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たのしい読書のすすめ「父さんの小さかったとき(福音館書店)」危険な遊びとたのしい遊び

 仕事と仕事の合間にソファーに横になって絵本を開くことがあります、気に入りの一冊が塩野米松さんの「父さんの小さかったとき」(福音館書店)です。松岡達英さんのイラストが幼いときに見た絵の様にノスタルジック、郷愁を感じさせてのめり込んでしまいます。

 松岡さんが描いた本は同じく福音館書店の「冒険図鑑」があって、それもノスタルジー満載です、それはまた別な話の時に・・・

 これは私の世代のその父親たちのこどもの頃の様子が描かれているのですけど、中には私の世代のときにも続いていたものたちがあります。

 懐かしくみていた、ある遊びは今はまったく見なくなったものでした。
 今のこどもたちがやると先生や親にカンカンに怒られるだろう。

 ひとつは「けり馬」、たのしかったなぁ・・・
 蹴られない様に、その子の背中に飛び乗る遊びです。

 きれいな後ろ蹴りが入ってふっとばされることもあるし、その蹴りの緩急をよんで飛び乗ったり、蹴りの角度を見切ってその上をゆく高さまで飛んで背中に乗ったり・・・

エキサイティング!

 その後、いつの間にか禁止されてなくなっていったのだけど、それで遊んでいたおかげなのか、空手の時などケリが飛んで来ると嬉しくなる、懐に入ってタイミングよくパンチを入れるチャンスが増えるから。

「馬とび」もとてもたのしかった。
 二組に別れて相手の背中に全員が飛び乗ってじゃんけんして勝った組が飛び乗る側。私のときには馬の集団が上下左右に身体を揺らすもOKだったので、全員が飛び乗るまでに先に乗った子がふり落とされることもたびたび。

「こんなたのしい遊びをなくしてどうする」というような話をしたいわけではありません。

 考えたいのは、危険な遊びはダメだと切りはらわないで、こども達にある程度そういう経験もさせてあげたいということです。

 病院に行くことにならないようにセーフティーなものに工夫して、それでもドキドキするような遊びを経験です。
 こども達はその中からとてもたくさんのことをたのしく学んでいくでしょう。

 例えばふかふかマットを準備した安全ボルダリングとか

 

 ふかふかな土や芝生のところでの木登りとか・・・

 ジェットコースターやバンジージャンプにみるように、エキサイティングなものはとてもたのしめるのですから、大人の知恵と工夫で、こども達にいろいろ体験させてあげたいものです。

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