実験・自由研究には勇気が必要です/優等生という生き方からの脱却

 以前も石を拾うことは基本的に問題がない、という話を書いた時に質問が来たのですけど、今回もいろいろな方たちから質問が届きました。文面は違いますが「できれば根拠を教えてもらいたい」という希望も多かったので、送った資料があります。
 このサイトにも書いておいた方がよいと思うので載せておきます。

教えて国土交通省


 心配な方には、安心していただけたことでしょう。

 実はこの続きを書きたいのです。

 自由研究には勇気が必要です。
 何しろ自分にとって新しいことをするわけです、予想通りにいかないこともたくさんあります。同時に、これでよいのかな、とおっかなびっくり進めることも出てきます。

 そういう時に、いろいろなものごとを「忖度(そんたく)」していたら動きがとれなくなってしまい、新しい試みなどできなくなってしまうこともあるのです。

 特に今回の様に「海や川の小石を拾うことが法的に許されるのかどうか」と心配する人もいるというのは、私の様なアウトドア派からすると、そのことが心配になっていて来ます。

 優等生は、目上の人たちに自分の行動や考え方を合わせることが得意ですから、自分の考えで新しいことに挑戦することが少なくなります。また、自分で判断することも慣れていませんから、いろいろな人たちに意見を聞いたりして、結果、動きがとれないということも起こります。

 たのしい教育が勧めるのは〈予想を立てて実験する〉ことですから、実験前に心配して動きがとれないというのは好ましいことではありません。

 実験の場合には〈危険度と迷惑度〉を考えていくことでクリアーできるものがたくさんあります。

 今回の石の問題も〈危険なのか〉〈誰かの迷惑になる行為か〉と考えていけば、自ずと禁止されるものではない、ことが予想されると思います。それと同時に、トラックの荷台いっぱいに土砂をもっていったら迷惑度危険度もかなり高いことも予測できるでしょう。
 橋を支える足元の土砂などをトラックいっぱいもっていったら大変だし、そうでなくても、川を歩く人たちへの危険度がとても高くなります。

 そういえば以前「家の庭で枯葉などを燃やすのは法律で禁止されている」と話した人がいました。私はすぐに「そういう法律はないでしよう」と答えたのですけど、それは法律について詳しく知っていたからというわけではありません。
 アウトドア派の肌感覚として、そういうことはないと感じたからです。
 もしも周りの人たちに大きな迷惑をかけるということがあれば別ですけど、安全面の配慮をして自分の土地で枯葉や古い雑誌などを焼いても、問題になりようがないと感覚的に判断できます。

 いろいろなものごとを心配して、これをしてよいか、あれは禁止されていないだろうか、という〈いわゆる良い子・優等生〉としての生き方がダメだという気持ちはありません。しかし世の中の問題や課題を解決して来た、突破して来た人たちは、予想を立てて新しい物事に挑戦した人たちです。
 アルキメデスもガリレオも、スティーブ・ジョブスもそうでした。

 危険な時はどうするか、迷惑な時にはどうするか、そういう工夫をしつつ、予想チャレンジを楽しむ人たちが、どんどん増えていって欲しいと思います。

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石を割ってたのしむ② 実践編

 「石は割らなきゃわからない」の続きです、みなさんこの石、どういう石だと思いますか? わたしが海岸で拾ったものです。

 地上に出ていた部分と地中に埋まっていた部分がはっきりしています。特に珍しいものに見えたわけではなく「おそらく石灰岩なんだろう」くらいに思って拾いました。
 石に詳しい方は、どんな石か予想してみませんか。

 石灰石なら〈酸〉をかければはげしく泡立つので分かります。けれどまず、割ってみることにしましょう。

 注文した地質用のハンマーを使いましょう。
 重くて安定していて、叩いたところに的確に力が伝わる感じです。

 軽く2回くらい叩くと、パカっと欠け、片が下に落ちました。

 

 それを見て少しびっくりしました、これです。

 
 母体の方を見ると、こうです。

 わかるでしょうか、自然の石だと思っていたものは、土砂をセメントで固めたものだったのです。

 もちろん塩酸(10%)で、かなり泡立ちました。

 もしかすると、酸をかけただけだとしたら、セメントで固められたものだと知らずに、石灰石だと勘違いしていたかもしれません。

 石を割ると、新しい世界が見えてきそうでわくわくします。

 みなさんもやってみませんか。

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石は割るのはたのしい/たのしい地質学入門①

 新春早々、西村寿雄先生を招いて開催した〈おきなわ石さんぽ〉で、岩石・地質に対する興味関心はとても高まっています。科学のたのしさを伝えることのできた大満足の講座でした。

 フィールドでのワークで西村先生が強く語ってくれたのが『石は割ってみないとわからないことも多いんだよ!』

 見分けの難しい石は割った中を見て、鉱物の混ざりぐあいを確認したり、酸性の液で泡立ちを確認したりします。

 

 

 さて西村先生に学んだ私いっきゅうは、さっそく地質用のハンマーを入手しました。まずは手頃なタイプ、価格は2000円くらいです。欲しい方のためにリンクをはっておきます。

 

STONEZ ロックピックハンマー ピックハンマー ロックハンマー 地質調査用 岩石 採石 砕石 地質 検査 硬質 ヘッド 一本鍛造 良質 ラバー グリップ (ピック/ブルー)

ハンマーの先端は、この写真の様に尖ったタイプとヘラの様に平たいタイプの2種類ありますから、〈平たいタイプ〉が欲しい方は、こちらをクリックしてください⇨ STONEZ ロックチゼルハンマー

 私はアウトドア派なので外でたくさんな活動をしてきましたから、その分いろいろな質問を受けることがあります。その流れで石を拾うことについても書いたことがあると思います。
 海や川などから大量の土砂をとったりすることは違法ですが、1個2個の石を拾ったり、少々の水をとったりすることは違法ではありません、心配しないでください。

 さてハンマーで割って、さっそく驚いたことがあります、次回〈石を割ってたのしむ実践編〉をおとどけしましょう。

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梅のつぼみ見花見の自由研究/梅は実は後ろ姿を見るのもたのしい-その2

 前回は梅の蕾の愛らしい姿をお届けしました、今年は梅の後ろ姿の美しさを発見しました。

 これが梅の蕾です。

 この蕾がゆっくり花開いてきます。

これが花開いた姿です。
 とってもいい香りがします。

後ろ側からながめてみましょう。

白い花びらの後ろで、それを支えるガク()のみどりが映えています。
 

 もちろん梅の種類によって、いろいろな彩りがあるでしょう、桜色の花びらに白いガクという組み合わせもあると思います。これから梅をみたら後ろ姿もゆっくり眺めてみようと思います。

 ちなみに沖縄の代表的な桜、緋寒桜(カンヒザクラともいう)は花びらも額も赤系です。

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