もし今日が自分の人生最後の日だとしたら

 敬愛するそして目標とするスティーブ・ジョブス(アップルの創始者)は、毎朝起きた時「もし今日が自分の人生最後の日だとしたら、今日やる予定のことを私は本当にやりたいだろうか?」と問いかけたといいます。

 なかなか、それにYesと答えらる人は少ないでしょう、普通の人間は〈やらなくてはいけないこと〉に囲まれて暮らしているからです。

 わたしいっきゅうの人生は、ジョブスを目標にしてきたところがあって、たいていの場合、それにYesと答えることができます。

 もちろん事務処理など私の苦手とするものごともありますけど、それらも間違いなく「たのしい教育を普及するための一歩」ですからYesです。

 学校の先生たちも「今日が最後だとしたら、わたしは子どもたちと、どうつきあうだろうか」、お母さんお父さんたちも「今日が自分の人生の最後だとしたら、子どもに何と声をかけるだろうか」と自分に問いかけてみると、今までと違う歯車が動きだすと思います。

 もともと韓国にある言葉にあるのだというのですけど、いっきゅうアレンジしてブレインノートにメモしていた言葉があります。
「今日無駄に過ごした一日は、ある人たちが生きたかったのと同じ長さの一日」

 毎日毎日を全部充実させて生きるのは難しいのですけど、心の中にこういう言葉を刻んでいるかいないかで、人生の過ごしかたはかなり違ってくると思います。

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感じる力② 自分の感覚を感じ、大切にしながら工夫していくこと

 前半はいかがだったでしょうか。周りの人たちの感覚を感じる力はとても大切なことで、それを感じることは、難しそうで実はそんなに難しいことではない、ということを書かせてもらいました。続けて〈自分の感覚〉を感じることについて書かせていただきます。

 自分の感覚は簡単に分かると思うかもしれませんが、カウンセリングをしていると、実はそれがなかなか難しいのだということをいくつも経験します。
 大人になるにしたがって〈自分の感覚よりも周りの人たちの感覚に合わせること〉を学びとっていくことが大きいからかもしれません。もう一つ、大人は大抵、仕事をしていますから〈自分の行動にたのしいとかたのしくないというのは関係ない〉という様に考えがちだということもあるでしょう。

 単純な例でいうと、わたしは体温計で自分の熱を測るとことを全くやりません。逆に、少し体調に変化があると体温計でチェックする人もいます。
 熱のあるなし、気分の良し悪しは、寒い暑いと同じ様に自分で感じればよいことで、体温計の数字を見て〈やっぱり熱がある〉〈やっぱり変だ〉という様に、それまで普通に動いていた人が顔色を変えてしまうことがあるから不思議です。

 実は自分の心の感覚もそれと似たところがある様に思えてなりません。

 そうならない様に〈自分の気持ち・感性を大切にしながら生きていく〉ことは、とても大切なことです。

 自分の感覚を大切にするレッスンの仕方があります。

 わたしがカウンセリングの中でたまにクライエントさんにやってもらう方法です。カンタンです。時々立ち止まって〈今のこの瞬間のたのしさ度は上中下でいうとどれくらい?〉と問いかけるのです。初めは朝昼晩くらいの三回くらいから始まって、何か新しいことをしている時にはぜひそれを感じてもらう様にします。慣れてきたら五段階くらいで考えてみるのもよいでしょう。

 そのうちに上中下とかは関係なく、「これたのしい」とか「これは今ひとつだな」という様に自分の感覚を感じとることが普通になってきます。

 つまらないのはつまらない、で良いのです。
〈これが当たり前〉だと感じたら、あまり打つ手はありません。しかし〈つまらない〉と感じたら、人間は不思議と工夫していける生き物です。そうやってゆっくりゆっくりと人生は豊かにたのしくなっていくものだと思います。

〈雨が降るとつまらない〉というのが、ごく普通の人たちの感覚です。

 今はやっているのでしょうか、随分前に〈ピンポンパン〉という番組がありました。その中で〈雨は楽しいな〉という歌があって、こんな感覚のあるのだと驚いたことがありました。
 はっきりとは覚えていませんけど〈雨が降ると花たちが喜ぶ〉とか〈雨靴でジャパジャバとたのしめる〉とかいう様な歌でした。
 こういう感性は素晴らしいと思います。
 映画「となりのトトロ」の中に、落ちてくる雨つぶを傘で受けて、体全体でゾクゾクと喜ぶトトロの様子が描かれていました。私が大好きなシーンです。
 ああいう感性は羨ましい限りです。

 雨のだってたのしさを探すことはできる。
 仕事だって、工夫していく中でたのしさを感じることができる。
 実は、周りの人たちがどういう感覚でいるのかを把握することも、自分の感覚を把握することも、根っこは同じことなのでしょう。
〈自豊かな人生〉を歩む、それには自分の感性を大事にすることが不可欠なことです。 〈いいね!〉 このいいねクリックで〈たのしい教育研究所〉が強くなる!

感じる力① 周りの人たちの感覚を感じる力

 最近は若い先生へのスーパーバイズやカウンセリングの中で何度かに渡って〈感じる力〉というお話しをする機会がありました。今回はそのお話しを書かせていただきます。親にとっても教育に携わるものにとっても、それから普通に生きていく時にも大切なものの一つだと思います。

〈子ども達がどういう状況なのか感じることができる〉
〈聞いている人たちの雰囲気を感じ取ることができる〉
〈語り合っている仲間たちの心を感じ取ることができ〉

という様に、その時点での感性が磨かれてくると、次第に

〈こういう話をすると、子ども達はどう感じるか〉
〈こういうプレゼンテーションをすると盛り上がるかどうか〉
〈今この話を出すと周りの人たちのやる気はどうなるか〉

といったことについて〈予想〉することもできる様になります。

 もちろん完全にできる様にはなりませんが、今より的確性が増してくるのは間違いないでしょう。

 こういう〈感性〉の教育より、漢字の書き取りであったり分数の割り算の計算の仕方の方がずっと楽に教えられるでしょう。それは〈分かる・分からない〉という段階の営みだからです。

 感性の教育が難しいと思うのは、分かる・分からないという段階を超えたところにあるからです。しかし実はその感性は人間がもともと持っている心の奥深くにあるもの、DNAに刻まれている根幹に触れるものですから、難しいのではなく、そこに焦点をあてれば、実は簡単なものかもしれないのです。

 〈たのしい教育研究所〉が提唱している〈たのしさ〉というものは、〈感じる〉ことです。ですから、たのしい教育研究所のとりくみ自体が〈感じる力〉と深く関わったものです。
 子ども達に限らず、先生たちも一般の方達も〈たのしい教育〉を大歓迎してくれますが、それは例えばガリレオが発見したことが〈理解できた・分かった〉から〈たのしい〉ということより、〈ものの見方・考え方〉が広がったからたのしいと感じたり、自分の可能性が広がっていくことでたのしさを感じる人たちがずっと多いのです。
 そして感性は理解よりずっと人間の豊かさ、幸せに結びついていると思います。

 
 感性はテストの点数で測ることができません。親が教師が感じ取っていくものです。
 しかし表面から簡単に判断することができませんし、読みを誤って、失敗してしまう人たちも多いのです。
 たのしい教育研究所では、授業、講座、講演などでは必ず受講者に〈たのしさ度〉評価をしてもらい、本音の部分を自由に書いてもらっています。なかなか見えない内面の世界のことなので、丁寧にそうしていく必要があるのです。

 そういう中で、次第に〈こういう授業を構成すると子ども達がたのしく感じてくれる〉ということがうまく予想できる様にもなってきます。

 教師ならそれをぜひ真似てみると良いと思います。
 親なら子どもに「今日のこれこれたのしかった? 10段階評価でいうと何くらい?」という様に聞いてくるとよいと思います。

 ここまでで前半とします。 〈いいね!〉 このいいねクリックで〈たのしい教育研究所〉が強くなる!

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 以前〈発想法・哲学〉の章にとりあげた内容の1/4くらいを抜粋してみます。

板倉聖宣の講演から

〈楽しい授業〉というのは、もともときれいごとじゃなかったんです。
 「楽しい授業なんてできっとない」と思われたから、それを〈きれいごとだ〉と思う人もいなかった。
 そこで私は〈楽しい授業〉というスローガンを掲げたんです。
 ところが今になって〈きれいごとだ〉と思う人がでてきたんですね。いろいろな雑誌の記事などを読むと、タイトルに〈楽しい〉と掲げただけで満足しているようなものが出てきたからです。

 私どもの雑誌も特集なんかを組むと困るんです。
 表題が『たのしい授業』というんですから〈楽しい算数の授業〉とか〈楽しい国語の授業〉とか、みんな楽しいがついちゃう。そこらじゅう〈楽しい〉が洪水になったから、〈いかにして「楽しい」という表題にしないか〉ということには苦労するんです。
 こちらとしては「あたりまえじゃあないか」と思うんだけど、やっぱり、「算数の授業なんか楽しくならないに決まっているんじゃあないか。何とかは楽しくないに決まっているじゃあないか」と思う人がいるから、やっぱり〈楽しい〉とつけたい。 〈これは楽しくなりますよ〉と。それでも、〈表題が『たのしい授業』だからもういいじゃあないか〉というふうにまた思うんだけれども、やっぱりそういう名前を付けたいなあという気がしたりするんです。

 それくらい、楽しい授業なんてそう簡単にできるもんじゃないのです。
 そうだけれども、〈できっこない〉という人が現われれば、「いや、私達は少なくともごの授業はできますよ」というふうに言うことができるでしょう。そういう具体的な教材で言えるくらいになりました。 つづく

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