New教員採用試験合格ワークショップの準備本格化/たのしい教育派の先生たちを学校現場に送る試み

 RIDE(ライド)がとても力を入れている一つが〈教員採用試験合格WS〉です。
 11月からの新しいコースに向けて本格的な準備が始まっています。
 わたしの実施する何百人規模の授業や講演と違ってごく少数のコースですけど、それに臨む熱量は半端ではありません。
 これは準備会議でまとめたブレインノート、この設計の元に準備はフルスピードですすんでいます。

 コース開催に向けてこれまで合格した皆さんへのアンケートを実施しました。RIDE(ライド)のコースが本当に効果的であったのか、もっと工夫できるところはないかを具体的に掴むためです。
 帰ってきたメールには予想を超えた感動的な想いがたくさん綴られていました。
 長い文章の一部を切り取って紹介します。個人情報的な部分は伝わらない様に加工してあります。

 私は〈本務になりたい!〉と思った時から何年も、本当に悔しい思いをしてきました。
 途中、私はこのままこの高い山を越えられないのでは…と落ち込む日も多々ありました。
 でも、私が学んだたのしい研究所では1人ではありませんでした。
 優しい言葉で励ましてくれたり、がんばれとスイーツで癒してくれたりと、何度も背中を押してもらいました。

 たのしい研究所では、毎年たくさんの合格者を出して来ました。その一人一人のみなさんと一緒に学ぶことで、勉強法やアドバイスを受け、いち早く自分にあった勉強法を身に付けることもできました。

 また気軽に何でも聞ける仲間もいました。

 だからこそ、スランプに落ちて苦しい時期も頑張れたんだと思います。
 私も合格できるのだと思わせてくれたのは、きゆな先生やスタッフさんをはじめ、共に頑張れた仲間がいたからです。

 こういう感覚を持ちながら学ぶことができる人は、ステキな先生になるなぁ、としみじみ感じてしまいます。


 RIDE(ライド)は塾ではありません、引き受けているのは本人が「本当に合格したい」と考えているというだけではなく、たのしい教育で子ども達の学ぶ笑顔を育てていく力を高めていこうという先生たちです。

 たのしい教育の見方・考え方や講座でのたのしい教育プログラムを学ぶ中で、その人たちがどんどん輝きを増し、「この人を早く本務にしたい」という想いが高まっていきます。
 新しいコースもさらにブラッシュアップした内容でまた来年、合格者をたくさん出したいと思います。

 少数で実施して来たワークショップですけど、そろそろ枠を広げて、たのしい教育のセンスを高めながら合格特訓をすすめる流れを模索しはじめています。

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良いものを真似ることのすばらしさ/山本正次先生の授業論

〈人真似ではだめだ〉という言葉があります。何となく男性文化に多い様な気がしますけど、それは単なる勘違いなのかもしれません。いずれにしても、何か真剣に学ぼうとすれば、それがいかに薄っぺらな言葉なのかわかります。

 暮らしに残った古くからの伝統、広く見れば〈文化〉そのものが、先人たちの残してくれた大切な知恵を真似ているのです。

「真似ているとばかり思っていたのに周りの人たちと違っていた」というのがその人の個性なのだと思います。そしてたまにその個性が有効に作用することがあって、それがそれまでの技や文化を発展させていくものになっていくのでしょう。

 それは生物の進化の過程とも似ています。
 同じ生物でも長い年月の中で進化していきます。それは同じ遺伝子情報を伝えているはずのDNAの変異によるものです。
※〈突然変異によって進化した〉という説明には異論がいくつも出されていて、私自身も突然変異で進化したという説は腑に落ちません。ここでは大きな変異ではなく、とても細かい揺らぎの様な変異を意味しています

 その変異の有効なものたちが残って累積していく中で次第にそのものが進化していったという流れです。

 

 私たちの技や行動も長い歴史の中で有効な進化をしていきます。しかしそのために大切なことは、周りと同じことをしている〈基盤〉です。

 そもそも〈たのしい教育〉そのものが従来の教育の中から進化して来たものですが、たのしい教育はこれまでの教育の手法の大部分を踏襲しています。
 その中から、子ども達の笑顔と賢さとがより輝くものを集積したものが〈たのしい教育〉です。

 今はその〈たのしい教育〉を学ぶ人たちがRIDE(ライド)に足を運んでいます。そこで同じ様に、たのしい教育の技・プランを真似ていくことになります。

 独自に〈たのしい教育〉を生み出そうとするのではなく、これまで蓄積されたたのしい教育の財産を真似ることの方がずっと多くの笑顔を生んでいくでしょう。そしてそのための時間は何十分の1、何百分の1どころではなく、もっと早くたくさんの効果を生むでしょう。

 それに関連して、たのしい教育メールマガジンに書いた記事を紹介しましょう。
 このサイトはメルマガの購読者の方たちも読んでくれています。その方たちにはあまり意味がないかというと、実はそうではありませんでした。読者の方たちからも「こうやってメルマガの少しの部分を取り出して読むことも、新鮮で、新しく発見することがいろいろあります」というメールが届きます。メルマガを購読していない方たちに〈たのしい教育〉のエッセンスを届けようと思って綴っていた記事は、予想を超えた効果をもたらしてくれています。

 (たのしい国語)山本正次先生の遺してくれた言葉から

 授業の評価--成功か失敗かを決めるのは子どもです。

 子どもがたのしいと感じ、もっとつづけてほしいとねがう授業は、あきらかに成功です。
 そして、先に述べた形で自由に子どもの思いを語らせる授業に、ほとんど失敗はありません。子どもたちはみなよろこんでくれます。
 これはすでにたくさんの先生方の実践によって証明されているところです。

●結果を大切にする
 だれが、どこでやっても成功するということは、何でもないことのようで、実はたいへん重要なことではないでしょうか。
 このことは「結果に注目する」「結果として出てきた事実を大切にする」という、科学研究の基本にならったのではないかと思われます。
 わが国に於ける「教育科学」というものが、いつまでたってもかけ声ばかりで、いっこうにはっきりしたたものを生み出せないのは「結果を重くみる」という考え方が確立していないからだと思います。
 とくに国語科「よみかた」の指導では、今だに〈子どもがどう思おうと、だいじなことはきちんと教えこまねばならない。苦しくても耐えさせる。それが子どものためだ〉とする考え方が根深く残っています。そしてそれは〈授業の結果を大切にしよう〉ということ、つまり「子どもたちがその授業をどう評価したかを重く見よう」という私の主張と激しく対立することになります。

 私は「苦しくても耐えて・・・」などとはまったく思いません。
「大事なことであればあるほど、子どもたちがたのしく受けとめたかどうかを重視しなくてはならない」と考えます。
 それだからこそ「感動」を真ん中にすえて、読み、そして語るという、あまりにも単純とも見えるこのやりかたを、いよいよ大切にしようとするのです。

 私は「このやりかたをまず真似てみてください」といいたいのです。
 ところが今だに〈ひとまねはすべきでない。ひとまねでは大成しない。己れ自身のものを持て。そのために刻苦勉励せよ〉という風潮が、教育現場には生きのこっているようです。

 人真似はナマケモノのやること-と非難されそうです。
 しかし私はそう思いません。たとえ、大学新卒の先生であっても、先に挙げたはたらきかけ(※メルマガの授業の章在)で、子どもに対してみたらよいのです。
 たぶん授業は成功するでしょう。
 だから、まねたらよいのです。
 まねるべきです。

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出前児童館でたのしい教育/評価感想が決定的に大事

 たのしい教育研究所は月に5日間、地域の5ヶ所の公民館で出かけていって〈たのしい教育〉を実施しています。
 つまり一つの公民館に行くのは月に一回だけです。
「また来週の◯曜日ね!」と言えればよいのですけど
「また来月の◯◯日にね!」は、子ども達にとって遠い日々で、スケジュール感覚へのマッチングも困難です。

 そういう中でもしっかり月に一度の授業をたのしみに待ってくれている子ども達、保護者の方たちがたくさんいます。

 これは10月の一コマ。
 休憩でいろいろなところに広がった子ども達も、次のプログラムが始まると次第にスタッフの元に集まり始めます。


 はじまったのは〈まきゴマづくり〉です。

 つまようじに色画用紙を巻きつけると、子ども達もしっかりとしたコマを作ることができます。

 これはリーダーゆかり先生の話をとても真剣に聞いてくれている様子です。

 みんなしっかりコマが出来上がりました。
 3歳のYくんも、お母さんと一緒に作っていました。

 これはコマ回し大会の様子です。
 しっかり回っています。
 

 逆立ちゴマができる子もでました。

 最後は必ず、今日のプログラムの〈たのしさ度〉と感想を丁寧に書いてもらいます。
 これが決定的に大切です。

 RIDE( ライド:たのしい教育研究所 )に学びにくる先生たちにも、このルーティーンを勧めています。

 大人の感覚で「今日はよかった」「これはまずいのではないか」と決めつけては行けません、絶対。

 子ども達のためにやっているなら、子どもに問いかけなくてはいけないのです。

 この当たり前のことが、当たり前にできる先生たち、そして保護者の方たちが増えていく様に、力を注いでいきたいと思います。

 

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