科学的な見方・考え方|マイナスイオン

わたしが書いた「だまされない人になるために」はおかげさまで、たくさんの人たちが手にし、読んだ評価や感想もいろいろ届いています。

その中には質問もたくさん含まれていて、世の中に出回っているものごとが正しいのか怪しいものなのかをどう見分ければいいのかという応用問題がいくつもあります。

子どもから大人まで、いろいろな方達から質問の来た「水は言葉がわかるのか」というテーマについては、独立したお話として「科学的な見方考え方入門」としてまとめました。それもすぐに完売したから、再販しなければいけない本の一つです。

科学的な見方考え方入門 その後「その2」として「マイナスイオンが体によいというのは本当ですか?」という質問について、書き始めたものがあります。

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あなたは「マイナスイオン」という言葉を聞いたことがありますか? ある、という人は、それについてどういうことを知っているか教えてください。

 

という問いからはじまって「マイナスイオン」というものが本当にあるのか、あるとしたら、それは本当に身体に良いのかどうか、ということについてまとめていく予定です。
さらに、これからも出てくるであろういろいろなブームについて、科学的にどの様に受け止めていけばよいのかについても整理していきたいと思っています。

そのことについて、少し書いてみたいと思います。
読んでくださっている方の中には「マイナスイオンは身体に良い」ということを耳にしたことがある人も多いと思います。

きっと、マイナスイオンに関わる健康グッズなども周りにあるのではないでしょうか。

たのしい教育研究所にもあります。
単に「安いから」ということで実験用に入手したドライヤーに「マイナスイオンが痛んだ髪をやさしく修復します」という様な表示がありました。

そもそもマイナスイオンとは何なのでしょう?

電気を帯びた原子分子を「イオン」と呼びます。
大抵は水の中で起こる現象です。
例えば食塩を水にとかすと、水の中でイオンの状態になります。そこには陽イオンと陰イオンとがあるので、マイナスイオンというのはこの「陰イオン」のことを指すのでしょう。

では「マイナスイオンが健康に良い」ということは、誰がいつごろ言い出したことなのでしょう?

海外でもそういうことが言われているのでしょうか?

もしもマイナスイオンが健康に良いなら、どうして最近はマイナスイオンを冠する製品が作られなくなってきたのでしょうか?

そうやって予想を立てながら調べていると、いろいろな発見ができると思います。

上の問いの中の一つの答えを書かせていただきます。

「マイナスイオンが健康によい」ということを広めたのは、どうも
「納豆ダイエットの効果の捏造」で社会的な問題となってテレビから消えた番組「発掘 あるある大辞典」の様です。

その番組で「滝などのまわりにはマイナスイオンがたくさん発生し、それが健康に良い影響を与える」という様に説明したところから、マイナスイオンブームとなったようです。
都会にはプラスイオンがたくさんあるからイライラする。
自然の中にはマイナスイオンがあるから落ち着く、という様な話も飛び交って、家電業界もそれを取り入れてたくさんの商品を開発しました。
次第にマイナスイオンで「血液の流れが良くなる」「がんが治る」という様なものまで存在する様になってきました。

では、マイナスイオンの効果は実証されたでしょうか?

おちついたらしっかり書かせていただきます。

読んでくださっている皆さんも
「効果は確かにあると思う」
あるいは
「効果はないと思う」
のどちらかの立場に立ってみて、問題意識をもって調べてみることをおすすめします。

その予想が間違っていたにしても、正しかったにしてもきっとたくさんの発見をして、賢くなっていると思います。

たのしい科学教育は本格的な科学教育です!

いつも元気に全力投球
「たのしい教育研究所」です!

たのしさが未来を拓く たのしい教育研究所設立の時にもう一度立ち戻る気持ちで

「たのしい教育を拡める活動をたのしくすすめるために〈たのしい教育研究所〉が設立されました」と書いたところ「それはとてもいい」という賛同の声がいくつも届いています。
 おかげさまで研究所の活動は予想していた以上の展開へとすすんでいます。

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 少し長くなりますが、新しい年の始まりに、読んでいただけばと思っています。

 人類が長い歴史の中で発見し、守り育ててきた知識や文化を次世代に伝えていく教育活動(学び)は、本来、大いなる感動、たのしさを伴ったものであるに違いありません。

 私たちは教師仲間で協力し、1984年から〈学ぶことの喜び・感動〉を一人でも多くの方たちに味わってもらうこと、体感してもらうことを目的に、子ども達、大人、そしておじいちゃんやおばあちゃん達へ〈たのしい教育〉を実施してまいりました。

 それらの中には、ガリレオが発展させた「科学」のすばらしさを体感する授業、「かけ算」のすばらしさや「英語」のたのしさを味わう授業、「たのしい学力向上」、「絵画」や「ものづくり」のたのしさを伝えるワーク、先生方、一般の方達の研修会、デイケアや病院などでのたのしい教育活動、地域での教育活動、カウンセリングなど様々なものがあります。
 同時に、米国NASAと日本のJAXAの協力のもと、宇宙空間に浮かぶ国際宇宙ステーションと地上・沖縄県をライブ映像で結び、約1000人の親子でたのしんだ「たのしい授業in沖縄」など、数々の〈教育イベント〉を開催してまいりました。
 それらの活動の中、さらなる躍進を目指して2012年 春「たのしい教育研究所」を設立し、同年10月1日には 沖縄県から「特定非営利活動法人/NPO」の認可を頂くことができました。

 

 

「子どもたちがたのしく賢くなっていく姿」は多くの教育関係者、保護者、そして県民の願うことではないでしょうか。また学校に通う子どもたちだけではなく、いろいろな事情で学校から遠ざかっている子どもたち、支援を必要とする方たち、大人、祖父母の方たち、その他いろいろな方たちが、「たのしい教育活動」によって賢くなり、あるいは生きがいを感じていけるとしたら、すばらしいことではないでしょうか。



 私たちが目指す「たのしい教育」は、ショー的なものではなく、その内容を学ぶことによって感動し、さらに学びたくなる教育活動です。また、子ども達の笑顔を求める教師なら誰でもたのしい教育活動(授業)が可能なように教材化する、授業プランを作り上げていく事も、私たちの重要な活動の一つです。
 沖縄の元気な未来が全国へ広まり、世界へと展開していくことをめざし、想いを共有できる方たちと連携して「たのしい教育」の普及に様々な形で、全力で取り組んでまいります。

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 今年も元気にたのしく全力投球の
「たのしい教育研究所」です
気持ちを同じくする方達の応援を
お待ちしています

論理的に考えてみよう!|幼稚園の入園問題から

先週のメールマガジンに出した問題をいろいろな方たちが考えて、たのしんでくれています。
紹介させていただきます。
みなさんも考えてませんか。

「論理学クイズ」

問題

ABCD 4人の子どもが、赤か黒の帽子をかぶって階段に立っています(下図)。赤い帽子をかぶっている子が2人、黒い帽子をかぶっている子が2人いるのですけど、自分が何色の帽子をかぶっているかは知らされていません。

Aくんは周りを見渡せますが、Bくんとの間には大きな壁があります。
BくんCくんDくんは前しか見てはいけません。もちろん自分の帽子をとってみることもいけません。
論理的に考える力

4人に提示されたのは
「階段に立っているのは全部で4人で、赤い帽子をかぶっている人は2人、黒い帽子をかぶっている人は2人です」
という情報だけです。

しばらくすると、「わかった、ボクの帽子の色は○○だ!」と叫んだ子がでしまた。

それは誰でしょう?

 

ひっかけ問題ではありませんよ。

論理的に考えてみると「○くんだ」とわかります。

さぁ、自分の帽子の色が分かった子は誰でしょう?

それにしても、これが幼稚園の問題というのが驚きです!
小学校高学年からなら「家庭学習」として出題してもたのしめるのではないでしょうか。

 

論理的に考えるのもとてもたのしいですよ。
本質的な学力向上はたのしさを元に
「たのしい教育研究所」です!

クイック「スライムもち」は美味しくて健康的でたっぷり!

前回の記事の続きになります。
コンビニに「すらいむモチ」に似た商品が売られていました。
というか、これを元にしたのがスライムもちですから逆ですね。

きなこ餅 コンビニ パッケージには、はば3cmくらいのきなこモチが5つくらい入っています。

下の写真は前回書いた講座の準備会でつくった「スライムもち」です。
きなこモチよりとろりとしていますから、球状に形を整えるのは難しいのですけど、きなこモチより美味しいのです。
わたしがこれまで2000人以上の子ども達に授業した時の評価&感想文から、それは確かだと思っています。

クイック すらいむモチ

これができた全体量ではありません。
大人六人が「おいしいおいしい」といいつつ味わった、その残りです。

おそらく、作った時のボリュームはさきほどのコンビニの「きなこモチ」の十倍近くはあると思います。

しかもそれが10分くらいでできるのですから、すばらしいものづくりだと思います。
保存料なども使わないので健康的です。

家庭科だけでなく、「熱によるタンパク質の固化について」ということで私は理科で取り上げていました。

学ぶことも多いのですけど、子ども達が「この先生ってたのしい」と思ってくれることも大切です。
人間関係は教育に対しても基本ですから。 そこから広がる成果はとても大きいと思います。

追記
その後の研究で2〜3分で出来上がるバージョンが完成しました。
クイック、というイメージよりずっと早くできるので、今は「スピード スライムもち」と呼んでいます

桜の季節の講座に参加する皆さん
ご期待ください!

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