サトウキビはどういう植物と同じ仲間でしょう? /たのしい植物入門/板倉聖宣からの宿題(1)

 表題の問いは、簡単にいうと「サトウキビは何科の植物か?」という質問でもあります。そしてそれは、間違ってしまう人たちがたくさんでる質問です。「○○科」という分類は難しいという人もいるかもしれません。
「○○科」と言えば、保護者の方から職員室にグアバ(バンジロウ)の差し入れがあって、みんなで頬張っている時「そういえばね、グアバっていうのはフトモモ科の仲間なの」という話をしたら、周りに居た先生たちが大笑いしていたのを覚えています。

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 生物の分類は〈界・門・綱・目・科・属・種〉という様に分類されていて「○○科」というのは、その分類の下から三番目の分類の仕方です。

%e7%94%9f%e7%89%a9%e3%81%ae%e5%88%86%e9%a1%9e こういう段階的な分類は日常生活で気にすることはないとおもいます。
 それは、その分類を感動的に教えることができる教材が提唱されていないせいでもあります。
 「この分類の仕方はいいな」「そうか、そう分類していくと、今までと違った見方ができて、植物のことがよくわかってきた」という様な教材ができたら、きっと分類がもっと身近なものになるでしょう。
 それは、そのたくさんの段階的分類を「たのしく教えることができるのかどうか」ということと一体の問いです。それが可能なのかどうか、必要なのかどうかも交えて、「段階的分類の授業」が重要かどうか、わたし自身がよくわかりません。

 私が興味を持っているのは〈界・門などといったいろいろな段階的分類〉をとりあげるということではありません。「この植物はどの植物と同じ仲間かな?」という興味・関心がいろいろな目を開いてくれる、という様なプランを作りたいと思っています。それがもしかすると「○○科」という分類の仕方のにも繋がるかもしれません。繋がらないまま完結するかもしれません。

 実は「サトウキビは何の仲間か?」という問いは、板倉聖宣先生(仮説実験授業研究会代表・日本科学史学会会長)が以前、毎年の様に沖縄に足を運んでくれていた時、私に何度も語ってくれたことと強く繋がっています。
「喜友名くん、砂糖の授業はおもしろくなると思うんだよ。キミは沖縄に住んでいて、それを作るのにとても条件がいいんだから、ぜひ砂糖の授業書を作ってよ」
という言葉です。
 その問題意識はずっと私の頭から離れることはありません。
 忙しいとはいえ、少しずつ時間を作っては、いろいろな資料に当たっています。

 今回は、その時に取り上げようと思っている大切な問題について書きたいとおもいます。このサイトに書くには長いので、その前段をいくつかに分けて少し書かせていただきます。
 「いいね」と感じてくれる人たちが多ければ、わたしのプラン作成の日も近くなってくるでしょう。感想などをお寄せくださるとありがたいです。

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人気ブログランキング一位になりました(生涯学習カテゴリー)

 ブログの評判がかなり上昇し、人気ブログランキングの生涯学習カテゴリーで、堂々の一位となりました。なかなか自分たちでチェックするゆとりがなく、そのことを読者の方からの報告で知り、とても喜んでいます。
 読者の方が添付してくれた画像の一部です。

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 なんといっても、たくさんの皆さんの応援のおかげです。
 今後とも、皆さんが喜んで読んでくれるサイトづくりに力を入れていきたいと思っています。
 ご期待ください。

たのしい教育研究所 所長 喜友名 一

国語 便覧 趣味に実用にお勧めします

 活字中毒と言えるほど本が手放せない私も「たのしい教育研究所」の活動に熱中するあまり、大好きな本を手にすることはとても少なくなりました。けれど本好きは一生そのままだと思います。大好きな本の一冊は「高校 国語 教科書」です。小説や随筆、詩や和歌と、一流のものをそろえていますから、少しの時間で本に浸りたい時にも最適な一冊です。もしも無人島に持っていくとしたら迷うことなく「高校 国語 教科書」でしょう。
 教員採用試験に臨む人たちにも手に入れる様にすすめていますが、もう一冊、わたしが大好きな本が「国語 便覧」です。いろいろな出版社から出ていて、どの本も、これでもかというほどの内容に満ちています。
 最近また新しい一冊を手に入れて、時間が少しあるとめくって読んでいます。
「文英堂 ビジュアル資料 原色シグマ 新国語便覧 増補三程版」です。

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 このサイトでは画質を落としていますが、元は高画質の画像です。

%e5%9b%bd%e8%aa%9e%e4%be%bf%e8%a6%a7%e3%81%ae%e9%ad%85%e5%8a%9b 歴史好きにも魅力的なページがいろいろ見つかると思います。たとえば「貨幣の歴史」もまとまっていて、その価値も分かりやすく整理されています

%e5%9b%bd%e8%aa%9e%e4%be%bf%e8%a6%a7%e3%81%ae%e9%ad%85%e5%8a%9b%e3%80%80%e8%b2%a8%e5%b9%a3 お金つながりでいうと、以前から授業プランにしようと思っていた「初任給の変遷」も見つかりました。明治の頃からの公務員の初任給が出ていました。貴重な資料です。

 宝物がいっぱいの「国語 便覧」、興味のある方はどうぞ ⇨  国語便覧

 

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たのしい教育「カルタで覚えよう」=質問に答えて=

 たのしい教育活動でカルタを利用しよう、という教育実践のすすめについて、さっそくいくつかの質問が届いています。共通している内容も多いので、私信ではなく公開で返事を書かせていただきます。

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 いくつかの質問への答えとしてメモ書きの様になります、ご了承ください。

1.準備
 同じカルタが2セットで一組になります。一つは読み札、一つは取り札です。
 B4サイズの画用紙が持ちも良いのですが、費用もかかりますので白紙でもOKです。もしも学校等に「ザラ紙」があれば、裏側が見えにくくなるので、それもおすすめです。

2.カルタはシンプルisベスト
 遠目に見てもわかるような形式がよいので、表にマーク、裏に短めの言葉、という様に心がけるとよいと思います。
 たとえばこんな形です。

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3.どんなテーマがあるか
「これは覚えて欲しい」というテーマなら基本的になんでもOKです。
 わたしはキーワードを24準備してかるたにしました
 ・漢字
 ・地図記号
 ・かけざん
 ・公式
 ・虫の名前
 ・岩石の種類
 ・内臓
 ・元素記号
 などいくらでもあると思います

4.作り方のコツ
 準備した24のキーを、表に「名前」や「絵」、裏に「説明」「答え」などを
  シンプルに記入してタテ6×ヨコ4 で印刷します。
  この原版を作る時には少しコツが必要です
 1) 紙を横長にして、タテを6等分、ヨコを4等分した長さに薄い線を入れる
 2)キーとなるものの名前や絵を、線から1cmくらい内側に24書きこんでいく

5.どの時間にやるの?
 わたしは朝の会や帰りの会、教科のはじめの10分という様に利用していました。
 わたしの方法を見て、「これはいい」というので、ある学年の先生方が、日曜授業参観の日に取り上げて「親子カルタ大会」を実施したそうです。もちろん子ども達に勝てるわけもなく、日頃の学習の成果を喜んでもらったというお話をしてくれました。
 ちなみにパーティーでも活躍します。今月の「たのしい教育Cafeスペシャル」でも、「カルタでたのしく学習する」をテーマにA先生が発表してくれることになっています

6.何回くらいやるといいのか
 学校はいろいろなことで忙しいので、経験上、同じテーマのカルタを5回やるのが限界かなと思います。まだ覚えきれないものは、家庭学習の時間に親子でたのしんでもらう(親が読み札、子どもが取り札)という様にするとよいと思います。

 いずれ、わたし(いっきゅう)の時間ができたら、教材としてお分けできるようにしたいと思っている一つです。
 ご期待ください。

たのしい教育が普及して、こども達の学ぶ笑顔がどんどん増えていく社会を育てていきたいと思っています。

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