たのしい天体観測/アウトドアたのCafeの様子/新作〈空中スイカ割り〉登場

 たのしい教育cafe7月はアウトドアでたのしみました。ちなみに8月19日(日)は〈自由研究〉をテーマにたっぷりたのしみます。大人1人でも、科学を十分たのしめますし、先生方はいろいろな授業で利用できる二学期のたのしい教材研究になります。子どもはもちろん夏休みの課題として利用できるものになっていますから、ぜひご参加ください。詳しくは⇨こちら

 さて7月のアウトドアたのCafeは「夏休みに入ったぞパーティー」も含めてたのしい時間になりました。

 これは第一陣が準備に入って乾杯している様子。
  準備がまたたのしいのですよ。


 天文観測の専門家からは〈天体望遠鏡一台でたのしむのは5~6人だ〉と言われていたのですけど、それではあまりにも少ないので10名枠まで増やして、それでも止まらず12名でたのしみました。

 

 皆のアイディアで〈空中スイカ割り〉がスタート。

 中にお菓子をたっぷり詰め込んでスイカデザインの箱を作って、棒で叩くと割れてドドド~とお菓子が出てきます。
 研究所作成の教材の一つですけど、クラスでもたのしめるゲームになると思います。みんなとても喜んでくれました。
 これはRくんが見事に叩き割ったシーンです。


 その前のSくんもみごとに叩いたのですけど、少し弱かったので割れるまでにはいかなかったですね。そこも本物のスイカ割りと同じ。

 

 恒例の「味してどっち〈◯◯当てクイズ〉」のテーマは〈一番高いアイスクリーム当て〉。
 ペットボトル立てなどいろいろなゲームをたのしみつつ、暗くなったらいよいよ天文観測。


 はじめて天体望遠鏡で星をみる人たちがほとんどで、みんなとても感動してくれました。

 

 地球が動いているので、次第に視界から惑星が消えていくことに感動した人たちもたくさんいます。
 木星ではその周りに並ぶ〈衛星〉の姿を見て、土星では「本当に輪っかがあるんだ」と声をあげてくれました。
 ごく普通の天体望遠鏡ですから、とても小さく見えているのですけど、ちゃんと形はわかります。


 次回のアウトドアは〈秋の花さんぽ〉でどんぐり拾いもやる予定です。おたのしみに!

 たのしい教育は人生を豊かにします。先生でなくてもたのしめますよ。毎日たのしく全力投球、RIDE( ライド:たのしい教育研究所 )です。

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授業がうまくなる/授業スーパーバイズの様子

 研究所の授業スーパーバイズの様子をお届けしましょう。子ども達を惹きつける授業、魅力的な授業についてのヒントになると思います。
 今回は〈三年生の算数:かけ算の筆算〉でこういう問題を考えてもらいます。

一本40円のえんぴつを3本かいました。代金は全部でいくらになるでしょうか

 段階としては、二年生でかけ算九九を学び〈一桁と一桁のかけ算〉は済んでいる段階で、三年生になって今度は〈40×3〉の様な〈二桁×一桁〉を学ぶ単元になっています。

 皆さんならどの様に授業を組み立てるでしょう。

 教師として基本的なことですけど、二年生で一桁同士のかけ算を学んだから、子ども達はそのかけ算ができると考えてはいけません。
 しかし、経験が浅いと「みんな7×6はいくらだった?」という様に、子ども達が知っている前提で授業を構成していくことがあります。

 そういう基本前提は抜きにして、一体子ども達が身を乗り出して授業に入ってくる構造について考えてみたいと思います。

 このサイトでいくつか書いて来ましたが「人間は〈予想を持って問いかける〉ことによって新しいものごとを見出すことができる存在である」ことがその大きな骨格となります。

 ウィキペディアの様な知識を羅列しても、優等生の良い子たちはついてきてくれるでしょう。知らなかったことを知るのはたのしいことでもあるからです。
 しかし〈勉強が嫌い、苦手だ〉という子ども達も確実に存在しています。
 統計的にいえば、特に好きではない、嫌いだという子ども達の方が多数だと思っていた方がよいでしょう。

 そういう子ども達が乗って来てくれる様な問題を考えるのです。
 教科書の問題が解ける様になる前に〈苦手だ・嫌いだ〉という子ども達でも予想を立ててくれる様な問いかけを考えてみましょう。
 それが教材研究のキモであると言っても過言ではありません。

 わたし自身がパッと目の前に出されたこの問題を見せられて〈さてどう組み立てようか〉と瞬間的に考えたアイディアの一つを紹介します。

20円のおかしを2個買ったらいくら払えばいいんだろう?
たし算してもいいし、みんながもっている教具のお金モデルを机にならべてもいいよ
考えてみてね
難しかったら、近くの人たちと相談するのもOK

と問いかけて考えてもらう。
少し時間をおいて答えがでたところで〈かけ算の式と答え〉を書く。

20×2=40

ところでさ、2円の切手を2枚買ったら、いくら払えばいいんだろう?

と問う。
これは二年生の復習にもなっています。もちろん少し時間をおいてから落ち着いたところで、〈かけ算の式と答え〉を書く。

2×2=4

なんか、数字がとても似ているねぇ・・・

・・・

今度はねぇ、4円の切手を3枚買ったらいくらか考えてみて

 

4×3=12

じゃあ、40円の切手を3枚買うとどうかなぁ。
お金モデルとか、友達と相談するして考えてみましょう

 

40×3=120

もちろん、この計算ができない人がいてもOKです。クラスの半分くらいの人たちがお金モデルなどで答えを導き出せた段階でもいいと思います。

あれれ、今度も数字がとても似ているねぇ・・・

じゃあさ、次の問題はどうだろう。

 こうやっていくつか繰り返していくうちに〈何十×一桁〉の計算というのは〈一桁×一桁〉の計算を十倍する、ゼロを一つつけることで簡単に計算できることを発見してもらうことができる様になるでしょう。

 もちろん準備時間がしっかりあれば、もっと視覚的にインパクトのある教材づくりも可能です。

 こういうアイディアが練られていくうちに〈かけ算の筆算授業プラン〉としてまとまっていくことになります。

 授業は回を重ねればうまくいくというものではありません。
 若くても魅力的な授業ができる人たちもいれば、経験を重ねていってもなかなか子ども達がくいついて来ないという悩みをもった方達もたくさんいます。

 子供たちにとって魅力ある教材を作っていくことは、たのしい教育の骨格の一つです。興味のある方は、研究所の講座を受講してください。直近でいうと8月19日(日)の自由研究の講座があります。
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研修も〈たのしさ〉を以って貴しとなす/たのしい校内研修の様子

 先日、学校からの依頼で〈学級経営〉の出張ワークショップをしてきました。
〈夏休み、学校の先生は暇でしょう〉という人は少なくなったものの、教師の研修の多さを実感できる人は多くはないと思います。
 地方公務員法で〈研修の機会が与えられなければならない〉とある様に一般の公務員にとって〈研修〉は権利としての意味合いが強いのですが、教師は〈教育公務員〉として「 絶えず研究と修養に努めなければならない」と記されています(教育公務員特例法)。

 〈しなければならない型〉だからこそ、その研修は「たのしく」ありたいものです。
「知らなかったことを学んだ」「いいことを教えらもらった」ということより『学んでたのしかった』ということが、より深い学びになるに違いないからです。そして、たのしく学んだ人の人生を、より豊かなものにしてくれるからです。

 〈学級経営〉の研修依頼ももちろん「たのしい学級経営」というテーマで組み立てていきました。

 教材のいっぱい入った大きなスーツケースを抱えて学校に入ると、学校ならではのうれしい心遣い。
 学校という場所のもつ暖かさを実感します。

 研修では一般の会社経営と対比して、〈経営〉とは何か〈教室経営〉とは何かを確認してあと、〈教室の危機管理〉をテーマにしてアドラー心理学・LEAPカウンセリングの見方・考え方を学んでいきました。

 後半は〈まず学級のハードウェア面をたのしく変えて行く〉ことで、こどもたちが「おや、二学期のクラスは以前より何だかたのしくなりそうだな」とワクワクしてくれる様なものにしていこうというテーマでワークをしました。

  座っている先生も立っている先生もいますけど、これはものづくりのワークで、出来上がった先生たちが自由にたのしんでいる様子です。

 

 とりあげたのは〈ホタッテくん〉。
 手に乗せてピクンピクンと動く様子をたのしんでいます。

 いろいろなところで講師を務めてきましたが、初めての場所であっても「以前いっきゅう先生の授業を受けたことがあります」という方が必ずといってよいほど出てきます。今回は私を推薦してくださった方を含めて3名の方が以前わたしの授業や研修を受けたという方でした。すでに5、6万人に授業してきたので統計的にそうなって当然なのでしょう。感慨深いものがあります。

 さて、こういうレポートは「何しろ良かったです、みんな喜んでいました」と書くことは簡単です。
 このサイトを読んでくれている方たちのほとんどは、この中にいない方たちですからそれも難しくないわけです。また、講師側の勝手な感覚で「たのしんでいました」と書くこともできますね。
 しかしたのしい教育研究所がここまで伸びてきた大きな要因として〈授業後の一人一人の評価と真剣に向き合っている〉ことを抜きにはできません。
 今回も受講者全員に評価感想を書いていただきました。
 それは研究所のスタッフも目を通しますし、一定期間保存してあとデジタル化して過去にたどることもできますから嘘を書くことはできません。

 今回の評価は〈楽しさ度〉も〈わかりやすさ度〉とも〈5とても良かった〉92%、のこり8%が〈4:よかった〉、つまり満足度は100パーセントでした。
〈3:何といえない〉〈2:不満足〉〈1:とても不満足〉は0%でした。

 感想をいくつか載せてみます。 

   
 このサイトの読者の中には教師ではない方達もたくさんいます。
 きっとその方たちの多くが「先生たちってステキな人が多いんだな」と感じてくれるのではないかと思うのですけど、どうでしょうか。

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たのしく実力ある教師を増やすことで教育の未来を明るく照らす

 たのしい教育研究所では〈たのしい教育〉を積極的に学ぼうという方たちを本務教諭にするために合格ワークショップを実施しています。研究所に関わりのある方たち少数に伝えていた活動でしたが、口コミで次第に広がって行き、今では沖縄県の北から南まで受講したいという方たちが出て来て、合格していった先生たちは全県的に広がっています。
 半分を研究所で受講して、転勤によって離島に引っ越した後、研究所の教材を丁寧に繰り返して合格したという知らせがありましたから、離島にも研究所出身の先生たちが出て来ています。

「登校拒否」「体罰」「指導力不足教員」「いじめ」etc.
 教育の中で様々な問題が起こるたびに暗い悲しい気持ちが増幅され、教育を明るく語ることができるのは難しい今日この頃です。
 そんな中でも《たのしい教育研究所》の未来はとても明るいと言い切っています。

 様々な教育の問題を解決する方向は、好き嫌いに関わらず「たのしさ」の向きであることは間違いないからです。

 研究所の合格ワークショップで合格し、現在初任者研修でがんばっている仲良し四人組から写真が届きました。そのどの顔も「きゆな先生、とてもたのしくやっています」と語っていました。

 この日、他の地区で採用されて、研修の日ではなかった卒業生のA先生は合格WSの手伝いに来てくれました。

 二年前に卒業したM先生は、自由研究の講座の売り場の準備に来てくれています。

 ゆっくりではあっても着実に、沖縄の教育現場にたのしい教育派の先生たちが増えています。

 現場の先生たちを応援する活動にも力を入れています。
 子どもたちが「もっと勉強したい」と言ってくれる様な教育を学びたい方は、ぜひ研究所の講座やスーパーバイズを受講してください。

 これは子ども達が目を輝かせて授業にのめり込むきっかけとして利用する教材です。研究所開発の〈ホタッテくん〉よりかなり手が込んでいますけど、100均の素材で開発できる可能性が出て来ました。

 これは三態変化のたのしさを体感する教材です。
 たのしいクラスづくりには「熱意」と「技」の両方が必要です。こういう教材を増やしていくこともRIDE( ライド:たのしい教育研究所 )の主要な活動の一つです。

 子どもたちは確実にその先生たちを求めています。
 保護者の皆さん、地域の皆さんが、たのしい教育の需要を感じ、身近なところ、学校での集まりなどで声をあげていただければ大きな後押しになります。みなさんの応援をお待ちしています。この〈いいねライン〉をクリックすることで〈たのしい教育研究所〉への「応援票」が入ります☆いいね☆