読書とたのしい教育/読み語りの前に予想を立てること②+パソコンはMacをおすすめします

 今回紹介するのは、ずいぶん前に私が授業用にまとめたプリント、高学年の子ども達に〈絵本の魅力〉ということで授業した時のものです。
 軽く予想してもらうだけで、子ども達はとても喜んで絵本を味わってくれました、その方法を記録していたものです。
 随分前のデータはハードディスク(HD)のエラーで失われてしまったのですけど、他のメディアに入れてあったおかげで残っていました。
 今回紹介する流れの様に、予想してもらって読み語るという流れをいくつもデータにしてあったのですけど、今のところこの〈かいじゅうたちのいるところ〉しか残っていません、残念なことです。

 少し話は外れます。ここは読み飛ばしていただいても中身は伝わります。
 個人的に随分前からMacに魅力を感じていたのですけど、その頃学校現場で使っている人は0で、データの共有などのためにどうしてもWindowsで我慢し続けなくてはいけませんでした。教務も長かったので、他の先生たちのデータを読み込んで整理したり一つにまとめたりすることも多く、それは仕方のないことでした。
 私の用にハードにパソコンを利用しているとハードディスクは定期的に壊れてしまい、とうとうその時windwsと手を切り、経理用など特別な時のみwindowsのパソコンを開くくらいです。
 Macは外付けHDに自動で保存する機能があるので、本体に何らかのトラブルがあった時にも、外付けのHDからデータを取り出すことができます。
 私がMacを使い始めたのは10年以上前ですけど、その頃はワードやエクセルに対応したアプリも販売されていましたし、完全互換とはいえませんけど、Macの基本アプリ(標準で付いているアプリ)はwindowsのワード・エクセルを読み込んだり保存することもできます。
 RIDEのスタッフだけでなく、RIDE関係の人たちの多くは学校でもMacを使っています。
 お勧めします。

あなたは、絵本が好きですか?
それとも、あまり絵本を読まなくなりましたか?

 子どもだけでなく大人にとっても、とてもたのしめるのが本です
 もう低学年ではないから絵本はちょっとね、という人も、一緒に絵本を読んでみませんか。

 これは「かいじゅうたちのいるところ」という絵本に出てくる絵です。
 イギリスのモーリス・センダックという作家が描きました。
 この絵をよく見てください。

 しつもん1

 この絵の中で、あなたが〈一番怖い〉と感じたかいじゅうはだれですか。

 また〈一番やさしい〉と感じたかいじゅうはだれですか?

 みんな怖い、みんな優しい、という予想でもいいですよ。
 その理由も教えてください。

 手をあげてもらって2~3人に、その子の感じや考えを聞いてあげてください。

 

 しつもん2

 王様の様にかいじゅうに肩ぐるまされている子どもがいますね。
 どうしてこの子はかいじゅうの王様の様に、かたぐるまされているのでしょう。
 どういうことなのか、絵本を読む前に、どうしてこうなったのかを考えてみてくれませんか。

 

 手をあげてもらって2~3人に、その子の感じや考えを聞いてあげてください。
だれも手をあげてくれないかもしれません。その時には「◯◯くんはどう思う?」と尋ねてあげましょう。

 

 ではこれから〈かいじゅうたちのいるところ〉を読みます。
 みなさんの予想と違うところがあっても、それは外れではありません。
もしかすると、みなさんが予想したこと、みなさんが感じた流れで物語をつくっていくと、センダックと違ったたのしいお話になるかもしれませんよね。
 予想を立てながら読むことは、本をたのしむ時にも重要な方法です。
「なるほどなるほど」という様に、気軽に味わってみましょう。

<<<絵本を読み語る>>>

 読み語りの本の評価・感想をとって終了。

 可能ならその評価・感想を読んであげてください。

 

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読書は優遇されている/たのしい教育と読書

 空港では「歩きながらのスマートフォンの利用は危険ですからおやめください」というアナウンスが頻繁に流れています。ところが、同じ〈歩きながら〉なのに「歩きながらの読書はおやめください」というアナウンスはどこでも聞いたことがありません。
 本はスマホより大きいので、周りの状況が見えなくなる危険度はずっと大きいのにね。

 親から「うちに帰ってから何していたの?」と聞かれて
「ゲームをしていた」と答えたら「遊んでばっかり」と注意されることがあるけれど
「本を読んでいた」と答えたら、何かしら勉強していたかの様に評価されてしまいます。

 読書は優遇されているのです。
 私いっきゅうは活字中毒を名乗るほど本好きなので、それはありがたいことですけど、すこし複雑な気持ちになります。

 本を読むと〈漢字や語句に詳しくなるから〉ということがあるかもしれません、けれどそれなら〈マンガ〉も同じなのに、「マンガを読んでいた」ということではゲームをしていたことと同じ評価になってしまうでしょう。

 間違いなくマンガで漢字や語句に強くなった私いっきゅうは、そのことが不満でなりません。第一級のマンガは文学作品に勝るとも劣らないのにね。


 マンガにひっぱられそうなのでいずれ〈おすすめ名作マンガ〉としていくつか紹介することにして話を戻しましょう。
「読書は優遇されている」という話です。

 優遇されている読書を引きずり落とす様なことをしてはいけません。
 他のものがそこまで高まること、例えばマンガやゲームなどが優遇される様な位置に高まることが、人間の豊かさへの道です。

 子ども達がゲームなどと同じ様に読書にのめり込んでくれることは、たのしい教育のベクトルの一つです。

 どうすれば子どもが本を読む様になるか?

 一つの有効な方法はたのしい教育の基本である「予想をもって問いかけること」です。

 先生が気に入った本を読んであげる、そして

「このあとどうなると思う?」

 と問いかけて、いろいろ予想を出してもらいましょう。

「興味のある人たちはぜひ自分で読んでみてね。でも答えを周りの人に教えるのはNGだよ。映画のラストを教える様な、罪なことだからね。

みんなも、他の人に答えを教えてもらわない様にしてね!」

と言って終わる。

 読んだ人は〈家庭学習ノート〉などに感想や自分の考えとの違いなどをまとめてもらうのもおすすめです。

 教科書で学んでいない子どもたちなら例えば「もちもちの木」、その途中まで読んで、おじいさんが苦しみ出したところで「どうなると思う?」と問いかけるわけです。

 

 読書にあまり興味のない子どもが多い場合には、短めの作品を選んであげてくださいね。

 本好きの子どもが多くても、そういう子どもたちは自分でどんどん読んでくれるでしょう、苦手な子、たのしさを味わっていない子たちを想定して比較的短い作品を紹介してあげるとよいと思います。本好きの子どもたちも読んでいないかもしれませんし、本好きの子どもたちは大抵キャパシティ(受け入れる容量)が大きいですから、それをたのしんでくれると思います。

 せっかくですから本好きの子ども達向けの作品を一つ紹介しましょう。
 表紙からB級怪獣モノの様に思えるかもしれません、しかしアドベンチャーゲームに勝るとも劣らないたのしい作品です。

 長いので、ネコの〈ダレカ〉と語り合うはじめの少しを紹介してあげるだけでもよいとおもいます。

 大人でもたのしめますよ。

 

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バランスとんぼのたのしみ方いろいろ/バランスとんぼ競走

 沖縄市が子ども達の居場所づくりに力を入れている「出前児童館事業」にRIDE(ライド)が関わって3年目になります。
 そこでどういうプログラムを取り上げるか、毎回なんども教材検討会・安全会議を経て実施するので、学校の先生たちが積極的に協力してくれて、事前にいろいろな子ども達に授業を実施して、その結果を本番に活かす流れです。
 学校が代休だった時などに、実際の出前児童館に参加してくれる先生たちもいて、プログラムがいろいろな処に拡がっています。

 これは中部の学校に務めるA先生から最近送られてきた写真です。

 みんなで作ってたのしんで・・・

 


 みんなでグッドデザイン賞を選んだそうです。

 

 他の楽しみ方がないでしょうか、というので、出来上がった作品でたのしめるゲームを考えました。

 

 バランスとんぼは、こうやって指に乗せてたのしむだけではなく・・・

 こうやってエンピツに乗せてたのしむこともできます。

 

 エンピツは難し目なので、割り箸に乗っけて、それをバトンにして早足リレー競走をするのです。室内ですからくれぐれも疾走してはいけません。
 落としたら、その場で止まって落ちたバランスとんぼを乗っけてから早足です。

 外では風があって難しいので、室内で5mくらいの距離でバトンパスする様なコースをつくるとよいでしょう。

 試した方はぜひ写真を送ってくださいね。

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もし今日が自分の人生最後の日だとしたら

 敬愛するそして目標とするスティーブ・ジョブス(アップルの創始者)は、毎朝起きた時「もし今日が自分の人生最後の日だとしたら、今日やる予定のことを私は本当にやりたいだろうか?」と問いかけたといいます。

 なかなか、それにYesと答えらる人は少ないでしょう、普通の人間は〈やらなくてはいけないこと〉に囲まれて暮らしているからです。

 わたしいっきゅうの人生は、ジョブスを目標にしてきたところがあって、たいていの場合、それにYesと答えることができます。

 もちろん事務処理など私の苦手とするものごともありますけど、それらも間違いなく「たのしい教育を普及するための一歩」ですからYesです。

 学校の先生たちも「今日が最後だとしたら、わたしは子どもたちと、どうつきあうだろうか」、お母さんお父さんたちも「今日が自分の人生の最後だとしたら、子どもに何と声をかけるだろうか」と自分に問いかけてみると、今までと違う歯車が動きだすと思います。

 もともと韓国にある言葉にあるのだというのですけど、いっきゅうアレンジしてブレインノートにメモしていた言葉があります。
「今日無駄に過ごした一日は、ある人たちが生きたかったのと同じ長さの一日」

 毎日毎日を全部充実させて生きるのは難しいのですけど、心の中にこういう言葉を刻んでいるかいないかで、人生の過ごしかたはかなり違ってくると思います。

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