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ここまで。

食物連鎖・弱肉強食について考える/教師も本気で学ばなくては

 学び方コースで子ども達を指導している時のこと、理科の「食物連鎖」の問題で、「弱肉強食だから、強いものが生き残るの」と説明した子どもがいました。理科の先生がいっていたそうです。

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 それは違っているので、少し時間をとって「進化論」の話をすることにしました。

チャルズ・ダーウィンが進化論をまとめるにあたって大切にした考えは
「弱肉強食」ではありません、〈自然選択〉〈適者生存〉です。

この世界は強いものが生き残っているわけではありません、どれだけ戦闘能力が高くても絶滅した生き物はたくさんいます。
現在でも、戦闘能力は高いけれど絶滅危惧種はたくさんいます。

史上最強の生物だと言われていた肉食恐竜でさえ滅びました、しかし人間の赤ん坊の手でさえ命を奪われるほどのチョウ達は今も元気に菜の花畑を飛び回っています。もしも世界が「弱肉強食」なら逆ではないでしょうか。

images index2シロクマは地上最強の生き物だと言われることがありますが、絶滅が危ぶまれています、こういった例はたくさんあります。百獣の王と並んで称される「トラ」にも絶滅が危惧されている種類がいます。

この世界は、強いものの住処ではないのです。

そこに適したもの達が生活の場を広げていくのです。

わたしたち人間は、弱いものを助け、周りの仲間たちと協力している生き物です。その「協力」は「適者生存」の流れに重なったものである、とも言えるのです。

子ども達が何気なく発した言葉に、哲学・思想・科学などとても深いものが横たわっていることが多々有ります。
理科で取り上げる食物連鎖が、子ども達に「この世界は弱肉強食だ」という思想を植え付けているとしたら怖いことです。

 食物連鎖は単に捕食の流れを説明しただけで、どういう動物が強く生き残っていくという話をしているのではありません。
 それを押し付けでなく感動をもって伝えられたら幸せなことです。それが「たのしい教育」でもあるのです。
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偶然というものは面白いもので|フィルムケースロケット発射の時に電話が

学び方の時の一コマです。
教科と教科の合間に、実験を見てもらうことがよくあります。

今回は「フィルムケースロケット」の実験です。

この写真でテーブルの上に乗っているのがそれです。
詳しい原理や実験の中身は私の授業を受けてもらう時のたのしみの為に割愛させて頂くとして、子ども達に、
「さて、このフィルムケース、どうなると思う?」
と問いかけて、いろいろ予想を出し合ってもらっている時に
私の携帯に着信音。

スクリーンショット 2015-11-01 23.37.16

約束していた方からなので取らないわけにもいかず、
「もしもし…」と語りかけた時に、フィルムケースの破裂音。
子ども達が
「ぎゃあ〜〜」「うぉ〜〜」
と叫んでいる声が研究所に響き渡りました。

電話の向こうの相手は唖然。

この状況を知ってもらうには複雑なので、単に「すみません」とお詫びして、会話に入りましたが、相手はどう思っていたのかと考えるとすまないやらおかしいやらでした。

たのしい教育研究所は沖縄の教育に一直線
毎日たのしくやっています

子ども達の夢と元気と賢さを育てる|たのしい教育活動はますますやめられない

今月某日、ある小学校に呼ばれて親子向けに授業をしてきました。
たのしい教育研究所には、たのしく賢くなる教育プログラムがたくさんあるのですけど、初期に創った「宇宙へ」というプランを実施しました。

保護者の皆さんも子ども達もで200名超というところです。

99%以上の方がが「たのしかった・中身もよくわかった」という高い評価をつけてくれました。一人の方が、感想には「とてもたのしかった」と書いてくれていて、でも評価の◎つけは逆のものだったので、それはあえてマイナス評価と数えての結果です。

たのしい教育研究所のプログラムは、おもしろおかしいものを観てもらって、
「たのしかったですね、じゃあさようなら」
という内容ではありません。

参加してくださった方たちが「たのしく賢くなった」と実感してくれるかどうかが勝負です。

単に驚くような実験というのは、得意なのですけど、それよりも、「感動的にわかるか」が勝負です。
なのでおもしろおかしいものを並べてから「ではさようなら」という気持ちは全くありませんし、そういうことに時間を割くのは私の領域ではありません。

今回の「宇宙へ」というプログラムは、人間たちが空をどのように飛び、どうやって空気のない「宇宙」へ飛び立つことができたのかを、簡単な実験や、動画を通して体感してもらうプログラムです。

ご希望のかたたちはお問い合わせください。

今日の授業の一コマを掲載します。
スクリーンショット 2015-10-31 16.16.26

わたしが体育館で実験しているシーン。
子ども達と保護者の皆さんが一斉に
「お〜」
と大きな声を上げた実験です。
何をしているかは、ご想像にお任せします。
スクリーンショット 2015-10-31 16.19.59
空を滑空した人たちを想像しながらものづくりをしている様子です。
研究所の「ひらりん」を作っています。スクリーンショット 2015-10-31 16.18.29

沖縄の教育を全国そして世界に発信!
たのしい教育を広める活動がたのしくてならない
「たのしい教育研究所」の面々です

私のゆめ、大きなゆめ 2015.1031加筆

今週号のメールマガジン第176号のまえがきに書いた「私のゆめ、大きなゆめ」という文章が好評で、いろいろなメールが届いています。

その夢の話を語ったのは、仮説実験授業研究会の代表であり、日本科学史学会の会長でもある板倉聖宣です。この研究所を立ち上げた当初から強く応援してくださっている人物です。

板倉聖宣がかつて語った夢の話が、今のたのしい教育研究所の活動ととても重なることが多いのです。会員限定の内部情報も入っているので、そこは除いて、少し書き抜いてみます。

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板倉聖宣が1964年に書いた「私のゆめ、大きなゆめ」というメモのコピーがあります。それは今の私たちの研究所の夢と重なります。

書き写してみます。

 私は大きなゆめを描くのが好きだ。
 けれども、実現できもしないようなゆめはつまらない。
 実現できそうもなくて、しかもできそうなゆめ、そういうぎりぎりの大きなゆめを描く。そして、そのために全力を挙げて奮闘する。こういうことは、たいへんたのしいことだと思う。
 仮説実験授業という一つの新しい教育の実践的試論もそのような大きなゆめから生まれた。
 はじめ、そのゆめは、できそうもなくて、しかもできるかもしれな、ぎりぎりの大きなゆめだった。
 それが実現できた。
 その喜びは一生忘れないだろう。
 それでは、今までに一応実現できたということはどんなことであろうか。
 新しいゆめに向かってつき進むためには、今立っている地盤についての共通の理解が必要とされるだろう。
 第一のゆめは、〈すべての子どもたちが積極的に参加しうる授業の内容と形態をつくりだす〉こと。これからは、一つ一つの教材のすべてについて、それを確保するようなテキストを作成していくことが重要である。
 第二のゆめは、〈一切のおしつけを排除した授業を展開する〉ことであった。

板倉聖宣1964年のメモ『仮説実験授業いま・むかし』より

「たのしい教育研究所」は、応援してくださる皆さんのおかげで沖縄の教育界に着実な一歩を刻むことができたと思っています。

教師をやめようと決心するとき、身近な友人たちにそれを語ると、今でも不思議なのですけど、周りの人たちは
「やっと夢に向けて一歩踏み出すのですね、応援します」
という声がほとんどでした。

長年一緒にたのしい教育のサークルをしていたHIさんは、病床で、私のことを友人達に
「彼は当然のことだよ、一緒に応援しよう」
と語ってくれたといいます。
後で聞いて涙しました。

だからこそ私は一人で
一人の教師が下野して何ができるのか?
公務員生活がしみついた人間が社会の荒波の中で大したことができるわけがない!
夢だけでは仕事はできない!
どうしてそんなに安定した生活を捨てる必要があるのか?
強く問いかけてきました。

が、その結論が今の「たのしい教育研究所」です。

その「たのしい教育研究所」も、いよいよ第二の夢に向かって歩いて行く時期に入ったようです。

個人的には「ものかき」を目指しつつも、この研究所をさらに発展させる次の具体的な目標を定めることにしたいと思っています。大きな一歩のはじまりとしての秋になりそうです。
今週もみなさんの応援を全身に受けてメールマガジンを綴っています。
感謝を込めて、お届けいたします。

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沖縄にとどまらず広く教育の根本から
たのしさを追求する「たのしい教育研究所」です