おすすめ小説 小川糸さん「ライオンのおやつ」

 最新版のメルマガに「2020年にメルマガで紹介した映画・小説の中から」というテーマで10本くらいの作品を選んだところ、年末年始にたのしみましたというお礼の便りがいろいろ届いています。

 選んだ中の一本に〈小川 糸:おがわ いと〉さんの「ライオンのおやつ」があります。
 今日はその本についてのお礼が届きました。

 私はもともと活字中毒といってよいほどの〈本好き〉で、たのしい教育研究所(RIDE)を設立してから、絵本や図鑑、科学本などはたくさん読んでいるのですけど、それまで趣味で読んでいた〈小説類〉はほぼ手にしなくなりました、年間に10本も読んでいないと思います、たぶん。
 ライオンのおやつは、その私が2020年に読んだ中で最もおすすめの作品です。

 主人公は33歳女性・海野雫(うみのしずく)。
 物語は、海野雫が、病で〈余命〉を宣告され、自らの最後の日々を過ごすために、瀬戸内の小さな島にあるホスピス(看護施設)に向かうところからはじまります。
 そのホスピスが「ライオンのいえ」です。
 〈ライオンのいえ〉には入居者がもう一度食べたいという思い出の食べ物をリクエストできる「おやつの時間」がありました・・・

 「死」が扱われていても、不思議なさわやかさを感じさせる作品です。

 誰にとっても死は大きなテーマです、けれどそれは実は〈生〉がテーマなのだということです。

 私いっきゅうはスマホに〈寿命時計〉というアプリを入れてあって、たまに「あなたの寿命は残り・・・・秒です」と刻一刻と減っていく予測寿命を見ながら「今確実に生きているなぁ~」という実感を得ています。

 生きているこのときを豊かにたのしく、それが〈たのしい教育〉のテーマです。

 2000年以上前に「ありもしない天国や地獄などに惑わされて今この時を無駄にせず豊かにいきていこう」と語ったエピクロス、その後、本格的な科学の発展と共に確実に増えてきた〈原子論者〉の一人が私いっきゅうです。

 とはいえ宗教を信じている人たちの人生を否定する気持ちは全くありません。〈今この時を豊かにたのしく過ごしていく〉それは宗教を持つもの持たないもの、誰にとっても大切なことでしょう。

「ライオンのおやつ」は、〈死があるから生を豊かに〉、そう考えるきっかけになる気がします。
 おすすめします。
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たのしさの意義

 もしもみなさんが今、小学校に通う年頃だったとしましょう。学校にどういうことを期待するでしょう?

 いっぱい勉強を教えて欲しい。

 成績を上げて欲しい。

 遊ぶ時間を増やしてほしい。

 あまり叱らないでほしい。

 もっと自由がほしい、etc.

   他にもあるでしょうか。

 たのしく過ごしたい、苦しく過ごしたい、という選択肢ではどちらを選ぶでしょう。

 苦痛とともに学校生活を過ごしたいという人がいたら、たのしい教育研究所(RIDE)の目標はそぐわないでしょう。

たのしい教育研究所(RIDE)は、学ぶことのたのしさをテーマに活動をすすめています。それは〈たのしいスポーツ〉〈たのしい道徳〉〈たのしい感染症対策〉にも広がり、〈PEALカウンセリング〉ではたのしい教育相談も可能になりました。

 学校で子ども達がたのしく過ごすことは、未来の豊かな可能性に繋がります。それは教師のたのしさに繋がり、保護者のみなさんの笑顔に繋がります。

 2020年もあと少し、新しい年も始まります。

 2021年、ますます充実した活動ができるように、年末年始はたのしく構想する日々にしたいと考えています。

 読者の皆さんの「たのしい教育」にご意見ご要望もお待ちしています。

 ⇨ こちら

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LEAPカウンセリング初級コース第2回

LEAPカウンセリングの初級コースがすすんでいます。
かつて学校現場で〈カウンセリング〉の重要性が叫ばれ、「これこそが教育問題の解決策だ」と言われんばかりの勢いでしたが、その実験結果が明らかとなり、カウンセリングに対する夢と希望はもはや過去のものといってよい状況だと思います。

「しかしLEAPカウンセリングここにあり」です。
構造がシンプルに示され、体系化されたLEAPカウンセリングを広めるきっかけとして、まず初級コースの免許をもっている人たちを学校現場に送りたいとおもっています。

そのコースで出た質問などをまとめてみました、ごらんください。

   ⇩

http://tano21.sakura.ne.jp/tanokyou/?p=12177

 

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「思想的老人たち」/師板倉聖宣の言葉から

 週一回のたのしい教育メールマガジンを綴っています。このサイトにもシェアしたい言葉がありました。〈思想的老人たち〉という言葉です。肉体的な老人ではありません、身体は若くても頭の中が老人になってしまっている人たちの話。

板倉聖宣、沖縄で開催された仮説実験授業研究会全国大会の時の写真 

 

 メルマガの内容からワンフレーズ抜き出してみます。

板倉聖宣

 私は、戦争そして敗戦の中で「実験精神」を体得して、それ以後はその精神で生きようとしてきました。

 ところが一同じような体験を経てきた人たちのあいだでも、私のように何でも実験的に考える人はほとんどいなかったようです。そこで、時代が変化して新しい実験結果が明らかになるにつれて、時代についていけない「思想的老人たち」がたくさん生み出されるようになったのでしょう。

1989年2月5日「ガリ本図書館設立2年記念研究会」での講演から

 いくら若くても、実験的精神でものごとを見ようとしない人たちがいます。残念ながら、学校は決まり決まりで進んでいくところであるといってもよいので、そういう思想的老人が生まれやすいのでしょう。

 では〈決まり〉はいつまでもそのままでしょうか?

 いいえ、若き改革者たちがそれを変えていきます。

 髪の長さも変わりました、学校に行かない子ども達が、既成の学校とは別な選択肢を切り開きました。
 どんな時でも長ズボンは禁止だったのに、体調が悪ければOKになり、今では短いズボンと長ズボンとの中間のズボンがいっぱいです。

 世の中は変わっていくのですし、そうやって変わっていくことが人間が豊かになっていくことともいえるでしょう。
 もちろん、悪巧みが得意な人たちが密かに悪く改革さをすすめることもありますから、私たち一人ひとりが賢くなっていく必要があります、それはまた別なところで書きましょう。

 目の前でいろいろな不具合が起こっていて、若き改革者(肉体年齢は関係ありません)たちがそれを改善しようとしている時、「とにかくこれが正しいに決まっている」という思想的老人の役を自分がしていないだろうか。

 それは一人一人が自分に問いかけていく必要がる大切なことだと思います。

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