学級崩壊とたのしい教育(LEAPカウンセリング)

「学級崩壊」という言葉は考えてみるとすごい表現です。

学級が崩れ,壊れてしまうという意味の言葉です。
原子崩壊とか地震でビルが崩壊するとか,そういう時に使われる言葉ですね。

homepage クラスがスタートして五月から六月ごろ,カウンセリングで
「クラスが崩壊しているのではないかと思います」という相談が来る事があります。

程度の差はあるのですけど,教師が一対一で話しても,行動を改めない,あるいはますます反発するという子ども達が複数出て来た時には,かなり骨がおれますね。

その相手が一人でも,心が折れてしまう教師が多いと思います。

そうやって反発する子ども達がいるいないに関わらず,
「この先生,たのしい」
と評価してくれる子ども達を増やす事がクラスづくりで決定的に重要です。

「わたしはおもしろい事とか言えないし」
と考えている人がいるかもしれません。
しかし,そういう事ではありません。

教師の本分は「授業」です。
子ども達が「先生,この授業たのしい…もっとこういう事をして欲しい」という様な授業に挑戦するのです。

LEAPカウンセリングは提案・実験型なので,どんどんアイディァを出して,一緒に考えていくカウンセリングです。
たのしい教育研究所のサイトには,そのヒントがたくさんあるとおもいます。
実験的に,たのしい教材をどんどん取り入れてみる事です。

そして,ここも重要なのですけど,表面上の子ども達の言葉で,授業のよし悪しを判断するのではなく,「感想・評価カード」を全員に書いてもらって,判断することです。

感想・評価カードは
https://tanokyo.com/archives/877
を参考にしてください。

いっきゅう

おすすめ映画「デルス・ウザーラ」「冒険者たち」

台風の中,久しぶりにたくさんの時間,映画浸り。
「デルス・ウザーラ」と「冒険者たち」
どちらも「人生」を魅せてくれる名作です。

『デルス・ウザーラ』は、1975年公開の黒澤明監督によるソ連・日本の合作映画。
 黒澤明がロシアで撮った作品です。
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『冒険者たち』は1967年公開のフランス映画。アラン・ドロン、リノ・ヴァンチュラ主演。
ロベール・アンリコ監督の名作です。

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「デルス・ウザーラ」を観るのは四回目になります。
私の好きな写真家 星野道夫が好きな作品の一つにあげているのを数年前に知ったのですけど,なぜか彼は「デルスウ・ザーラ」と書いていて,どうしてそういう勘違いが起こったのかなと思っていたら,今回それが解けました。
俳優達が発する言葉がそう聞こえるのです。

 黒澤明はこの作品の前,自殺騒動を起こしていてかなりの波乱があり,その後の一作目です。
 たしか「黒沢」から「黒澤」に変えたのもこの頃だったと思います。

「冒険者たち」は子どもの頃,テレビで観ていて,今回が2回目…
四十数年を経ているのに,そんなに記憶があせていないのにびっくりしました。

 アランドロンって今観てもカッコいいのですよ。
 ヒロインのレティシアを演じたジョアンナ・シムカスもとてもステキです。
 何といってもハイスピードのエンジン開発の夢やぶれたリノ・ベンチュラがとてもよくて,途中から加わる元パイロットのセルジュ・レジアニもなかなかよい。

台風の中,人生を深く感じる作品たちでした。

古い映画というのは,古さが故に尊いのではありません。
「ずいぶん前に作られているにも関わらず現在まで語り継がれている作品」たちが尊いのです。

この二本は間違いなく,語り継がれるに値する作品たちです。

映画の御陰で,たくさんの人生を味わっている日々です。

いっきゅう

台風19号が迫ってきています

まったくわかりにくいですが、台風19号の影響で、研究所裏の木がバッサバサと揺れています。気を抜いて歩いていると、ふらついてしまうほどの風です。
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この夏はほとんど台風が来なかったので、久しぶりの強い台風にドキドキしています。

皆さんお気をつけください!

(AZU記)

 

たのしい教育研究応援者向けメルマガ「たのしい教育はやめられない」第123号 できました!

メルマガ「たのしい教育はやめられない」を綴り始めて123週目に入ったのですね。
単純に7日をかけて861日の月日が流れたことになります。
応援して下さる方達の御陰で,ますます充実して行く日々です。

今回の主な内容は
①台風についての問題
②映画「アバウト・タイム」
③どきどきプラン「虫トラップ」
④板倉講演「仮説あっての実験 哲学あっての科学」その1
です。

④の板倉先生の話は,講演の流れでいろいろな表現が出て来るので,同じ様な事を言っていても勉強になります。

たとえば…
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押しつけられるものに対する心情が、小学生だろうと大学生だろうとあるわけです。
 その反発があるのは正しいのです。
 知恵として優等生は反発しないようになるんですが、教育としては〈子どもたちが反発するような心情〉をかきおこしてはならないのです
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 科学というのは実験で決まります。
実験で決まった以上は、立ち会っている人たちは全部認めざるを得ません。
その実験で決まった確かな知識をもとにして、まだわかっていないことまでについて勝手に仮説を立てます。
〈大いなる仮説の体系〉というのが、私の「哲学」の定義です。〈大いなる仮説の休系〉があると、新しいものについて予想が立てられます。だから「科学者は哲学者でなければならない」と私は思います。
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 かつて似た様な内容を何度も読み聞きしている私ですけど,こうやって板倉先生がいろいろな場面で語らる言葉は新鮮な気持ちがします。

 メルマガの幾つかの部分をスクリーン・ショットでお届けします。
興味のある方はお申込みください。
一月800円 年間9600円です。
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