お茶はカンタン!/ヨモギ茶はおいしい

沖縄が大好きで、うちの研究所にもよく足を運んでくれる神奈川の友人がいます。
毎月というほど沖縄にやって来るのですけど、最近少し体調を崩しているという連絡がありました。

見舞いに沖縄の薬草の代表格「ヨモギ」と「ニガナ」を送ることにしました。
いつも散歩にいく公園に両方とも生えているのですけど、残念なことにヨモギはほとんど刈り取られていました。

近くを歩くと、花畑の横にヨモギがありました。
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タイミングの良いことに、主の方が手入れをしています。
ヨモギをもらってよいか尋ねると、「どうぞ」とのこと。
なんなくいろいろな話になって、ヨモギを送るのだということに触れると、「それならいっぱいもっていってください」と、こんなにくれました。

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友人に送っても、だいぶ余ったので、ヨモギ茶を作ってみることにしました。
不味かったら不味かったで、別なものをためすといいのです。
何しろいっぱいありますから。

洗ったヨモギをボトルにいれて、たてたお湯を注ぐと、いい香りがしてきます。

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カップにいれると、いい色です。

スクリーンショット 2015-05-29 21.19.53味わってみると、とってもおいしい。

お茶っていうのはとてもカンタンなのですね。

研究所に来てくれた方達にも出してみましたが、全員「おいしい」といってくれました。

だいぶ前に、乾燥させた「ヨモギ茶」をたてて飲んだことがあるのですけど、それより美味しく感じてしまいます。が、それは手前味噌なのかもしれません。

結局ハーブ・ティーなのです。
山でキャンプをするときに、ササをあぶってお茶にして味わうことがありますが、それも一緒ですね。

先日紹介した「たのしい環境教育プラン サバイバル入門」では、食べられる野草をとりあげたのですけど、おまけバージョンで〈おいしいお茶〉を載せるのもよいかもしれません。

しばらく、いろいろな野草を味わってみようと思います。

たのしい教育、楽しい授業、沖縄の賢い子ども達の育成に全力投球の「たのしい教育研究所」です。

 

たのしい教育研究所の総会 たのしく盛り上がる

いろいろな総会を経験してきましたが、こんなに笑ってたのしんだ総会はなかなかありません。
たのしい教育研究所のメンバーは学校の先生たちがほとんどです。そのメンバーが会場の準備をしたり、食べ物を作ってくれたり、掲示物をいろいろ工夫してくれました。
総会の中では、一年の活動を映像で見せてくれます。
これがたのしい。
「こんなに活動したのか」と思いもひとしおです。

映像担当のA先生が
「ここで紹介した画像は1/100くらいです」
と、さらりと言った言葉におどろきました。。

約1000日(3年)の活動から、今年度からの1000日は第2ステージにすすむことが全員一致で確認され、これまでと違う取組みにすすむことが本決まりとなりました。

とてもたのしみです。

一年の活動報告映像の一枚を御覧ください。

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たのしい教育活動の普及、たのしい実力のある先生方のサポート、現場で使えるカウンセリングに普及に全力投球のたのしい教育研究所です。

必然的にたのしさを求めるのが教育

 国立政策研究所の板倉聖宣が1968年2月 大阪箕面市での講演の中でこういうことを語っています。

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例えば, ある人たちは
「子どもたちがかしごくなればよろしい。 その ためには, 勉強がつまんなくてもかしこくなればよろしい」と考えます。
  「もともと勉強というのはつまらないものであるから, それでも耐え忍んで勉強させなければいけない」 とこういうふうにも言い ます。
 また, ある人は
 「そうではない。 たのしく勉強しなければ, 勉強 というのは身につかないものだ。 身につけさせるためにも勉強というのはたのくしなければいけない」 と言います。

  おそらく すべての人が 一致するのは
 「子どもたちがかしこくなる。 知識が増え, いろいろな 判断力がつくようになる」
ということだと思います。


「勉強というものは楽しいものだ, いろいろな知識を身につけたりしてかしこ
くなるということは楽しいことだ」 ということを身につけることが,社会に出て自分自身で学びとる底力を作る。だとすれば, 「 たのしく勉強する」 ということがひとつの目的ではないか。

「教育の目的としてのたのしさ 1992年秋 四條畷小学校研究会資料」より

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 たのしい教育研究所が目指すのは、子ども達がたのしく賢くなる教育です。

 子ども達が無味乾燥に学ぶのではなく、嫌だというイメージの中で学ぶのではなく、その魅力を感じつつ学ぶ。
 それでなくては、生きた力・課題を突破する力は身につかないと考えているからです。
ごく一部、試験に勝ち残る人には意味があっても、教育は広くたくさんの子ども達の豊かさ・幸せを相手にしているのです。
 必然的に、一人ひとりの子ども達の喜び、学ぶ過程そのものがたのしさである教育を目指さなくてはいけません。

 幸い沖縄にも、それに賛同する人たちがゆっくりと増えてきています。
 ますます元気に取り組む、たのしい教育研究所です。

 たのしい教育、楽しい授業、本気の教員採用試験突破に全力投球の「たのしい教育研究所」です。

迫力ある文章とは何か/角川源義の文章。

 かつては活字中毒で、読書が欠かせない日々だったのですけど、教師を退職して起業してからというもの、絵に描いた様な忙しさで、趣味の読書というものはほとんどする時間がなくなりました。
今年通算4年目第二ステージに入る四月から少しずつ意識して読み始め、やっと昨日、文庫本を一冊読み終えました。

 とてもおもしろかった。
このままかつての読書三昧の日々に戻ったらどうしようという不安を少し抱えながらも、本という文化の素晴らしさを再感しています。

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手にした作品は東野圭吾の「ナミヤ雑貨店の奇跡」角川書房。

気軽に読めそうな上に、ヒット作というので出張にかかえていきました。
後半に行くに従って各章の関係が明らかになっていく仕組みになっていて、本のたのしさを味わえます。

さて、ずいぶん久しぶりの趣味の読書のせいでしょう。
本のいろいろなところが気になるものです。
作品とは別に、本の最後に書かれた文章に強く感動しました。
学生の頃読んでいて感動したのですけど、その感動をさらに深く感じます。

皆さんもきっと目にしていると思います。角川文庫の最後の頁、「角川文庫発刊に際して」と題した文章です。
角川の発行する全ての文庫に記されています。

文庫にあるくらいだから、単行本にはもっとしっかりした文章が記されているだろう、と思うかもしれません。
しかし、出版に対する熱き思いが記されているのは、文庫のみです。

それは、これから書き起こす文章を読んでいただければ理解できると思います。

書いたのは角川書店を設立した人物、角川源義(げんよし)。

彼の熱き思いがみなぎる文章、名文です。
そしてこの言葉は、さらに注目してよい言葉だと思います。

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 角川文庫発刊に際して               角 川 源 義

 第二次世界大戦の敗北は、軍事力の敗北であった以上に、私たスクリーンショット 2015-05-25 8.44.50ちの若い文化力の敗退であった。私たちの文化が戦争に対して如何に無力であり、単なるあだ花に過ぎなかったかを、私たちは身を以て体験し痛感した。
西洋近代文化の摂取にとって、明治以後八十年の歳月は決して短かすぎたとは言えない。
にもかかわらず、近代文化の伝統を確立し、自由な批判と柔軟な良識に富む文化
層として自らを形成することに私たちは失敗して来た。
そしてこれは、各層への文化の普及滲透を任務とする出版人の責任でもあった。
一九四五年以来、私たちは再び振出しに戻り、第一歩から踏み出すことを余儀なくされた。
これは大きな不幸ではあるが、反面、これまでの混沌・未熟・歪曲の中にあった我が国の文化に秩序と確たる基礎を齎らすためには絶好の機会でもある。
角川書店は、このような祖国の文化的危機にあたり、微力をも顧みず再建の礎石たるべき抱負と決意とをもって出発したが、ここに創立以来の念願を果すべく角川文庫を発刊する。
これまで刊行されたあらゆる全集叢書文庫類の長所と短所とを検討し、古今東西の不朽の典籍を、良心的編集のもとに、廉価に、そして書架にふさわしい美本として、多くのひとびとに提供しようとする。
しかし私たちは徒らに百科全書的な知識のジレッタントを作ることを目的とせず、あくまで祖国の文化に秩序と再建への道を示し、この文庫を角川書店の栄ある事業として、今後永久に継続発展せしめ、学芸と教養との殿堂として大成せんことを期したい。
多くの読書子の愛情ある忠言と支持とによって、この希望と抱負とを完遂せしめられんことを願う。

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 いかがでしょうか。

 角川源義とはどういう人物か?

彼は教師でした。

ウィキペディアにこうあります。

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一九四九年五月三日 城北中学校教師を経て、1945年(昭和20年)11月に
東京都板橋区小竹町で角川書店を設立した。 http://ja.wikipedia.org/wiki/
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1917年に生まれ、1975年に他界。スクリーンショット 2015-05-25 9.07.40
戦争を真ん中に体験しながら、新しい時代をリードして強く生きようとした人物でした。
いつか彼の事を深く調べてみたいと思っています。

この発行に際しての言葉が綴られているは角川文庫だけではありません。
岩波も、そしていろいろな「新書」にも、それを創刊した時の思いが最後の頁に綴られています。

ちなみに、たのしい教育には欠かせない「月刊 たのしい授業」仮説社 には創刊代表「板倉聖宣」が、年度が改まる4月ごとに「続刊のことば」として思いを語っています。ちゃんすがあればぜひ手にしてみてください。

たのしい教育・楽しい授業・仮説実験的カウンセリング・本物の教員採用試験対策に全力投球のたのしい教育研究所です。