サトウキビは何の仲間でしょう?(子ども達に語りたい話)

 車を走らせているとスクスク気持ちよく空に伸びるサトウキビの穂をみつけて写真を撮りました、凛々(りり)しい姿です。

 子どもの頃からなぜか私はサトウキビの穂と江戸時代の火消しの〈まとい〉を結びつけて思い出してしまいます、同じ様なひともいるのでしょうか?

 サトウキビは砂糖の原料になるのでより甘く、より丈夫な、より大きなものを育てる様になってきました、普通のサトウキビは人間よりずっと大きく成長します。

 

 生き物に興味をもったら、その植物の〈名前〉を調べることで、より親しみがわきます。

 その次に〈何のグループなのか〉をみていくことをおすすめします。

 グループの分類はいろいろな分け方が存在するのですけど、まず〈◯◯科〉というものをみていくとよいでしょう。

 さてさて、サトウキビは何のグループ、何科の植物でしょう?

グループの名前が思いつかなくても「あ、あの植物と同じじゃないかなぁ~」という様に頭に浮かんでくるものはありませんか・・・、少し考えてみてください。

 予想を立てたら、外れてももちろん賢くなりますよ。

 あなたの予想。

 

 茎をみてみましょう、何かに似ていませんか?

  私は〈竹〉に似ている様に見えます。

 とすると竹の仲間なのでしょうか?

 そうです竹の仲間です。

 でもグループの名前は〈竹科〉ではありません。

 竹もサトウキビも、ある植物の名前のグループになっています。

 それは私たちの暮らしに古くから身近な植物だったので、その植物の名前がグループの名前になったのでしょう。

 これです。

 田んぼで栽培されているイネ、日本人の主食〈コメ〉が実ります。

 サトウキビや竹とあまりにも大きさが違います。

 「似ているかなぁ」と思う人もいるでしょう。

 第一、竹やサトウキビには目立つ〈節〉があるのに、イネにはないのじゃないか。

・・・

 どうでしょう。

 あるんですよ、イネにも〈節〉が。

 これはイネの穂のスケッチです、〈第 I 節間〉〈第 Ⅱ 節間〉とありますね、節と節の間ということです。

 これはイネの茎をタテに割った写真です。
 しっかり〈節〉で区切られています。

 大きさや見た目からあまり似てない様に思えても、身体のつくりの基本的な部分は似ているというのがグループです。

 みなさんも、植物や動物をみつけたら「これは何のグループかな」という様に考えをすすめていくと、いろいろな発見があると思います。

たのしい教育全力疾走RIDE(たのしい教育研究所)、みなさんの応援が元気の源です。一緒にたのしく賢く明るい未来を育てましょう。このクリックで〈応援〉の一票が入ります!

 

 

 

たのしい読書案内-小学校の国語の本の想い出/教科書的だというのは貶める言葉だけれど私には好きな教科書がいっぱい(子ども達にも伝えたい話)

 数回前の〈高校国語の教科書が愛読書〉という記事の後「注文しました」「高校の教科書を息子から譲ってもらって読んでいます」「古本屋さんに探しに行きましたが置いていないですね」という様な便りが届く様になりました。

「科書的だ」というのは貶める時に使う言葉だけれど私には好きな教科書がいっぱいあります。それに負けず「いい教科書もたくさんある」ことを伝えたいし、特に国語の教科書の内容にはいいものがたくさんあることは何度も書いておきたいと思っています。

「教科書」の想い出はたくさんあって、私の教師のスタートの時の国語の教科書のこともその一つです。

 国語の時間、子どもたちと一緒に朗読するのが大好きでよく読んでいました、その時強く残っているのが「太郎こおろぎ」です、今も掲載されているといいのだけど。

 いい話でした。

 私が務めることになった学校は少しだけ山側に登り始めた位置にあって、そこから山の頂上を見上げることができました。少し歩くと湧き水がコンコンと流れ出る場所があって、そこに行くと野菜を洗いにきた人たちからいろいろ話を聞かせてもらうこともできました。「太郎こおろぎ」に出てくる校舎は小さくて昔風だったのですけど、私にはまるでその学校が教科書に登場したかのような思いがする作品でした、遠くに見える山際もちょうど挿絵の様な感じがします。子どもたちも、自分の個性を包み隠そうとしない、すてきな子ども達ばかりでした。

 今でも心を澄ませるとあの頃の景色が目に浮かんできます、そして子ども達と朗読した大きな声の響きも聞こえてきます。

 題名の〈たろう〉が主人公といっていいでしょう、そこに〈しのちゃん〉と〈わたし〉が重要な役で登場します。

 最後の「太郎は◯◯になって、学校に立派な、◯◯◯◯」という終わり方は、半分好きで、半分は「もったいないことをしたな」と感じたことも覚えています。

 

 みなさんが心に残っている教科書の話があったら聞かせてくださいね。

たのしい教育全力疾走RIDE(たのしい教育研究所)、みなさんの応援が元気の源です。一緒にたのしく賢く明るい未来を育てましょう。このクリックで〈応援〉の一票が入ります!

 

 

菜の花畑の美しさ その利用(子ども達にも語りたい話)

 それまでちらほら目にしていた〈菜の花〉が目立ってみられる様になってきました。これはたの研第3研究所近くの写真です。

 「菜の花畑」です、冬のどんよりした天気のこの日、そこだけ輝いて見えました。

 花、一つ一つが美しい色をみせています。

 ミツバチ達もたくさん飛び回っています。

「菜の花」というのはアブラナ科の植物の花の総称です。アブラナ科のキャベツもハクサイもそのままにして置くと菜の花が咲きます。

 これはカラシナかなぁ。

 眺めながらも「こんなにたくさんの菜の花をどうするのかなぁ」と気になりました。

 みなさんはどう思いますか?

 ちなみに、周りには丁寧にネギ類などが植えられていますから、手入れせずにほったらかしたためにこうなったとは思えません。

予想

 

⬇︎

⬇︎

⬇︎

⬇︎

 以前からの疑問なので調べてみると菜の花の用途はいろいろありました。 

b. 食用

c. 蜜採取用

d. 製油用

e. 緑肥(植物を青いまま畑にすき込んで肥料にする)用

f. 景観用(眺めがよくなるから)

 書いていてうっかりしていたことを思い出しました、前半に書いた「菜の花というのはアブラナ科の花の総称」という言葉についてです。「アブラナ」科⇨「油菜」科なのです。つまり〈d.製油用/油をとるため〉というのを真っ先に思い出してもよかったのに、菜の花のきれいさに見とれてそういうことに結びつけることができませんでした。

 前を通る時、畑の持ち主さんがいたら、聞いてみようと思います。※この記事は今年2022年の一月が終わる頃書いたものです。

たのしい教育全力疾走RIDE(たのしい教育研究所)、みなさんの応援が元気の源です。一緒にたのしく賢く明るい未来を育てましょう。このクリックで〈応援〉の一票が入ります!

 

文章技法:偽物にかぎって横文字を使いたがる/敬愛するアウトドア人〈野田知佑〉のことば

  野外での暮らしが好きで活字中毒の私はテントの中でアウトドアの本を読むことを大の楽しみにしていました。そうやって心に残っている作家が何人もいます、その一人が野田知佑(ともすけ)です。彼は彼が名付けた〈カヌー犬 ガク〉と一緒に川下りをたのしむ自由人で、自然保護の活動にも力を注いでいます。

 彼は中学の英語の教師を辞めててカヌーで日本、世界を旅してまわる暮らしをしていると記憶しているのですけど、以前読んだ本には小さな会社勤めをしていてそれを辞めてカヌー旅をしているという様なことを書いていました、どっちも本当なのかもしれません。

 多くの人が「それで、どうやって暮らしが立つの?」という疑問を持つでしょう、旅行紀、エッセイなどを書いて暮らしています。そういう暮らしは私の憧れでもあります、でもそれより今の〈たの研〉の暮らしがたのしいけど。

 彼がある著書の中で

「偽物に限って横文字を使いたがる」

とスラッと言い切っています。確か、読者からの質問に答えた本だと思うのですけど、タイトルがハッキリ思い出せません、思い出したら追記しますね。

 その言葉は文筆家としての私の心にハッキリとクイを打ちつけています。

 たとえば「ルーティーン」という横文字を使う時、それでないと表せないのか考えます。日本語より外国語の方がしっくりくるという時にはそれを使って、その言葉がピンとこない人のために( )で説明を入れたりします。

 ところで、教師の頃は研修などでたくさんの人たちの講演などを聞いてきました。フリーになってからも公的な仕事をしているので、たくさんの人たちの講演などを聞く機会があります。彼の言葉を心に刻んでいる私には、横文字を解説なく使う人たちには違和感が伴います。
 私も参加したあるシンポジウムで「ユビキタス」という言葉を多様する人物がいました、〈いつでもどこでも存在する⇨ネット上で簡単に情報を得られる〉という意味で使われる言葉です。それは私が使わない言葉の一つです、それを使わなくても一向に困らないからです。

 ある学校の校内研修で「総合的な学習」をテーマにおとづれた、ある学校の先生の言葉はその頻度がかなり高かった・・・
 研修会というのは発表会や研究会とは違うことに気づいていなかったのかな。

 人によって言葉の感覚は違うとはいえ、横文字を使うことで自分の存在価値を高く感じてもらえるだろう、自分が専門家と思ってもらえるだろうという気持ちがあったとしたら、自戒した方がいいでしょう。
 特に教育に携わる人たちは、この言葉が子どもたちに伝わっているのだろうか、腑に落ちる説明になっているだろうかと考えることは必須です、それだけに野田さんの言葉を刻んでおくことも大事だと思います。

 野田知佑の本をまた読みたくなりました。

 

たのしい教育全力疾走RIDE(たのしい教育研究所)、みなさんの応援が元気の源です。一緒にたのしく賢く明るい未来を育てましょう。このクリックで〈応援〉の一票が入ります!