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ここまで。

人生そのものが自由研究! 「実験的人生論」序章 

 たのしい自由研究について、この夏もいろいろ書いてきました。たくさんの方達から感謝の言葉が届いています。夏休みも終わり、自由研究にひと段落、と思う方達も、このサイトで伝えている「自由研究こそ本物のの研究!」という言葉をぜひ覚えていていただけたらと思っています。

 自由研究は科学的なものだけではありません。  わたしはカウンセラーでもあり、いろいろな方達の悩みや課題と向き合うことも多いのですが、実は「人生そのものが自由研究!」でもあるのです。時間をかけて、そのことを伝えると、それだけでその方の重荷が軽くなっていくこともたくさん目にしてきました。

実験的人生論  同時に

「これをやりなさい、次はこれをこなしなさい」ということばかりをこなしていくことは本物の研究とは言えない。画期的な研究というのは、「その研究をやりたくてやりたくてたまらない」という人たちが、周りの人たちからの冷たい目や、時に大きな反対にあいながらも研究し続けてきた結果である。

ということも伝えてきたつもりです。そしてその例はこれまでの歴史をたどることでいくらでも見つかると思います。

 夏休みの自由研究は子どもの課題にしておくにはあまりにももったいないことです。

 ぜひ大人のみなさんも挑戦してみてほしいと思っています。

「きっかけが見つからない」という方のために四つほど題材を掲げてみましょう。ちなみにこれらわたしがとてもたのしく研究をすすめたものを例にしています。

1.安くて美味しくて健康的なパン屋さんを探す研究

2.きれいな夕焼けを写して収集する研究

3.ちまたで言われていることは本当か確かめる研究
  ⇨ 「4」は不運の数字かを確かめる
   ・交通事故は4日に多い?
   ・死亡事故は4時に多い? など

4.台所にあるタネを育てて発芽するか確かめる研究
  ⇨ サラにティッシュを折って置き水をたっぷり
    含ませてから、タネをのせる
    
・とうもろこし
    ・大豆
    ・ゴマ
    ・ハムスターのエサなど

  自由研究によって人は明るくたのしく賢くなっていきます。
 「人生そのものが自由研究」だとも言えるからです。

 今回は「実験的人生論」の序章として書かせていただきました。

 たのしい教育は単におもしろおかしいものを見せて喜ばせるものではありません。
 人生そのものを明るくたのしく豊かにするのが「たのしい教育」です。一緒に活動を広げてくれる方が一人でも増えてくれることをたのしみにしています。もしも賛同してくれる方がいたらぜひ、このサイトをいろいろな方達に紹介してくださいね。

いつも明るく仮説実験、たのしい教育研究所です。

 

空手界のカリスマ 仲里周五郎先生 琉球空手の伝統を頑なに守った見事な九十七年の生涯を生ききりました

 私の空手の師である仲里周五郎先生(小林流小林舘協会/沖縄県無形文化財保持者)が2016年8月26日(金) 九十七年の生涯を閉じました。 空手一筋で生き抜いた偉大な人物です。

 師範クラスが集まった月一度の実技指導では、前に立ち、自ら号令と気合をかけ、私もそこで周五郎先生からとてもたくさんのことを教えていただきました。

 肩と手の筋肉をさすりながら
「きゆなくん、今の技は上半身に力がかかりすぎておるんだ。少しだけ力を抜いてみなさい」
「そう、それでいいんだ」
という様に、琉球空手の一つ一つの技を、とても丁寧に指導してくださったことを、身体の感覚として今でもしっかりと覚えています。

 この写真は、実技指導が終わって、範士全員が車座になっている時の一枚です。 全員に語りかける表情も言葉もいつも穏やかでした。 周五郎先生2010 わたしは2012年、教師を早期退職し「たのしい教育研究所」の活動に全力を投じた為、月に一度の研究会に顔を出すことができなくなりましたが、偶然にも同じ時に周五郎先生は協会の会長を退き、私たちへの指導を終えました。わたしは周五郎先生の最後の時まで指導して頂いたことになります。 九七年という齢(よわい)は誇らしいものですが、きっと私たちに、もっとたくさんのことを伝えたかったに違いありません。 周五郎先生から頂いた七段という段位と師範免許状を大切に育てていきたいと思っています。 そしていつか琉球空手の奥義を「たのしい教育研究所」の中で伝えることができたらと思っているところです。

たのしい残暑見舞い=たのしい教育研究所ミニミニ講座 随時受付中

先日、たのしい教育研究所で
ミニミニ講座「たのしい暑中見舞い」づくり
が開催されました。

次回の講座「たのしく伸びようよ 秋 図画工作をたのしもう!」に向けた予備講座です。

色とりどりの素敵な作品が研究所に掲げられています。

たのしい暑中見舞い講座

たのしい残暑見舞い4 たのしい残暑見舞い3 たのしい残暑見舞い2 たのしい残暑見舞い

沖縄の夏は、残暑と言えないほどの勢いがあります。

しかし、そう言っているうちにもしっかりと秋の気配が訪れるのでしょう。

一日いちにちをしっかりたのしみながら過ごしていきたいと思っています。

 研究所のたのしい絵画教室は、少数(4人ほど)で開催しています。
画材・道具なども準備して、たっぷりたのしんでいただけます。ご家族四人で、仲の良いお友達とのたのしいひとときなど、いろいろな組み合わせが可能です。興味のある方はお問い合わせください4人からのたのしい絵画講座もお引き受けしています。描きたい作品などによって受講費用も異なりますが、一回2〜3時間程度、一人2500〜3000円を目安で考えていただければ結構です。
講師は「たのしい絵画指導」で県内各地を飛び回っている小禄さんです。

興味のある方はお問い合わせください。
➡︎こちら

板倉聖宣(いたくらきよのぶ)略伝

板倉聖宣アーカイブスが人気です。
「これまで板倉聖宣の講演全体を読んだことはありませんでした。かなり前の講演とはいえ、とても興味深かったです」という趣旨のお便りがいくつも届いています。

板倉先生のことを知らないまま読んでも読み応えがあると思いますが、知っていると深みも増すと思います。これまでも何度か紹介してきましたが、アーカイブスを読んでくれた方達向けに、また少し紹介したいと思います。

板倉聖宣はとてもたくさんの画期的な仕事をしてきたので、略伝で一冊の本になるのではないかと思うほどですが、あえてその中からピックアップします。

板倉 聖宣 (いたくら きよのぶ)
1930年 東京の下町で職人の息子として誕生(9人きょうだいの6番目)
1958年 東京大学で科学史を専攻
1959年 国立教育研究所(現国立教育政策研究所)に勤務
1963年 アメリカのPSSC物理に触発され、科学教育を根本から改革する「仮説実験授業」を提唱。「仮説実験授業研究会」を組織し、会の代表をつとめる
1983年 月刊誌『たのしい授業 (仮説社)」を創刊、編集代表
1995年 国立教育研究所を定年退職し板倉研究所を設立
2013年 日本科学史学会の会長に就任

板倉先生は、科学の本の執筆数でも日本トップクラスの人物です。
絵本から一般向けの本まで、たのしくよくわかる作品にあふれています。

板倉聖宣 ぼくが歩くと月もあるく 編集代表を務める雑誌「月刊 たのしい授業」は教育関係の雑誌の中でトップクラスの売れ行きをしめしています。

わたし喜友名が教師になった頃とほぼ同時期に創刊されました。そして〈仮説実験授業〉や〈たのしい授業の哲学・発想〉をたくさん学ばせてもらった雑誌です。

月刊たのしい授業

大きな成果を数々生み出した板倉先生ですから、近寄りがたい、というイメージを持つ方もいますが、実はとてもフレンドリーな人物です。
この写真は2010年に沖縄で開催した仮説実験授業冬の大会で、私たちの質問にニコニコとした表情で答えてくれているところです。

板倉聖宣

これだけの人物が、わたし達の希望に答えて、沖縄に10回以上足を運んできてくれました。毎回、とても刺激的なお話を聞かせてくれました。その内容は今でもいろいろな方達に深い影響を与えることと思います。

読者の皆さんの反応をしばらく確かめて、出す価値が大きいと判断した段階で、また次の講演をアーカイブスに加えたいと思っています。ご期待ください。

たのしい教育が未来を創る
「たのしい教育研究所」です