たのしい教育研究所には自由研究の相談もけっこうくるので、私のメルマガから、こういう実験を紹介しました。
板倉聖宣が20年くらい前に語った「たのしい授業と現代の社会」の中に出て来る内容です。
皆さんも読んでみて予想を立ててみませんか。
※文章はわたし(きゆな)が文意を変えず、読みやすい様に手をいれました
例えば,熱い食べ物を入れると,日本では「熱かったらふーふー吹きなさい」と言うでしょう。
みなさんそう言ったり言われたりしたことがあるでしょう。
ふーふー吹くと冷えるんですかね? それともあれはおまじないですか?
「熱かったらのまなきゃあいいでしょ」なんて言うよりも, 「ふーふー吹きなさい」と言ってくれる親のほうがいいですね。
それでふーふーと吹くという処方箋を教える 。
本当に冷えるんでしょうか。
実はこれは冷えるんです。
30 秒吹いたらハッキリと温度が下がりますよ。
吹かなければそう変わらない。
この〈吹くと温度が下がる〉ということはほとんどの人が知っている。
〈蒸発の説明でこれほどいい説明はない〉と私は思うんです。
この「吹くとスープや紅茶が冷める」というのは,蒸発の説明にとってもいいからぼくは採用しようと思うのですが,そういうことが書いてある本は物理の本でほとんどないんです。
どうしてないんでしょうか。
だいたい西洋人はふーふー吹かないんです。
そういうことはしない。
要するに,西洋人は熱いものを食べないらしい。
うんと特別なとき以外は熱いものを食べない。
だから吹いて食べるということをしない。
だからそういうことをするのは非常識なんです。
そうすると西洋人が物理学の本で蒸発とかなんかの話を書くときにこの話をすぐには思いつかない。
西洋人が思いつかないのならしょうがないですね。
日本人くらい思いついたらいいと思うのに,日本人も思いつかない。
どうしてそう言えるかというと、そういう事を本に書いていないからです。
これは吹くと温度が下がります。
すると,どんどんどんどんと吹くとどうなるでしょう?
何となく,食べやすい、飲みやすい温度まで下がると思えますね。
これは常識ですね。
食べやすくなると、そこで終わってしまい、それより下げようとはしませんよね。
そこで考えてみたいのです。
部屋の温度が 20度の時,ふーふーすることで、それよりも下がるでしょうか?
予想
ア 部屋の温度よりは下がらない
イ 部屋の温度より下がる
どうしてそう思いましたか?