季節がうつろう感動を感じる〈イッペー〉の輝き

 地球が太陽を周回し、北半球と南半球が太陽面に向ける角度が変わってしくことによって冬、春、夏、秋と〈季節〉がかわっていきます。

 まだ寒いけれど、植物たちは太陽から届く光の波長を感じて春の彩りをみせています。

 これはたの研第一研究所近くに咲くイッペーです。

 通り会の方達が大切に育ててくれて、この季節にキレイな彩りをみせてくれます。
 私が立っている坂道から下側に向けた彩りと

上側に向けた彩りです。

 これから地球の北半球、日本側と太陽面の角度がますます高くなり、夏に向かいます。

 セミたちの勢いのある懐かしい鳴き声、きらめくエメラルド・グリーンの水面、強い光で輝く夕日・夕焼け空、がたのしみです。

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たのしい教育と読書/驚異的な小説〈三体〉:中国の現代文化おそるべし

 私が〈活字中毒〉で、小説類から評論、古典、歴史書などジャンルも国も限定せず、本に浸っていた頃、それぞれが読んでいた本作品について情報交換していたAさんという人物がいます。
 私がブログに書いた書評にAさんが目に留めてくれたことで始まったやり取りで、地理的にかなり離れていたので直接顔を合わせて語らう事はありませんでした。
 なぜかお互い仕事の話はしなかったのですけど、Aさんはおそらくバリバリ働くビジネスマンだったと思います。旅行が趣味らしく、たまにその様子を送ってくれることがあって、Aさんの顔は知っているのですけど、それ以上にAさんの人生観や人間観など、普通の友人以上に深い部分を知ることができました。本を読んで語らうというのは、そういうことだと思います。
 そのAさんに、たの研を初める頃こういう便りを送りました。いくつか記憶に残っているキーワードを紡ぐと、おおよそこういう話を書いたと思います。
 Aさんへ
 私はそろそろ〈決まり〉〈べき論〉にしばられた公務員の暮らしを卒業してフリーになろうと考えています。今までは娯楽でどんどん本を読んで、Aさんともたくさん語り合ってきたのですけど、起業するわけですからそういう時間がなくなります。
 かつての日本では、本を読む様な奴は怠け者で、やることをやらない腑抜けの様にいわれたり、戦争が始まる頃は危険視されたり、学校で先生のいうことだけを聞いていればよくて、娯楽の様に本を読むものは不良だといわれたりetc.
それでも本の魅力にとりつかれた人たちは、それらを全て受け入れる度量もまた手にしたと思います。私たちの頃は、不思議なことに「読め読め」と言われる様になったのですけど、それはお節介なことで、形・かっこうを整えたら本の魅力がわかるかというと、それは文字通り格好付けで、長続きするものではないでしょう。
 Aさんや私は幸いそういう格好付けで終わらず、かつて〈不良だ〉と言われた頃の先人たちと同じ位置に立てているのではないでしょうか。
  さて、起業に伴って、これからしばらく読書に熱中することを離れます。
 それでも間違いなく、またいつか戻ってきます。
 その時にまた語りあえると嬉しいです。

 去年久しぶりに届いたAさんの便りには、中国の小説家が書いた「三体」についてつづられていました。

 年が明けて最近、三体(三部作)の一作目を読みました。

 また〈不良〉に戻って浸ってしまいました。

 愕然とするレベルのSFです、中国文化おそるべし。

 メルマガの「映画の章プラス」に久々に小説を紹介しようと思います。

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たのしいアウトドア〔殺虫剤を使わないで蚊を追い払〕

 新しい合格SVなどを含めて、たの研の大切な話し合いがあって、感染症対策も兼ねて近くの公園に移動しました。なんとびっくり、こんな寒い日にも蚊がいるんですよ。植物がいっぱいだから蚊も生きていけるのでしょうね。それにしても不思議です、家の中からは12月前あたりからすでに消えてい流のですけど、こういう公園には生存しています。家の中よりずっと寒いのにね。

 虫除けなど持っていないので、どうしようかと思ったのですけど、外用のケースにはコンロと鍋があります。

 いい方法があるんですよ。

 ヨモギを茶碗一盛りほど入れてグツグツ湯がく。ヨモギの香りがあたりに立ち込めて蚊はいなくなります。
 これはその時の様子です。

 

 これは鍋の中でグツグツにえたぎっているヨモギです、暖も取れて両得でした。

 本当かなぁ?

 という人がいたらぜひ試してみてくださいね。

 痒い思いをすることなく話し合いがしっかり進み、楽しいミーティングの時間になりました。
 また忙しくなりそうです。

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君死にたもうことなかれ

 与謝野晶子が生みだした詩が、今の言葉でいう炎上騒ぎとなったことは高校の国語で学んだけれど、その時には歴史の感覚が記憶一辺倒の薄ぺらいものだったので、社会の状況とうまく結びつけることができませんでした。

 明治の頃の日本は〈日清、日露〉と10年越しに戦争が続きました。

 大国〈中国〉に勝った後、今度は〈ロシア〉という大国を撃破しようと、日本が過剰な熱を帯びていた頃に「君、死にたもうことなかれ」と弟に手紙を書いた。それは私信ではなく雑誌に発表され、いろいろな 人たちの目に触れるものとして。

 第日本帝国憲法で〈天皇の地位は神聖なもので、侵すことはできない〉とハッキリ記された明治天皇に「すめらみこと(天皇)自身は、自ら戦いにはでませんよね」と書いた。
 そのすごさに鳥肌がたったのは教師になってからでした。

君死にたまふことなかれ
 (旅順の攻囲軍にある弟宗七を歎きて)

ああ、弟よ、君を泣く、
君死にたまふことなかれ。
すえに生れし君なれば
親のなさけはまさりしも、
親はやいばをにぎらせて
人を殺せと教へしや、
人を殺して死ねよとて
廿四にじふしまでを育てしや。

さかいの街のあきびとの
老舗しにせを誇るあるじにて、
親の名を継ぐ君なれば、
君死にたまふことなかれ。
旅順の城はほろぶとも、
ほろびずとても、何事なにごとぞ、
君は知らじな、あきびとの
いへの習ひに無きことを。

君死にたまふことなかれ。
すめらみことは、戦ひに
おほみづからはでまさね、

かたみに人の血を流し、
けものみちに死ねよとは、
死ぬるを人のほまれとは、
おほみこころの深ければ、
もとより如何いかおぼされん。

ああ、弟よ、戦ひに
君死にたまふことなかれ。
過ぎにし秋を父君ちゝぎみ
おくれたまへる母君はゝぎみは、
歎きのなかに、いたましく、
我子わがこされ、いへり、
やすしと聞ける大御代おほみよ
母の白髪しらがは増さりゆく。

暖簾のれんのかげに伏して泣く
あえかに若き新妻にひづま
君忘るるや、思へるや。
十月とつきも添はで別れたる
少女をとめごころを思ひみよ。

この世ひとりの君ならで

ああまたたれを頼むべき。
君死にたまふことなかれ。

 立身出世や外面を気にする〈おとこ〉たちには生み出せない心の歌でしょう。

 この詩を紹介しようと下書きしていたのは一週間少し前のことでした、そのうちにこの世界は、また起こしてはいけないことを起こしてしまいました。世界はそれを止めることができませんでした。

 外交や人々の叫びではなく〈システム〉として蛮行を起こせないしくみを人類の叡智で構築しなくてはいけません。

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