「仮説実験授業 何も足さない 何も引かない」の反響

前にメモ書きの様に書いたつもりの
「仮説実験授業 何も足さない 何も引かない」
 の反響が予想以上で驚いています。

沖縄にいてよかったと思うことは数えられないほどあるのですけど、その一つが「中心から離れていてよかった」ということです。
やせ我慢に聞こえるかもしれませんけど、実は本気です。
遠く離れた沖縄にいると
「仮説実験授業に関わる枝葉末端なことはフィルターにかかって落とされ、純粋な部分、とても重要な部分が届く」
ということです。

それは
「必然的に仮説実験授業を生み出した板倉聖宣の思想・哲学の幹を学ぶしかない」
ということでもあります。
それがつまり「仮説実験授業 何も足さない 何も引かない」ということでもあるのです。 そして「クラシックな授業」であるし、批判的に語れば「古臭い」と形容されてしまうものなのかもしれません。
けれど、授業をうけた人たちの評価が驚くほど高いのですから、これでよいのです。

たのしい教育研究所で、私から「たのしい教育」「仮説実験授業」を学ぶ人たちは、「足さない・引かない授業」を学んでいます。

前回の「たのしい教育Cafe」で、R先生が
「仮説実験授業 背骨のある動物たち」の授業をしてくれました。
まさに何も足さない、そして何も引かない授業でした。
そしてそれは、授業を受けた人たちの頭の中をはげしく揺さぶるものとなりました。はじめてこの授業をうける人たちばかりでなく、何度も授業にかけている私自身が、のめり込んでしまう授業でした。

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実力ある先生たちが着実に増えていくことを実感する、幸せな日々です。

沖縄の教育に全力投球
たのしい教育研究所です

仮説実験授業 何も足さない 何も引かない

 これは研究会向けのレポートとして以前から書かなくてはいけないと思っていた内容です。今まで何度か、そのタイトルについて語ったことがあるのですけど、早く読みたいという方たちがいるので、さわりを少し書いておきます。

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 あまりそういうイメージはない、と言われるのですけど、わたしは随分長く空手を学んでいます。
 琉球の伝統空手です。派手な見せ技はなく、地味ですがその地味さが好きです。
 かれこれ40年以上で、段位は現在七段です。
 三段くらいから道場を持つ人もいるので、この段位で教育者を続けている、というのは珍しいといえば珍しい部類です。

 空手では組手といって実践の試合もありますが、自分一人で学ぶことができる「型」もあります。
 そしてその「型」は100年ほどの歴史を持つ完成形です。

気に入りの型はいくつかありますが、例えば
「公相君(クーサンクー)」
抜塞(バッサイ)」
「五十四歩(ゴジュッシホー)

などの型の演舞をしていると
「なるほど、こういう斜めの受けから突きにもっていくのか」
「こういう形で懐に入って喉元へ技を入れられると自分でも避けられないな」
と毎回惚れ惚れします。

 仮説実験授業はかれこれ30年学んできています。

 理科の専科を長年担当していて、年度によって3〜6年生、4〜6年生などの違いはありますけど、どう少なくみても学年10種類以上の授業書を利用していましたから、一年間40種類を超す授業書をしていたと思います。
 担任をしている時には減るかというと、教科が増えるので、それでも30種類くらいはやっていたと思います。

 仮説実験授業の「授業書」は、空手の「型」の様な完成形です。
 授業にかけるたびにほれぼれするくらいよくできていることを実感します。

 この間の体験講座で授業した「にている親子・にてない親子」の授業書で、昆虫たちを眺めていったあと、「大根の赤ちゃんは、おとなと似ている形でしょうか?」という問いに流れていくところなど、そのダイナミックさに惚れ惚れします。

 これまで仮説実験授業の授業書をいろいろアレンジして使う人たちをたくさんみてきました。

「空気と水」で、水そうの水を色付けして授業にかけたり、「自由電子が見えたなら」で、自分なりの解説をいろいろとくわえながら授業したりe.t.c.
 驚いたことには、授業書の「お話」の部分を一つ一つ図を描いたり、別な言葉で説明したりして、自分の解説を加えている人もいました。

 しかし、例えば空手の型に自分なりの受けを加えたり、あるいは、蹴りのひねりをアレンジしたものにするのは、試合でNGなだけでなく、長い歴史を経て完成された技の凄さを活かさない、ということにもなるのです。

わたしの仮説実験授業は
「何も足さない、そして何も引かない」授業です。

いくつになっても授業の修行に全力投球
たのしい教育研究所です

たのしい教育体験講座 はじまる!

京都から吉田秀樹さんを招いて、わたしとコラボでたのしい教育体験講座を開催しています。

R先生が「仮説実験授業に出逢った頃」というお話をしてくれて、参加者が感動につつまれた中、吉田さんの「原子論の歴史」の授業がスタートしました。

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吉田さんも、子ども達との感動的なエピソードを語ってくれたあと、「原子論の誕生」の授業がスタートしました。

私じしんがたのしんでいるところです。

沖縄のたのしいい教育に全力投球
「たのしい教育研究所」にです

身近に不思議がいっぱい!/スポイト

おそらくだれでも手にしたことがある「スポイト」。
でも、それでたのしむ人は少ないかもしれません。

ところが「スポイト」はたのしく、おもしろいのです。
どれくらいの時間、たのしめると思いますか?

一時間くらいは十分たのしめます。

これは、仮説実験授業「空気と水」の授業をしている一コマです。
子どもみたいな感覚をもっている大人ものめりこんでたのしんでいます。

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スポイトを利用する時は、自分の中の空気をまず捨ててしまいます。
空中でシュポシュポすると、まるで呼吸している様なイメージです。

中の空気をはき出して、そのまま水につけ、手を話すと、そこにある水を吸い込んでくれます。

しかも水は外にでていきません。
この不思議!

いろいろたのしんだ後、スポイト競争でゲーム!

どのチームがスポイトで水を運んで、入れ物をいっぱいにすることができるか、です。

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結局みんなが大いに盛り上がって3回戦することになりました。
仮説実験授業「空気と水」、みなさんも体験してみませんか。

たのしい教育研究所では
授業の紹介や体験コースも実施しています
興味のある方はお問い合わせください