将来〈不登校〉〈ひきこもり〉〈暴力的な子〉にしないために大人ができること

 最近のSV(スーパーヴィジョン)の中から少し紹介します、詳しくは有料メルマガに綴りたいと思います。いつもの様に個人が特定できない様に脚色しています。

 あるお母さんから

 中学一年の息子が担任の先生とぶつかって不登校となり、学年のほとんど休んでしまっている。

 それを見ている小学校中学年の下の子が「お兄ちゃんはいいなぁ、自分も休みたいのに」と声にすることがある。将来的に下の子も不登校にならないか心配です。

という相談がありました。

 そういう時にスーパーバイズすることについて軽く書かせていただきます。

 私が教師をしていた頃から立てていた仮説があります。

 それは経験を追うごとに確かに思えてきました。

 そしてカウンセリング・SVの数が増えていく中、臨床的にも確かだとかんがえる様になりました。

 私が大学などの研究者なら、それをまとめて本にしたいところです。

 シンプルな仮説です。

きゆなの〈不登校仮説〉

 自分の不満や不快なこと、自分で解決できそうにないことを〈言葉で伝える〉ことができる子は、不登校や暴力行為、ひきこもりなどに陥る可能性がとても少なくなる

 もちろん〈不登校〉や〈ひきこもり〉をする子がいけないということでは全くありませんし、この不登校仮説にある様に〈とても少なくなる〉という「相対的」な仮説です。

 ほとんどの子ども達が、なんとなく不登校になるわけではなく、突然不登校になるわけでもありません、もちろん脈絡なく人をなぐることもありません。
 その子なりの限界を超えるあたりまで我慢して、そのリミッター(限界範囲)を超えた時にたとえば〈不登校〉という方法をとったり、〈ひきこもり〉を選んだり、ある子は〈暴力〉という方法で訴えたりするわけです。

 どちらに共通するものが「非言語的手段である」ということです。

 がまんできないくらいがまんくするのではなく、「自分では解決できそうにない」という困難や課題を、近くにいる大人に〈ことば〉によって相談できると、不登校やひきこもり、暴力ではない方法をとることができることも多いのです。

 相談というのは大人にとっても難しいことです。子どもが勝手に相談してくるまで待つのではなく、小さな頃から「少しくらいの困難は自分で解決できるといいね。でも、これは難しいなと思ったら遠慮しないで相談してね」という様に、あるいは週一回、二週に一回くらいのファミリーミーティングなどで「何か困って自分では解決が難しいことありませんか」という様に、みんなで出し合っていると、それを見ている子ども達も「あ~なるほど、こういうことは相談していいんだ。こういう感じで気軽に相談していいんだ」と感じてくれるでしょう。

 他にもいろいろな工夫で、行為や表情による訴えではなく言葉による訴えが起こりやすい状況をつくることがとても大切だと思います。

 似た様な事例で不安を抱えている方はSVをご要望ください。

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夢SVについて(その2)

「夢を叶えるスーパーヴィジョン」への問い合わせがさっそく届いています、もう少し詳しく書かせていただきます。

「どういう相談が可能か?」・・・自分の夢を叶える、そしてそれが反社会的、破壊的なものでなければ大抵はスーパーヴィジョンが可能です。

これまでたくさんのSVを実施してきました。

教育関係を除いて相談しにきた方たちがどういう夢を叶えてきたのか、記憶する順に歴してみます。中には有名な賞などを手にした方達もいるので特定できない様にそういう大きなものは省いておきました。

 a.希望の会社に就職したい

 b.試験に合格したい

 c.◯◯(スポーツ)でレギュラーになりたい

 d.試験を受けずに希望の大学に入学したい

 e.子どもとの関係をよくしたい

 f.会社を起こしたい

 g.今の仕事を辞めてもっとのんびりした仕事に就きたい

 h.◯◯賞をとりたい

 i.家族関係をよくしたい

 j.カウンセラーになりたい

 k.売れるものを開発したい

 l.聴衆が集中してくれるプレゼンテーションをしたい

 m.大学で教えたい

 n.◯◯の応募の狭き門を通過したい

 etc.

不思議に思う方がいるかもしれません。

 私いっきゅうは、大学で教えたことがないのに、大学で教えたいという人の夢を叶えることができるのか?

 私はずっと授業をしたかったので管理職試験は一切受けたことがありません、けれど私の管理職SVを受講した方達の合格率は100%です。

 武道の経験はありますが、球技で一流のプレイヤーたちと肩を並べることなどできません、それでも私のSVで球技系の力をめざましく伸ばしていった方達がいます。

 経験したこと以外対象にすることはできないというなら、カウンセラーはウツの経験も自殺したいと思ったことも、結婚や離婚も全て経験していないといけなくなりますね、そういうことはありません。

 人が夢を叶える姿を見ていくことは嬉しいことです。
 笑顔を見ることができるからです。
 その活動は、たのしい教育を広げることと同じです。

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夢スーパーヴィジョン

いっきゅうofficeで開催しているスーパーバイズ(SV)にはいろいろな種類があります。

合格SV

授業づくりSV

学級づくりSV

子どもとの関係づくりSV

不安解消SV

文章づくりSV

起業SV etc.

「何が問題でどういう目標をもち、どういった課題を克服していく必要があるのか」から探っていくのがカウンセリングで、目標がはっきりしている場合をスーパーバイズ(スーパーヴィジョン)という様に分けています。

 どのSVも、自分の夢や希望を叶えるためのもので、その結果大きな成果を手にした人たちがたくさん出ています。

 個人情報保護で詳しくは語れませんが、最近も私と何度もやりとりして組み上げ、みごと大きな賞を手にした人が出ました。

 スタッフとの話し合いでそれらを〈夢を叶えるスーパービジョン/夢SV〉というコンセプトでまとめてはということになってきました。一つ一つの枠ではなく、夢を叶えるために相談したい、スーパービジョンを受けたいという方はご相談ください。

 ただし私いっきゅうのスケジュールがかなりタイトなので三ヶ月後ということもありますから、ご了承ください。

 費用はカウンセリングと同じく1回60分程度、1万円です。

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野田俊作先生から学んだ〈瞑想〉のトレーニングコースの準備中

 わたしにアドラー心理学とカウンセリングを伝え、カウンセラー免許を授けてくれた 野田俊作先生が昨年2020年12月に他界しました。
 やっとおちついて野田先生のことを書くことができそうです。

 野田先生は全体との協調より自らの考えを優先させることもあり、自由なところもあったので、後半は自ら会長を務めたこともあったアドラー心理学の中心組織から距離をおき、ひっそりと暮らしていました。

 私が野田先生のところに直接学びに通い始めたのはもう三十年以上前のことになります。
 昨年、PEALカウンセリングを開発した連絡とお礼とを伝えようとした矢先の訃報で、私の気持ちもかなり沈んだのですけど、約一年経ち、野田先生が伝えてくれたことについて、さらに積極的に伝えていきたいという気持ちが出てきています。

 カウンセリングについては、野田先生から学んだことを私の教育実践と仮説実験授業の理論とを融合させたPEALカウンセリングを創り上げ、そこで育ったPEALカウンセラーたちがカウンセリング活動をしてくれようにもなりました。

 アドラー心理学についても、仮説実験授業の実験論と結びつけて、たとえば生徒指導に困っている先生たちへのスーパーバイズに効果を上げています。

 実は野田先生が本格的に授けてくれたことがもう一つあります、〈瞑想〉です。

  大阪の野田先生のところに通ってしばらく経った頃「きゆなさん、カウンセリングを学ぶなら一緒に瞑想を学ぶといい」と勧められ、たしか3~4日間のコースを何年かに渡って数回受講していきました。
 もちろんその指導は野田先生が直接担ってくれました。
 私はもともと武道を長年続けているので、道場に入る前と後、心さやかに落ち着けることは何度も訓練してきています、瞑想は難しいものではありません。
 とはいえ瞑想に特化したトレーニングは刺激的でした。
 考えてみると、私は野田俊作先生がとても元気な時に、一級品の3つ〈アドラー心理学〉〈アドラーカウンセリング〉〈瞑想〉を授けてもらった一人です。

 野田先生が伝えてきたアドラー心理学はいろいろな人たちが伝えている様です。しかし〈瞑想〉についてはほとんどコースが見つかりません。
 野田先生への恩返しの意味でも腰を上げなくてはと思っています。もちろんそれによって、いろいろな人たちが新しい発見をすることでしょう。

 瞑想についてこれまで触れなかったのは、巷にある瞑想が〈スピリチャル〉や〈宗教〉と密接に関係して実施されているからです。何やら怪しいイメージを持つ人たちもいるのではないでしょうか。

 野田先生もスピリチャル的な部分を深く持った方だったのですけど、原子論者の私はそういう部分をそぎ落とした瞑想を学びとりました。本来的に瞑想は呼吸と一体化した心の落ち着け方で、スピリチャルと宗教と絡むものではありません。
 ブッダ自身が死んだらどうだとか霊的なものを語った人物ではありません、それを明らかにした本はいくつもあるのですけど、読みやすいところでは司馬遼太郎が書いたものを探してみるとよいでしょう。

 瞑想のコースは野田先生がとても元気なころ実施していて、ヨガ的な瞑想であったり、チベットの古いタイプであったり、舞いながらの瞑想であったりetc. いろいろな種類の瞑想をとりあげてくれました。

 私の時間がタイトなので、おそらく1~2回くらい、まず実施するのがやっとだと思うので、その中の一つを取り上げてプログラムしようと思います。

 11月は秋の講座があるのでおそらく12月になるでしょう。

 いつもの様に人数は少数で開催します。
 興味のある皆さんは、このサイトをチェックしていてください。
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