遠藤純夫先生の哲学「ボクには嫌いな人なんていない」

 遠藤純夫先生が沖縄に来てくださる時、可能な限り私が空港でお迎えし、送り届ける役をかっていました。

車の中で遠藤先生が語ってくれた一言ひとことは、心の中に残っています。
四年前「世の中にはいろいろな考え方の人がいる」という話になった時、遠藤先生がポツリと発した一言が忘れられません。

「きゆなさん、ボクはねぇ、嫌いな人っていないんだよ」

 その言葉が誇張でないことは、遠藤先生と深く関わった方なら十分に理解できることでしょう。

遠藤純夫(えんどうすみお)先生

遠藤先生の沖縄での講座の一コマ

 教育の世界に限らず「自分たちの考え方こそが正しい」と考える人たちもいます。そういう人たちにとって、自分たちの考え方に寄らない人たちは、敵であったり、屈服させる相手であったりすることがあります。ガリレオも論敵とケンカばかりしていた時期があったといいます。

 しかしケンカでものごとがうまくすすむことはありません。もしも真理であればなおのこと押しつけてはいけません。その押しつけは人間関係的なひずみだけでなく、正しいものが広まっていく時の足を引くことにもなります。

 たのしい教育研究所は、充実した内容を推進し、かつ、いろいろな意見や考え方の方達と戦うのでは無く、ゆっくりと仲間たちを増やしていく活動をすすめていきます。それは遠藤純夫先生が大切に伝えてくれた哲学です。

たのしい教育研究所 所長 喜友名 一

 

遠藤純夫先生の魅力ある授業のDNAは遠く沖縄でも生き続ける

たのしい教育研究所を強く応援して下さった遠藤純夫先生が、2016年7月2日夜、その魅力に満ちた生涯を閉じました。

その日、病気療養中のお見舞いにと、沖縄のゴーヤーやヨモギなどを抱えて飛行機に飛び乗りましたが、最後の時に間に合わせることはできませんでした。しかしご家族の方のとても暖かい配慮のおかげで、遠藤先生のその最後の時、電話で直接語りかけることができました。心から感謝いたします。

心から湧き上がる大切な想いをいくつもお伝えしましたが、遠藤先生の息遣いは、私のその言葉にはっきりと「はい」と答えてくれている様に聞こえていました。

「死をもって人は幕を閉じる」といいます。
しかし違います。
人は人との関係によって生き続けます。

遠藤純夫先生の魅力あふれる人柄は、日本各地にたくさんの影響を与え続けていきました。東京から遠く離れた沖縄にも数え切れないほど、足を運んでくださっています。そしてたのしい教育研究所のメンバーは、遠藤先生から大切なことをとてもたくさん学ばせていただきました。

これからも、沖縄の地で、遠藤純夫先生の魅力あるDNAを元気に育てていきます。その想いを新たにする意味で、たのしい教育研究所設立の時、遠藤先生が書いてくださったメッセージの一部を記させていただきます。

 「たのしい教育研究所」の設立、本当におスクリーンショット 2013-08-24 8.22.54めでとうございます。
 これまで数々のイベントでご一緒してきましたが、熱意・アイディア・チームワークの良さなど、沖縄の皆さんの力には目を見張るものがあります。
 皆さんの活動は、きっとこれからの世の中に、無くてはならないものになるでしょう。
 これからも一緒に、たのしい教育活動に取り組める事を光栄に思っています。 遠藤純夫

 

 たのしい教育研究所 所長 喜友名 一

たのしい体育=体育館でも充実サッカー/たのしい教育研究所メールマガジンの一部

雨の日など体育館でスポーツをすることも多々有ります。マット運動やサークルゲームなら十分たのしめると思いますが、サッカーや野球などは体育館では難しいものがあります。

今回は「体育館でも盛り上がるサッカー」についてメールマガジンに書いた一部をお届けいたします。
実際に試してくれた先生から「とても盛り上がりました」というお礼も届いています。
興味のある方は「たのしい教育研究所応援団」としてご参加ください。月額800円(年まとめ9600円)でお届けしています。以下、メルマガから。

たのしいスポーツ「体育館でたのしく 新聞紙サッカー」

以前いた学校で、ある先生が体育館でサッカーをしている時にガラスが割れてしまった、ということがありました。それから壁に蹴ったボールが顔面に当たって保健室で治療したというお話を聞いたこともありました。

やはりサッカーは室内スポーツには馴染まないのかもしれません・・・

と諦めるのは早いと思います。
今回紹介するサッカーは安全です。その上かなり盛り上がります。しかもボール運動が苦手な女の子達も積極的に参加できるようになります、本当です。

ルールは普通のサッカーと同じですがボールをかえるだけです。いつもの様に、特別な用具は必要あります。

0.準備するもの

普通サイズのスーパーの袋と二日分の新聞紙

たのしい体育

つづく

たのしさが未来をひらく
「たのしい教育研究所」です

 

たのしい教育メールマガジン

たのしい教育研究所のメールマガジンも209号になりました。

最新号の記事は
・たのしい教材「体育館でもたのしくサッカー」
・テレビドラマ「64 ロクヨン」
・たのしい教育の発想法「板倉聖宣 ヒトラーを支持した頃のドイツ」から学ぶ
と、たっぷりの内容をお届けしています。

たのしい教育メールマガジン

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月額800円で、毎週お届けします。
拠出していただいた費用は、これからの日本をたのしく引っ張っていく人たちを育てるための活動に利用させていただきます。

みなさんの応援を待っています。

毎日元気で活動する
「たのしい教育研究所」です。