たのしい国語ー〈書く〉の語源は? どうして〈書く〉も〈描く〉も同じ「かく」なのか?

 趣味の読書にひたることはあと十年くらいは難しそうだけど、それでも本は大好きなので手元にいろいろ置いています。以前書いた「語源辞典」もその一つ、はじめのページから順に読んでいて、毎回「これはおもしろい」という語源にめぐりあいます。三ヶ月くらい前から読んでいるのに、今はやっと〈か行〉です。

「書く」の語源もおもしろかった。

 みなさんは「書く・描く 」という動き・作業がどういうワケで「かく」という言葉で表す様になったと思いますか?

 書くははじめから書くでしょう、と思う人がいるかもしれません、でもそうではありません。それまで名付けてなかったものや、新しい行為やモノに対して名付けることはいろいろあります。
 たとえばみたことの無いクダモノとか、紫色に輝く石とか、今までなかった料理とか、新しい道具とか、泳ぎ方とかetc.

  書くとか描くという行為に名前をつけずに過ごしていた時代もあったわけです。もっと前にならそういう行為自体がなかったことでしょう。
 人間が会話をして意思を伝える様になって、その行為にも名前をつける必要が出てきた時、それを〈たふ〉とか〈びと〉というのではなく「かく」と言うようになったのは、それなりの理由があるのです。そういったものを〈語源〉というわけですね。

 話を戻しましょう、「書くや描く行為」をなぜ〈かく〉という様になったのでしょう?

 あなたの予想

予想すると賢くなる

たとえそれが外れても

書く・描く行為は〈ひっかく〉の〈掻く〉から来た言葉とのこと・・・

新明解語源辞典にこうあります。

 なるほど、引っ掻くと〈線〉ができます。

 自分の身体だけでなく、たとえば地面を棒で引っ掻くと、絵も描けますね。

 そういえばこどもの頃、〈書く〉と〈描く〉ではぜんぜん違うことなのに、どうしてどちらも「かく」というのだろうと思ったことがありました。どちらも〈引っ掻く〉の「かく」から来てたんです。
 語源を調べていくと、昔の人達の思考の流れに触れるダイナミックな感動も味わうことができます。みなさんも語源辞典を手にしてみませんか。

 私の気に入りはここでも引用した三省堂の「新明解語源辞典」です。

新明解語源辞典

 

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空気の原子分子の中をおよぐ教材グルくん(君)

これは若い先生たちへのスーパーヴィジョンで〈空気の存在〉を体感す る教材〈グルくん〉を紹介しているところで す。小さくてよく見えないかもしれませんけど、右手に持っているのがグルクンです。


 空気の中をクルクル 気持ち回転しながら落ちていきます。これは桜色のグルくんがクルクル回りながら落ちていくところです。

 しばらく品切れでしたけど、スタッフがまた作成してくました。
 専門家に特殊技術でカットしてもらった発泡スチロールでできています。
 1つ100円です、欲しい方はどうぞ。
 郵送の場合は送料がかかるので4つ400 円(送料サービス)から受付けています。

 空気の原子分子と結びつけなくても、こどもたちは「うわ~、すご~い」とよろこんでくれると思います。
「先生ねぇ、こんなたのしいの手にいれたんだよ、みたい?」
と言って、みせてあげるとよいでしょう。

 売切れることも多いので、まずお問い合わせください。入金方法もその時にお知らせいたします。

office@tanoken.com

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たのしい散歩ークチナシの花はなんで〈クチナシ〉なの?/諸説を簡単に信じない

 これまで「なぜだろう」と気になっていたものたちを数えると何万、何十万という数になるでしょう。それが解決できた時、このサイトにも書いているのですけど、大多数は謎のまま時が流れていきます、まぁそういうものです。

 今回はこの花、前回の記事の〈たのしい散歩〉の時に見つけた花〈クチナシ〉について、ずっと謎のままだという話をさせてください。

 クチナシの花は甘い香りといえばそういえるのですけど、重くて花の奥までおさえにくる感じがします。
 おもしろいことに、一重咲きの花びらが5~7枚とバリエーションがあります。八重咲きもあるので〈花びらの数多種〉という不思議な植物です。

 私が以前から解けないのは〈どうしてクチナシというのか?〉についてです。

 有力な説は2つ、その1つが、クチナシの実が〈梨〉に似ていてその上にクチバシの様に見えるから〈クチナシ⇨口梨〉という説です。
 クチナシの実をみてみましょう・・・
 似てますか、梨に?

 色といい形といい私は口梨説にはぜんぜん納得できません。

 いや、きっとこの実の中が〈梨〉に似ているんだよ・・・

 そういう人がいるかもしれません。
 これが実の中です、どうですか?

 なんで〈梨に口がついた形だからクチナシ〉なんて説が存在するのでしょうね。

 クチナシは〈実が熟しても割れない〉つまり〈開け口が無い〉というので〈口無し〉⇨〈クチナシ〉という説が有力だといろいろなところに書いてあります。

 確かに熟したら実がはじけて種が飛んだり落ちたりして、仲間を増やしていく植物はたくさんあります。

 ところが実が弾けるのではなく、甘い実をつけて動物たちに食べてもらい、タネを遠くまで運んでもらって、そこで発芽する作戦にでた植物たちもいます。ブドウやリンゴやブルーベリーなどいろいろで、それらは実がはじけるわけではありません。

 クチナシも甘くなって鳥たちが食べに来ます。

 なのでベリーなどの様に、はじける系の植物ではないのです。

 実が弾けるわけではないので〈弾ける口が見えない〉から〈クチナシ〉という説もなくなってほしい一つです。

 結局クチナシの花を見ると「なぜクチナシっていうんだろう」とずっと気になったままです。

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たのしい散歩(アウトドア)木の色の違い/キノボリトカゲと出会う

 インドアの仕事が多いので意識して外に散歩に出る様にしています。短時間でもアウトドアはたのしい発見がいろいろあります、おすすめです。今日、発見した一つを紹介しましょう。

  4月はじめの週の晴れた1日です。 

 散歩しながら木々の下に入りました。

 見上げると陽の光が通過する度合いによって、植物の違いがわかります。
 名前はわからなくてよいのです、いつか興味が湧いたときに調べるといいでしょう。知らないままでも散歩はたのしめます。上の植物は暗い感じがします。下の植物は緑色で若葉色、清々しい色をしています。

 上側の暗い感じがする植物は、若葉がないのではありません、よくみると、若々しい葉が見えています。葉の一枚一枚が肉厚で、数も多いので太陽の光が通過する量が少なくなり、暗く見えるのです。

 空に浮かぶ〈雲〉も、薄いと太陽の光をたくさん通過させるので白く輝いてみえるのに、厚いと後ろからくる太陽の光を通さなくなって黒く見えます。それだけ雲が密集していると水蒸気同士がくっついて重くなり、浮いていられなくて〈雨〉として落ちてきます。すると雲が少なく薄くなったり、消えたりして、また太陽の光を通過させ、明るくなります。

 ところで太陽の光がたくさんふりそそぐ場所を歩くより、木陰のもとをあるいたほうが、たくさんの生き物たちと出会える様になります。

 でも、よく眺めないと気づきませんよ。

 コツは、4~5分くらいじっとしていることです。すると小さな生き物たちが動くのがわかるようになります。

 この中にいる生き物がわかりますか?

 真ん中あたりに〈キノボリトカゲ〉がいます、〈恐竜〉に似た姿で威厳を感じます。

 一時期有名になった〈エリマキトカゲ〉もこの〈キノボリトカゲ〉同じ仲間です。

 ちなみに〈恐竜の様に見える〉というのは私だけではないでしょう、みなさんもそう感じませんか。
 そもそもティラノサ(ザ)ウルスとかステゴサ(ザ)ウルスの〈サウルス〉はギリシャ語で「トカゲ」の意味なんです。似ているからそういう名前をつけられたのです。

 暖かくなって、たくさんの生き物と出会えると思います。
 みなさんもたのしい散歩をしてみませんか。

 いつもと違うものに出会ったら、ぜひ写真を撮ってこのサイトにも送ってくれませんか。一緒にたのしみましょう。

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