たのしい散歩(アウトドア)木の色の違い/キノボリトカゲと出会う

 インドアの仕事が多いので意識して外に散歩に出る様にしています。短時間でもアウトドアはたのしい発見がいろいろあります、おすすめです。今日、発見した一つを紹介しましょう。

  4月はじめの週の晴れた1日です。 

 散歩しながら木々の下に入りました。

 見上げると陽の光が通過する度合いによって、植物の違いがわかります。
 名前はわからなくてよいのです、いつか興味が湧いたときに調べるといいでしょう。知らないままでも散歩はたのしめます。上の植物は暗い感じがします。下の植物は緑色で若葉色、清々しい色をしています。

 上側の暗い感じがする植物は、若葉がないのではありません、よくみると、若々しい葉が見えています。葉の一枚一枚が肉厚で、数も多いので太陽の光が通過する量が少なくなり、暗く見えるのです。

 空に浮かぶ〈雲〉も、薄いと太陽の光をたくさん通過させるので白く輝いてみえるのに、厚いと後ろからくる太陽の光を通さなくなって黒く見えます。それだけ雲が密集していると水蒸気同士がくっついて重くなり、浮いていられなくて〈雨〉として落ちてきます。すると雲が少なく薄くなったり、消えたりして、また太陽の光を通過させ、明るくなります。

 ところで太陽の光がたくさんふりそそぐ場所を歩くより、木陰のもとをあるいたほうが、たくさんの生き物たちと出会える様になります。

 でも、よく眺めないと気づきませんよ。

 コツは、4~5分くらいじっとしていることです。すると小さな生き物たちが動くのがわかるようになります。

 この中にいる生き物がわかりますか?

 真ん中あたりに〈キノボリトカゲ〉がいます、〈恐竜〉に似た姿で威厳を感じます。

 一時期有名になった〈エリマキトカゲ〉もこの〈キノボリトカゲ〉同じ仲間です。

 ちなみに〈恐竜の様に見える〉というのは私だけではないでしょう、みなさんもそう感じませんか。
 そもそもティラノサ(ザ)ウルスとかステゴサ(ザ)ウルスの〈サウルス〉はギリシャ語で「トカゲ」の意味なんです。似ているからそういう名前をつけられたのです。

 暖かくなって、たくさんの生き物と出会えると思います。
 みなさんもたのしい散歩をしてみませんか。

 いつもと違うものに出会ったら、ぜひ写真を撮ってこのサイトにも送ってくれませんか。一緒にたのしみましょう。

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敬愛する野田知佑から学んだこと〈川ガキ〉-アウトドアをたのしく

 敬愛する野田知佑さんが亡くなってもうすぐ二週間ほどになる。

 野田さんが犬のガクと一緒にカヌーで下った〈ユーコン〉を私も旅したことがある。

 ダンディーでニヒルな野田さんはアウトドア派の中でも特異な輝きを放っていたと思う。

 その野田さんが語っていたことで心に残っている言葉がいくつもある。

 「最近、日本で見なくなったものは何か?
  〈川ガキ〉だ」もその一つ。

〈川ガキ〉というのは食べ物ではなく、川で遊ぶガキのこと。

 たしかに!

 それはもしかすると〈大人たちにゆとりや度胸がなくなった〉ということかもしれないな。

 こどもに限らず大人も、自然の中にいるとDNAが騒ぎ出す。
 そして言葉にならない感覚を味わうことができる。

 読者の皆さんで、この記事に心動かされた方は、こどもを誘って、あるいは友達を誘って、あるいは独りで自然の中に入ってみませんか。あ、その時には〈裸足〉になるとよいですよ。

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たのしい植物入門☆植物たちの賢さは時間をかけて現われる

 たとえばこども達は〈あいうえお〉の読み方・書き方を学んでいくうちに、「あお」とか「いえ」とかいう言葉を書ける様になっていきます。ところが植物たちをみていると周りから何かを学んで変化している様には見えません。

 ところで先日、たの研に豪華な花束のプレゼントが届きました。

 なんていう名前なのでしょう、右際にひときわ大きな花がありますね、カサブランカなどいろいろな種類のある〈ユリ〉の仲間です。

 その花の内側をよ~く眺めてみると・・・

 こういう突起がありました、これはなんでしょう?

 

予想してみましょう!

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予想してみましょう!

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予想してみましょう!

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 これはミツにさそわれて来た昆虫たちが、簡単に花びらの外に出ていかないようにする工夫です。
 この〈より返し〉でジタバタするうちに、昆虫たちは自分の花粉をたくさん体につけてくれます。そして別な仲間のところにいってジタバタするうちに花粉が〈めしべの柱頭〉につく可能性が高まります。そうすると受粉が成功して、新しい生命がスタートするのです、〈タネ〉として。

 もともとは、こういう突起、より返しは無かったのですけど、世代を経ていくうちに、しだいにこういう突起が大きくなっていきました。

 植物は人間の様に人間の様に短期間での変化はみられませんけど、長い時間をかけて形や動きを変えていきます、〈進化〉という形で。

 身近な植物たちをみるとき、それがタンポポでもセンダングサでもバラでも、いろいろな工夫がぎっしり詰まっています。公園を歩く時、あるいは花屋さんの前を通る時、そういう目で眺めてみませんか。「これは何だろう、何のためにこういうものができたんだろう」そういう目でみていると、たのしい発見がいくつも出てくると思います。たのしい教育全力疾走RIDE(たのしい教育研究所)、みなさんの応援が元気の源です。一緒にたのしく賢く明るい未来を育てましょう。このクリックで〈応援〉の一票が入ります!

 

かけ算の本質(2).1/2✕1/4 を〈図〉で説明して答えを出してください(答は1/8)

 相変わらず〆切ものに追われていて日付が変わってから帰宅する日が続いています。こういう日々を強制されたら訴えられるでしょう。けれど自ら価値を感じてそういう日々を送ることができるのは幸せの形の一つです。

 さて前前回の〈たのしい学力向上〉で書いた〈かけざんの本質〉の話の反響がいくつも届いています。〈クランボルツ理論〉も好評です。

 今回は「自分で描いてみました」という人たちへの答えとして書かせていただきます。

 学校で「頭がいい」と言われている子ども達には「計算スピードの速さ」によってその評価を得ている子もたくさんいます。
 しかしそういうことで評価され日本の一流大学を受験する人たちも例えば
「1/2✕1/4 を図で説明して答えを出してください」という問題を出すと解けなかったという話を書きました。出典を思い出そうとしているのですけど、安野光雅の〈算私語録〉だったのか、森毅のエッセイだったのかなかなかはっきりしません。見つけ次第紹介します。

 それにしても優等生として育った学校の先生たちの多くも、同じ問題を出したときに、子どもが納得していくれるような答えを示すことが難しいということからも、その話信憑性が高いでしょう。

 前々回の練習問題として出した

1/2×1/4を計算ではなく図で描いて解答してください

を解いてみましょう。

 かけ算の本質については、前の項にもどって読み直してください、それがもっとも基本になります。

 まず1/2とはなにか?

1つのセットを2つに分けたその一つ分です。

これを〈1〉とすると

この左の部分が1/2です。

 それに1/4をかけるというのはどういうことか?

 4つにわけた一つ分にするということです、この赤の部分が1/2を4つに分けた一つ分です。
 

 この赤の部分は全体としてみると、どうなっているのか?
 1を8つに分けた1つ分になっていることがわかりますね。

これが 1/2×1/4=1/8 の答えです。

 分子は分子にかけて、分母は分母同士かけるから1/8だと計算するのは早いのですけど、図で説明できる子は、さらに賢くなります。
 いろいろな問題を根本的に考えて答えを導き出そうという力が高まるからです。
 計算ではこうなるけど、本当にそうなのか?
  それを答えをみて確かめるのではなく、自分で図を描いて確かめることができる、それはかなり賢い作業です。

 今度は 2/3➗1/2 を図で解く方法を考えてみませんか。

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