使える心理学入門「4という数字」その③

使える心理学入門「4という数字」の作成がすすんでいます。
日本人が持つ「4に対するイメージ」は「死」と結びついていて決してよいイメージではない。
それをよいイメージと結び付けるには、というテーマです。

「今時、4に対して悪いイメージはないでしょう」
という方達に見せたい写真は数々ありますが、このエレベーターのボタンもその一つです。

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4階そのものがないのです。

わたしにとっては4はラッキーナンバーです。

そういうイメージと結び付ける前の段階として
「数字の4と不吉なことが起こっている事実はない」というデータをしっかり見てもらう必要があります。

すでにいくつも注文が届く中、たのしく作成をすすめています。

12月中にはお届けできる予定です。

おたのしみに!

 

たのしい教育は幸せに結びつく
「たのしい教育研究所」です

橋の構造力学がたまらなくたのしい|たのしいキャリア教育

沖縄県の事業として作成をすすめている「たのしいキャリア教育授業プラン」の研究が進んでいます。

「知恵と工夫」がテーマで、いくつかのワーク(ミッション)をクリアーしながら、人間が知恵と工夫によって世の中を良くしてきた歴史を知っていただく流れです。

個人的にずいぶん以前から「橋」の構造に興味があったので、今回の教材に取り入れたいと準備をすすめてきました。

まさに知恵と工夫が結晶化したものの代表のひとつとして取り上げる価値があると思っています。

これはアーチ型の橋をコンビーフの缶詰を並べて作ったものです。
どれくらいの強度があると思いますか?

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上に何キロgくらいの物体を乗せて支えることができるでしょう?

予想
ア.1㎏前後
イ.1kgより軽いものしか支えきれない
ウ.缶詰全体と同じくらいの重さ 約3〜4kg
エ.もっと重いものを支えることができる

どうしてそう予想しましたか?

 

国土交通省の中部地方整備局のサイト に実験の結果が載っています。

人間一人を支えるくらいの強さがあるのです。

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橋の魅力に興味がますます広がる今日この頃です。

 

たのしい教材研究が広げる
たのしい教育
みなさんもこの活動にご参加ください

この星の彩り|地球という美しすぎる教材を使わない手はない

 いろいろなところで授業や講演をさせていただいていますが、わたしが「沖縄から宇宙飛行士を」プロジェクトの代表をしていることもあって、
「宇宙」
というテーマをもらうことが多い気がします。

 そういう授業では必ず「この地球という星の美しさ」を伝えています。

 それは「伝える必要があるから」というよりも、スペースシャトルから映し出されたこの星が、ほれぼれするほど美しいからです。
 まさに美しさに満ちた星。
 生命と結びつく現象がこの彩りをみせてくれているのです。

 わたしはルビーやサファイヤといった宝石の美しさはあまりよくわかりませんが、それらよりもずっとこの地球そのものが美しいと思っています。

授業ネタ

 さて、先週から今週にかけて沖縄県からの依頼でアメリカ・ハワイ州に行っていました。
たのしい教育研究所が受託している「沖縄ハワイ交流事業」の一環です。ハワイ州では
高校生の研修をコーディネートしたり、実際に授業したりと、たのしく忙しい日々でした。

 そのプログラムの一つでスバル天文台のあるマウナケア山(4200m)に行ってきました。
 そこでの眺めが素晴らしく山好きの心が揺さぶられるとともに、この星の美しさに感動しました。
 わたしが行った日は二重の雲の層ができていて、上の雲と下の雲との間から差し込む光が驚くほど多彩な色を見せてくれました。
その時の写真がこれです。
 左向こうの雲海から、マウナ・ロア山が顔を出しています。
授業教材ネタ

 宇宙から眺めるこの星もみごとですが、地上でみるこの星も、みごとです。

 教材と呼ぶにはあまりにも偉大ですが、だからこそどんどん授業に取り入れていってもらいたいと思っています。

 たのしい教育活動の広がりが、こういう自然環境を大切にする活動に、きっとつながるに違いありません。

たのしくかしこく「たのしい教育」!
みなさんの街で実施してみませんか。
お問い合わせはサイト右上にあります。

反響 「実践心理学 4という数字」

心理学に興味がある人たちの中にも、
「心理学は人の心の分析には使えるけれど自分の日常生活には役立たない」
と考えている人たちがいます。

たしかに、「科学」だと胸を張って言える段階ではありませんが、心理学は実用的に利用することができます。
それがこのプランです。

前回の紹介で、興味を持ってくださった方達からメールがいくつも届いています。

プランの中をもう少し紹介します。

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しつもん2
「4」と「死」が関係があるとすると、たとえば「4月の死亡率は他の月より高い」ということが考えられます。
 みなさんは、どう思いますか?

予想
 ア.どの月もだいたい同じくらいの死亡率
 イ.4月は死亡する率が高い
 ウ.その他

 どうしてそう予想しましたか?
 あなたの考えを聞かせてください。

 

 

お話 4月の死亡率

 厚生省が毎年「人口動態」というものをまとめていて、そこには何月に亡くなった人が多いのか「月別死亡率」もまとめられています。
 鹿児島大学の岡本嘉六という人が、1947年から2005年までの月別の死亡率をまとめてくれていますのでそれを見てみましょう。

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 いかがでしょうか。4月は1月2月3月に比べて明らかに低くなっています。
しつもん3
 上の統計には病気などの全部の死亡率が含まれています。運、不運的なことで考えると「事故」で死ぬ人を見ていくのがよいかもしれません。死亡事故で多いのは「交通事故」です。4月は交通事故で死ぬ人が多いでしょうか?
 予想してみてください。

 予想
  ア.どの月もだいたい同じくらいの死亡率
  イ.4月は死亡する率が高い
  ウ.その他

 どうしてそう予想しましたか? あなたの考えを聞かせてください。

 

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  わたしは学生時代から統計を扱ってきたので、数字を扱うのは得意ですが、得意な人でも、なかなかこういうものをたどって確かめるということはしないでしょう。

 しかし、4は不吉だと考えている人たちも、そんな馬鹿なと考えている人たちにとっても、数字で確かめてみる、ということは大切なことです。

 そして「4という数字が特に不吉な現実と結びついているわけではない」ということを知っていただけると、次の一歩が生まれます。
それについてはまたいずれ。

 たのしい教育は単なるテクニックやちょっとした授業ネタではありません。
豊かに生きる本質的なものとしてたのしい教育を提案している
「たのしい教育研究所」です