たのしい星空の世界・たのしい宇宙の眺め

 〈たのしい星空の世界・たのしい宇宙の眺め〉という教材、授業プランの作成に向けて学び直しています。昨年は〈たのしい植物カレンダー〉をはじめとして〈アウトドア植物観察〉などに力を入れて、それらがこの三月にまとまったので、今年度は〈星空・宇宙〉がテーマになりそうな予感がしています。


  〈たのしい教育〉という視点で眺めれば、手がけたい教材は果てしなく広がります。教科書もあれば、巷(ちまた)にも数えられない教材があります。しかし〈たのしく賢く笑顔を広げる〉という視点、そして〈教師が無理せずに提供できる教材〉という「たのしい教育」の視点からみると、満足できる教材は、わたしたちのたのしい教育研究所が作り出し、あるいは見出していくしかないというのが現状です。

〈教師が無理せずに提供できる教材〉という基準はあいまいではなくかなりハッキリしています。「〈出産予定〉〈小さな子がうちにいる〉という女性の先生たちでも無理せず実施できる教材」です。そういう先生たちには、とにかく時間がないのです。体力的にもかなり制限されます。※男性はそうでもない、というところが女性の過重負担を意味しているところでもあり、申し訳ない気持ちがします
 そういう極端に時間などが制限される先生たちでも無理せずに〈この教材やってみよう〉と思える様なものを開発する、それは板倉聖宣から教えてもらったことであり、わたしが「たのしい教育研究所/RIDE」を設立した大きな目的の一つです。

 さて〈夜空を眺める〉〈星を見る〉という活動を、どれくらいの人たちがたのしんでいるのでしょう。
 研究所に顔を出してくれる方たちにリサーチしたところ、バードウォッチャー(鳥を眺めてたのしむ人たち)もほとんどいませんが、スターウォッチャーもほとんどいません。
 わたしの知人関係で探せば二~三人くらい頭に浮かんで来ましたが、わたしの知人リストからその数というのはかなりの少なさです。
〈たのしい教育研究所〉のある沖縄は星空観測に適した場所です。

 星空をたのしむ人たちがたくさん出てくれる様な、たのしい授業プランを作成しようと思っています。

 〈星座の名前をたくさんいうことができる〉とか〈星の動きをちゃんと予測できる〉という様な人たちを育てたいわけではありません。


 星座の名前は二つ三つくらいで十分ではないかと思いますし、星座を知らなくてもたのしめる〈星空眺め〉こそ本物ではないかという気持ちもしているくらいです。しだいに星空に魅了されて来た人たちが〈星座〉について調べ始めるということでよいのではないかな。

 この記事を読んでいる皆さんは〈夜空〉を眺めることが好きでしょうか。
 もし好きだという人がいたら、どういうところが好きなのか教えていただけると嬉しいです。その声を〈たのしい教育研究所の教材〉に活かして、皆さんと一緒に活動を広げていけたら幸いです。この〈いいねライン〉をクリックすることで〈たのしい教育研究所〉を応援することができます !

 

たのしい教育研究所の五年前と今

 ある方が「たのしい教育研究所もそろそろ10年くらいですか?」と語りかけてきたので「感覚的には私の教師経験の2/3くらい、20年以上は経った気がします」といいつつ指折り数えてみました。

 2012年春、教師の満期10年を残して早期退職した私は、すぐニューヨークに飛び、これからの〈たのしい教育活動〉のことを構想していました。この頃から始動していたと計算することもできますけど、戻ってからたのしい教育研究所の設立準備会を仲間たちと開始し、法人として活動が開始したのは10月1日ですから、今年やっと6年目に入ることになる、という状況です。

たのしい教育研究所

たのしい教育研究所

 

 現在のたのしい活動の様子はこのサイトを読んで下さっているみなさんにはイメージできると思いますから、たのしい教育研究所の活動を始めようとしていた頃を紹介しましょう。
 まだこのサイトが存在していない頃です。

 今では活動拠点が第一研究所から第三研究所まで広がった〈たのしい教育研究所〉も、はじめはニューヨークでのわたしの〈ノマド活動〉いわゆる〈遊牧民的活動〉からスタートしました。ニューヨークは、いろいろな場所でネットワークに繋がるので、セキュリティに気をつけていれば、メールもサイト検索も簡単です。

 沖縄に戻ってからも、しばらくはそのスタイルで、スタバや喫茶店などで活動する日々が続きます。
 スーパーなどでも簡単にネットワークに繋がるニューヨークの状況と違って、「ここはwi-fiが飛んでいるのかな?〉と確認しながらなので、活動する場所は、それほど自由に選べるわけではありませんでしたが、とても懐かしいワクワクするたのしき想い出の日々です。

 その時の一枚がこれです。
 珈琲の下に見えているのは、わたしが開発した〈ブレイン・ノート〉です。ニューヨークから使って来たものです。火事になったら、通帳よりこれを持ちだすのが優先だといえるくらいの私の宝物です。
 お金はまた稼げますけど、この五年前の瑞々しい構想は無理です。

 

 2012年の春から発行したメルマガの送信文面を見ると
「明日はネットワークの繋がるところを探すのが困難な場所での仕事ですから、1日早くして今日送らせていただきます」
という言葉がありました。
 7月のことです。

 あれから五年、まさかこんなに忙しくなるとは予想できなかった程の日々です。いろいろな市町村からの講演・講座の要請にも、なかなか全面的にOKを出すことが難しくなって来ましたから、ある意味でヒヤヒヤの状況になりつつあります。

 またあの頃の様に、少し時間を置いて、これからの活動についてしっかり構想をまとめていきたい気持ちが湧き上がっています。
 このサイトを読んでくださる方達もたくさん増えてきました。ありがとうございます。今後とも、みなさんが〈次回も読みたい〉と思える様な内容を綴って行きたいと思います。それぞれの〈やり方〉〈力の入れ様〉でよいので、一緒に〈たのしい教育〉を広める活動をしていただければ幸いです。一緒に〈たのしい教育〉を広げませんか→このクリックで〈ブログ評価〉が高まります

お墓に文字を刻むことのすすめ〈たのしさこそ 未来を拓く!〉

 メルマガに「わたしの親族のお墓には〈たのしさこそ未来を拓く!〉という言葉を刻んであります」と書いたのですけど「信じられない」という人もいるだろうと思い、写真を載せたところ、たくさんの読者の方たちからたよりが届きました。
 「お墓にたのしいという文字が似合うのがとてもびっくり」という言葉や「自分たちのお墓も建て替えの時には・・・」という言葉、「話には聞いていたのですけど、本当だったのですね」という言葉など、いろいろ綴られていました。

 「祈」とか「静」など一文字だけ刻みつけたりするお墓はいくつかみたことがあります。キリスト教の信者の方のお墓に聖書の言葉が刻まれていたりすることもありますから、その流れだと思ってもらえればよいでしょう。

 ところで、以前書いたことがありますが新潟県魚沼市にある東養寺に〈科学の碑〉があります。

 〈文学碑〉はいろいろなところにありますが、科学の素晴らしさを讃える〈科学の碑〉は世界でここだけです。高さは6mくらいあるのですけど、雪深い場所なので、冬には、頭のほうがちょこっと出ているだけという景色になります。

 科学の碑には

科学それは大いなる空想をともなう仮説とともに生まれ討論・実験を経て大衆のものとなってはじめて真理となる

という言葉と

科学は民主的な社会にのみ生まれ民主的な社会を守り育てる

という言葉が刻まれています。

 

 沖縄では年に一度〈清明祭 せいめいさい:方言でシーミー〉で親族がお墓に集まって、お墓の掃除をして後、美味しいものを食べて飲んで語り合います。

 そのお墓に、何か文章が刻まれていると、雰囲気もかわるのではないかと思うのですが、どうでしょうか。集まった人たちが元気になるような文章とか、やる気が出て来たり、絆を大切にしたくなるような文章を刻みつけるようになると、よそのお墓でも、見るのがたのしくなるのではないかというのが、わたしの想いです。

 賛成してくれる方達は、ぜひ親族に提案して、刻んでみませんか。

 50cm×30cmほどの石版に文字を刻むとして5万円くらいで可能でした。webで石材屋さんを探して相談してみるとよいと思います。

 今度、うちの親族のお墓に追加しようと考えている言葉は

和(やわらぎ)をもって貴しと為す

です。

 自分が逝く時のことを考えると

たのしい充実した日々でした。感謝の言葉でいっぱいです

という言葉があってもよいなと思っています。
 お墓に集まった親類たちも「私たちに感謝してたんだなぁ」ということを思い直す1日になるのではないかな。
 のちのち誰かが、また別な言葉を掲げ足していくということでもよいでしょうし

 ということで、清明祭の季節に一つの提案として!

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ヨシタケシンスケさんの原画を見てきました 個人的な発見

東京から戻る日、偶然友人から〈銀座でヨシタケシンスケさんの原画展をやっている〉という嬉しい情報が入り、飛行機の時間に間に合う様に調整して駆け込みました。

よしたけ・しんすけ

1973年神奈川県に生まれる

2013年に刊行した絵本デビュー作『りんごかもしれない』で第6回MOE絵本屋さん大賞第1位

『りゆうがあります』で第8回同賞第1位

『もう ぬげない』で第9回同賞第1位の三冠

『このあとどうしちゃおう』で第51回新風賞など受賞作多数。

著書に『なつみはなんにでもなれる』、子育てエッセイ『ヨチヨチ父―とまどう日々―』など多数。

 

 行ってみると〈ヨシタケシンスケ原画展〉ではなく〈5人展〉で、大好きな〈島田ゆか〉さんの原画もあったので、貴重な時間になりましたが、今回は〈ヨシタケシンスケ〉の話。

 

中では写真撮影が禁止だったので、わたしは撮っていませんが、web上の紹介には写真がありました。こういう原画展です。

 

 島田ゆかさんの原画は絵本でみるよりも迫力があったのが、不思議でした。

ヨシタケシンスケさんの原画は、絵本やスケッチノートで目にしていたものがそのまま置いてあるのではないかと思うくらいで、逆に驚きました。

これはヨシタケシンスケの別な原画展の写真から

 

 

 

 

 中には上から一部貼り付けたものもあり「これも原画?」という感じで、他の絵本作家とはかなり違うものがありました。

 雑誌ダ・ヴィンチのサイトにヨシタケシンスケさんのアトリエに訪問した記事があります。そこにある原画をご覧ください。

ヨシタケシンスケさんのアトリエ

 

 実はこの原画展で、個人的なことですけど、とても大きな発見をしました。
 ヨシタケシンスケさんの愛読書がケースの中に平積みされていて、そのほぼ全部が私の愛読書だったのです。ケースの中にあったのはこの5作品です。

いしいひさいち選集『ドーナツブックス』

高野文子『るきさん』

宮崎駿『雑草ノート』

松本大洋『ピンポン』

榎本俊二『ゴールデン・ラッキー』

 

 最後の「ゴールデン・ラッキー」は読んだことがありませんが、残りは何度も読み返している作品です。

 高野文子の「るきさん」は、今のわたしの忙しい日常に、いつも涼やかな風を送ってくれる作品です。生き方の理想形の一つでもあります。

 宮崎駿の「雑草ノート」は、わたしのグループのSNSのタイトルにもしてあります。いしいひさいち選集は、たくさんの友達にも貸したりあげたりしているのですけど、仕事の合間にソファーに横たわって手に取る作品のNo1です。

 そうか、それだからヨシタケさんが売れるずっと前から好きだったんだな、と深く納得してしまいました。

 ヨシタケシンスケさんの絵本をまだ読んだことがない方は、近著「あるかしら書店」をまず手にしてみるとよいと思います⇨こちら
 ますます活躍を期待する日々です。沖縄に来てほしいな。この〈いいねライン〉をクリックすることで〈たのしい教育研究所〉を応援することができます !