの生まれた国、幼い頃の様子、家族や周りの人たちの様子など、いろいろなことが描きこまれています。
 作者の言葉だけでなくダーウィンが著書や手紙などに書いて来た文章も添えてくれているので説得力もあります。翻訳した方が、あまりうまくないので、そこのところは残念ですが…

 ダーウィンは研究の成果だけでなく、自らの研究にとても誠実に取り組んで来た人物なのだなと思います。ダーウィンのこういう文章が載っています。

 私は事実を観察し、あつめることに、せいいっぱい勤勉にとりくんできた。さらに重要なことは、自然科学への愛情がつねに変わらず、熱烈なものであったことだろう…
 わたしは、若い頃から、観察したものはなんでも理解し、説明したい、つまり、すべての事実を何らかの法則によってまとめたいという、非常に強い願望があった。

チャールズ・ダーウィン

 〈生命の樹〉という本書のタイトルは、この本のために作られた言葉ではありません。ダーウィンが進化論を構想するにあたって、I think と始まるこういうメモがあって、そこに樹形図の様な図が描かれています。それが〈生命の樹/Tree of life.〉と呼ばれています。

Tree of life./生命の樹 チャールズ・ダーウィンのメモ wikipedia

 

 ところで、この絵本でダーウィンの生涯を眺めたところで、わたしには湧き上がってくる疑問があります

 ダーウィンはキリスト教信者ではなかったのか?
 という疑問です。

 みなさんはどう思いますか?

 イギリスで生まれ育ったダーウィンはクリスチャンの家庭で育ち、自らもキリスト教を信仰していました。そして彼が結婚相手に選んだエマはとても信仰熱い人物でした。
 そのダーウィンが聖書に書かれている事を否定することになる発見を広めていくことに疑問を持たなかったのか?
 あるいは進化論を唱える頃のダーウィンはキリスト教の信者であることを辞めたのか?

 みなさんはどう思いますか?

 わたしが常々疑問に感じている部分です。

 いろいろなメールを頂けたら、その皆さんの興味関心を糧にして、少し調べてこの続きとして書いてみようと思っています。皆さんの予想などを送っていただけたら幸いです。たくさんの人たちの〈学ぶ笑顔〉を育てる活動に賛同してくださる方は、このリンクをクリックすることで活動を後押しできます

12月の地域活動週 12/11(月)~15(金) たのしい教育研究所

 たのしい教育研究所がひと月に1週間、地域でたのしい教育活動を実施しています。今月12月は来週11日(月)からスタートする週です。
 毎回どんどん参加人数が増え始めていますから、たのしい教材をたっぷり準備していろいろな公民館を訪ねます。参加費無料なのにぜいたくな授業ですよ!
 沖縄市の皆さんなら参加可能です。市外の方はお問い合わせください。

⭕ 大人気のあくしょんゲーム…集まってくれた人数や学年などにあわせて毎回たのしい内容でゲームします
⭕ グライダーとばし競争…アルソミトラのタネをモデルにグライダーを作って、みんなでどこまで飛ぶか競争しましょう
⭕びっくりドッキリ《サソリの卵》…家族や友だちとたのしめるオモチャ
⭕たのしい読み語り…毎回「もっと読んで」と好評の読み語りです。今月も色々準備していますよ

会場は沖縄市の5ヶ所の自治会・公民館

12月11日(月)は沖縄市センター自治会
  12日(火)は 越来自治会
  13日(水)は 海邦町自治会
  14日(木)は あわせ自治会
  15日(金)は 池原自治会

 冬でくれる時間が早くなってきましたから、
時間は 
4時(16:00)~5時半(17:30)です。

たくさんのみなさんの参加を待っています。
友だちを誘って、あるいは家族みんなで参加しませんか。たくさんの人たちの〈学ぶ笑顔〉を育てる活動に賛同してくださる方は、このリンクをクリックすることで活動を後押しできます

学校に行くことを拒むほど指導してよいのか? 学校教育についての相談から

 ある会議のあと、参加していたメンバーの方から「きゆな先生、少し相談があるのですけど…」とお話がありました。自分の小学生の娘が〈担任の先生の指導が厳しすぎて学校に行くのがイヤだ〉と言っているとのこと。
 〈声の大きさ〉〈ノートの書き方〉〈鉛筆の削り方と持ってくる本数〉まで厳しく指導するというのです。


 その方は〈教師がいろいろなことを指導しなくてはいけない〉ことに理解を示しながらも、親として「〈学校に行くのを嫌がるまでの指導〉が許されるのか」という強い問題意識を持っている様です。

 皆さんはそのことについてどう思いますか?

 学校には決まりや目標がたくさんあります。
 学年の目標や決まり、学級の目標や決まりもあります。
 無いとは思いつつも、もしかするとそういう中に〈鉛筆の本数〉まで明記されているのかもしれません。
 そう明記する必然性があったのかどうか分かりませんが、何か特別な事情があったとしましょう。
 しかしその指導によって子どもが〈学校に行きたくない〉という状況があるとしたら、一体何のための指導でしょうか?

 学校には〈学校に来ない様に〉という措置があります。
 〈出席停止〉といいます。
 義務教育の範疇で最も重い措置でしょう。
 1つは〈学校保健安全法〉に基づいた〈感染症の予防〉のための措置です。
 もう1つは「性行不良」であること「他の児童生徒の教育の妨げがある」と認められる場合です、〈学校教育法〉に明記されています。
 法的に見ればこれ以外の事情で学校側に子どもを義務教育の場から遠ざける権利はありません。

 どの子も教育を受ける権利があるのです。
 それは憲法に保証されているからという以前に、現代社会で保証された基本的な人権の一つです。

 鉛筆の数が足りないとか、ハンカチを持っていないとか、ノートの書き方が決まりに従っていない、あるいは書き方が乱暴である、そういうことで学校にいくことを拒む子どもが出てくるとしたら、やはりその指導は考え直す必要があると思います。

 確かに、教師と子どもの間にはいろいろな行き違いが生じることがありますから、そういう行き違いは、できるだけ早く解消できる様に力を尽くすことが大事でしょう。
 しかしそういう対処療法的な動きではなく、たとえば教師が〈たのしい教育〉を進めているなら、つまり子ども達が〈先生の授業ってたのしい〉〈先生の授業が大好きだ〉という様になってきてくれたら、いろいろな行き違いが、実はあまりトラブルにならなくて済むのも事実です。
 〈たのしい教育〉に取り組むうちに教師も子ども達が好きになっていきますから、鉛筆の本数とか声の大きさで子どもを傷つけるのではなく、もっとたのしい指導で、子ども達を導いていける様になると思います。

 その意味でも、たのしい教育研究所の活動にますます力を注いでいこうと思う今日このごろです。

 学校と担任と、どの様に話をすすめて行けばよいのか、悩んでいる方は、一度教育カウンセリングをお申込みください。事例に即した、より解決に向かう提案もできると思います。
 また、担任の先生で、どの様に子どもを含めて家族の方たちと話をすすめたら良いのか困っている方もお申込み下さい。長い教師経験とカウンセリング経験、そしてたのしい教育研究所の活動の中で、より確かな方法を一緒に探していきましょう。
 一緒に〈たのしい教育〉を広げて賢い笑顔を育てる活動に参加しませんか。〈簡単な方法〉があります。このリンクのクリックで少しずつ拡がります!

ノコギリはいつからあるの? たのしい歴史の本〈人類の歴史を変えた発明1001〉

 前回〈快感としての学び〉=〈たのしい教育〉の話をしました。以前「〈歴史〉の本を紹介してもらいたい」というメールについて書きましたが、今回はそれらを結びつけた話をしたいと思います。

 皆さんはノコギリは今からどれくらい前に登場した道具だと思いますか?
 予想してみてください。

ノコギリは今からどれくらい前に発明されたでしょう。

 ア. 50年くらい前
 イ. 200年くらい前
 ウ. 1000年くらい前
 エ. 2000年くらい前
 オ. その他

どうしてそう予想しましたか?

 

 おすすめの歴史の本二冊目は〈人類の歴史を変えた発明1001〉です。日本では〈ゆまに書房〉から出ています。A5版より少し幅があって、厚さは電話帳二冊分くらいあります。
 〈6500円+税〉ですから、お年玉をためて買うくらいの価格でしょう。子どもで持っている人はおそらくいないでしょうから、ある意味記念にもなりますね。

 ふりがながふられているわけではありませんけど、写真やタイトルを見ているだけでもたのしく学ぶことができると思います。

 本にこうあります。

  紀元前2,000年に金属製のノコギリがあった、今から4000年も前のことです。

 ノコギリにこれだけ長い歴史があるのなら、ハサミはどうでしょう?

 ハサミはいつごろできたのでしょうか。
 ノコギリよりも前に登場したのでしょうか、それとも後でしょうか。

ハサミはノコギリとくらべてどれくらい前、あるいはどれくらい後に発明されたでしょう。

 ア.ハサミの発明は今から1000年くらい前
 イ.ハサミの発明は今から2000年くらい前

 ウ.ハサミの発明はノコギリより前(古い)

 エ.ハサミはノコギリと同じあたりに発明された

   −今から4000年くらい前
 オ. ハサミはノコギリより500~1000年くらい後に発明された

どうしてそう予想しましたか?

 

 同じく〈人類の歴史を変えた発明1001〉で調べてみましょう。

 ハサミは紀元前1500年ごろ、ということは3500年くらい前に発明されています。選択肢でいえば〈オ〉が正解です。

 ハサミは二枚の刃を組合せた構造をしています。
 それをかなり複雑な構造だという見方をすればアやイを選ぶ人もいるかもしれません。しかし、ノコギリから500年くらい後にハサミが発明されています。
 しかも、手元の部分にバネをつけて、元のように開く工夫がされているということですから、個人的には驚いてしまいました。

 では、ハンマーは?
 ノミ(彫刻刀のような感じで木を削る道具)は?

 そういうことをどんどん調べてみたくなって来たとしたら、それが快感としての学びです。

 昆虫を追いかけて野山をかけめぐる、それは人生にとってたくさんことを学ばせてくれます。そういうものに似た学び、快感としての学びはそういうことです。そしてそれが〈たのしい教育〉です。
 歴史でも、理科でも、ものづくりでも、たのしい教育の分野はたくさん開かれています。興味のある方はぜひ研究所のコースやメルマガでその内容に触れていただけたらと思っています。一緒に〈たのしい教育〉を広げて賢い笑顔を育てる活動に参加しませんか。〈簡単な方法〉があります。このリンクのクリックで少しずつ拡がります!