本の紹介の要望メールも届いています、しばらくその記事を書いてなかったかもしれません。最近読んでいて面白かった本を紹介します。
『雑草は、なぜ何度でも生えてくるのか 小さな植物の「合理的な生き方」』、植物学者の「稲垣栄洋」さんがユーモアたっぷりに著した一冊です。
「雑草魂」という言葉があります、努力に努力を重ねて踏まれても踏まれても立ち上がる。あきらめない、やられてもやられても立ち上がる、そんな強いイメージです。
ところが植物学者の稲垣さんは〈雑草は頑張らない〉と言い切ります、
極めて合理的な戦略で生きているのが雑草だというのです。
雑草は、たくさんの植物がひしめく豊かな森の中では生きていけません。
まず第一に、背の高い植物に光をうばわれてしまうからです。
そこで競争相手のいない場所、道ばたや畑やアスファルトのすき間など、人間が手を入れる「変化の激しい場所」を選んで生える戦略にでたわけです。
弱いからこそ、戦わない場所を選ぶ、ここに雑草の〈合理的な生き方〉の第一歩があります。
面白かったので問題にしてみましょう。
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【もんだい1】畑の雑草を抜いていきます、根っこまで全部抜きました。
土も掘り返してきれいにしました。
ア.しばらく雑草は生えなくなる
イ.前と同じくらい生えてくる
ウ.かえって芽を出してくる
エ.その他
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答えは〈ウ〉です
土の中で雑草たちは、じっと眠っている種をたくさんかかえています。
〈種の貯金〉です。
草を抜いて土を掘り返すと、土の中に光が届きます、するとここぞとばかりにたくさんの種が目を覚ますのです。
雑草はチャンスが来るまで芽を出さない。
抜かれるという残酷なことさえ、次の世代のスタートの合図にしてしまうのが雑草達の超合理的な戦略です。
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【もんだい2】オオバコという草があります。
オオバコが多いのはどういう場所でしょう?
ア.人がよく通って踏まれる道
イ.あまり人が入らない草むら
ウ.その他
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答えは〈ア.踏まれる道〉です。
オオバコの葉はやわらかく、茎の中には丈夫な筋が通っていて、踏まれても折れにくいつくりになっています。
コンクリートなどですり潰された無理だとはいえ、人間が踏んだくらいではダメになることはありません。
しかもその種たちは水にぬれるとねばねばして、人の靴などしばらくくっついて少しだけ離れた場所で落ちていきます。そうやって周りにどんどん仲間たちを広げていくように進化してきました。
踏まれることは植物にとっては大ピンチです。
でもオオバコは、それをチャンスにして、周りに仲間たちを増やしていく戦略を成功させたわけです。
人が踏みつけていく場所はライバルが入ってこられない〈自分だけの場所〉で、種を運んでもらうチャンスにしているわけです。
植物は動けません、種が落ちた場所が一生の場所です。環境は変えられない、だから自分の形や生き方のほうを変えて生きていく。
〈変えられないものを受け入れ、変えられるものを変える〉という考え方です。
〈野山さんぽ ワクワク発見隊〉をたのしみながら、時々は草たちをみて、
「なぜここに生えているんだろう?」
そう予想しながら歩くだけで〈たのしい授業〉に変わると思います。



