たのしい植物入門 ゴボウ/子ども達も先生達も興味をもってくれたお話

 ゴボウという植物には以前から興味関心を持っています。先日、研究所に学びに来ている先生たちにゴボウの話をしたところ、「喜友名先生から聞いたゴボウの話が頭から離れません」という感想が届きました。
 ここにも少し書いてみようと思います。

 ゴボウを普通に食べる国民は日本人くらいだといわれていて、「日本人は〈木の根っこ〉すら食べている」と考える外国人もいます。そしてゴボウを食材として利用している日本人に、海外の人たちは驚くのが普通の反応の様です。

 たしかにゴボウだけ見れば〈木の根っこ〉に見えないことはありません。

木の根っこ ゴボウ

 

 先ほど書いた「ゴボウは木の根っこだ、と考える人たちがいる」ということについて、太平洋戦争後の軍事裁判に、こういう話が残っています。

 国会の参議院法務委員会で法務省の局長斉藤三郎の答弁です。

 俘虜収容所の所員が、終戦真際食糧が非常に不足している。これに対して「できるだけいい食物を与えたい」というのでごぼうを買つて来て食わした。その当時 ごぼうというのは我々はとても食えなかつたのだ。我々はもう大豆を二日も三日も続けて食うというような時代で、ごぼうなんてものはなかなか貴重品であつ た。

 そのごぼうを食わしたところが、それが「乾パン代りに木の根を食わして虐待した」というので、五年の刑を受けたという、こういう例もある。

wikipedia

  日本軍が食事として出したゴボウが〈拷問や虐待〉に当たるとして、それに関わった人が刑罰を受けたというのです。

 そのゴボウ。
 地面から上の部分、茎や葉はどうなっているでしょう?
 外国人が誤解しているごとく、この写真の様な樹木に近いのでしょうか。

%e3%81%9f%e3%81%ae%e3%81%97%e3%81%84%e6%a4%8d%e7%89%a9%e5%85%a5%e9%96%80

 それとも一見、普通の野菜に見えるのでしょうか?
 普通の野菜みたいだとしたら、ピーマンタイプでしょうか、それとも葉やさいタイプでしょうか。

ピーマン

「ピーマン 栽培」の画像検索結果
葉やさい
まず、予想を立ててみましょう。

⬇︎

3

⬇︎

⬇︎

⬇︎

実は上に出した「葉やさい」の写真がゴボウです。
下の写真は土の下の部分と上の部分のゴボウの姿です。
葉やさいタイプですね。
それにしてはずいぶんどっしりした根ですね。
でもニンジンだって茎や葉に対してしっかりした根です。
品種改良の結果なのでしょう。

%e3%81%9f%e3%81%ae%e3%81%97%e3%81%84%e6%a4%8d%e7%89%a9%e5%85%a5%e9%96%802

 高校入試や教員採用試験の理科で「ひげ根」「主根・側根」を問う定番の問題があります。
 ゴボウは「主根と側根」タイプです。
 食べるゴボウの部分が主根です。
 その周りについている細かい根が「側根」です。
 すると、ゴボウは「双子葉植物」だということになるのですけど、その話はチャンスがあればいずれまた。

問題を続けましょう。

ゴボウには花が咲くのでしょうか?

咲きます。
仮説実験授業研究会が作成した「花と実」という感動的な授業書がありますから、チャンスがあればぜひ授業を受けてくださいね。
たのしい教育Cafeで授業にかけたこともありましたから、またいずれ講座などでとりあげるかもしれません。

では、ゴボウの花ってどんな花でしょう?

 予想してみましょう。
 色は? 形は? 大きさは?

⬇︎

3

⬇︎

⬇︎

⬇︎

アザミに似た花が咲きます。
4cmくらいの花です。
これがゴボウの花です。

ゴボウ

アザミもそうですが、ゴボウも「キク科」の植物。
菊の仲間です。

 栽培は砂地でないと難しいようで、わたしも挑戦してみましたが20cmくらいのゴボウにするのがやっとでした。
 興味がある人は、ぜひ栽培の仕方なども調べて挑戦してみてください。

ということで、 話はまだまだ続きますすが、「ゴボウ」に興味を持ってくれたみなさんは、ぜひ自分でも調べてみませんか。

今回はここまで。

たのしいく賢く「たのしい教育研究所」です。

① たのしい教育全力疾走RIDE(たのしい教育研究所)、みなさんの応援が元気の源です。一緒にたのしく賢く明るい未来を育てましょう。このクリックで〈応援〉の一票が入ります!

② たのしい教育をより深く学び、より強く応援するための〈たのしい教育メールマガジン〉を一年間購読してみませんか。カウンセリングや講座、文章ドクター等の割引、教材購入の割引等の特典もあります

ハワイ マウナケア雲の上の絶景/この星の美しさを伝えることは大切な環境教育

 今年2016年の冬2月、沖縄県の仕事でハワイに行った際、ハワイ最高峰マウナケアの山頂4205mに登りました。

 そこで偶然出逢い友人になったアメリカ人Mr.Alison.からメールが来ました。
 かいつまむと、こういう内容です。

元気にしていますか、Mr.きゆな。
あの時のハワイのマウナケアは素晴らしかったね。
もしその時の写真があったら送ってもらえないだろうか。

 Alisonさんは夫婦でマウナケアに来ていて、ちょうど私が二人を撮ってあげた写真もあったので送ってあげました。

 肖像権もあるので、ここにはAlisonさんたちの顔が逆光で顔が見えていない一枚と、それから一緒に送ったハワイ最高峰からの美しい写真を載せます。

ハワイ最高峰マウナケア4205mの夕日です。

%e3%82%b9%e3%82%af%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%83%b3%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%83%e3%83%88-2016-09-23-20-40-23  この日のマウナケアは、私たちの上にも下にも上にも雲が広がっているという絶妙なタイミングで、雲の隙間から入ってくるトワイライトが美しい彩りを、刻々と変化させて見せてくれました。%e3%83%8f%e3%83%af%e3%82%a4%e3%83%9e%e3%82%a6%e3%83%8a%e3%82%b1%e3%82%a2%e5%b1%b1%e9%a0%82%e3%83%8f%e3%83%af%e3%82%a4%e3%83%9e%e3%82%a6%e3%83%8a%e3%82%b1%e3%82%a2%e5%b1%b1%e9%a0%823%e3%83%8f%e3%83%af%e3%82%a4%e3%83%9e%e3%82%a6%e3%83%8a%e3%82%b1%e3%82%a2%e5%b1%b1%e9%a0%822 この星の美しさは息をのむばかりです。

「環境教育」が大事だという話はいろいろなところで聞きますが、この美しさを伝えることを抜きにして、わたしは環境問題の大切さを語ることができません。

環境教育もたのしく
「たのしい教育研究所」です

たのしい教育メールマガジン第221号 板倉聖宣 唯物論者のお葬式 他

 毎週金曜日は「たのしい教育メールマガジン」の発行日です。
 文章を綴ることが大好きなわたしの大好きな一日です。

 今週号では、仮説実験授業研究会代表 板倉聖宣が1989年に語った「唯物論者のお葬式」という文章を掲載しました。
 唯物論者(ゆいぶつろんじゃ)について書き始めると長く、深くなりますが、その一つの側面として「神とか霊の存在、天国や地獄の存在を否定する人たち」だと説明することができます。

 仮説実験授業研究会代表板倉聖宣が、宗教や霊的なものと切り離したお葬式とはどういうものか、というお話しをしてくれた興味深い内容です。

%e3%81%9f%e3%81%ae%e3%81%97%e3%81%84%e6%95%99%e8%82%b2%e3%83%a1%e3%83%bc%e3%83%ab%e3%83%9e%e3%82%ab%e3%82%99%e3%82%b7%e3%82%99%e3%83%b33%e6%9d%bf%e5%80%89%e8%81%96%e5%ae%a3-%e5%94%af%e7%89%a9%e8%ab%96

 映画はDVD 「The Last Trapper.狩人と犬 最後の旅」を紹介しました。 数え切れないほどの映画を見てきた私のベスト4に入れたい作品です。

%e3%81%9f%e3%81%ae%e3%81%97%e3%81%84%e6%95%99%e8%82%b2%e3%83%a1%e3%83%bc%e3%83%ab%e3%83%9e%e3%82%ab%e3%82%99%e3%82%b7%e3%82%99%e3%83%b32

「Let’s Enjoy the たのしい授業」は、このサイトで書いて反響の大きかった〈クワガタムシ捕り〉をとりあげて、そのトラップ(わな/捕獲器)の作り方、設置の仕方を写真で紹介しています。

%e3%81%9f%e3%81%ae%e3%81%97%e3%81%84%e6%95%99%e8%82%b2%e3%83%a1%e3%83%bc%e3%83%ab%e3%83%9e%e3%82%ab%e3%82%99%e3%82%b7%e3%82%99%e3%83%b3 たのしい教育メールマガジンは週一回、原稿用紙にして20〜30枚ほどの充実した内容をお届けしています。
 購読するには「たのしい教育研究所」の応援団として月800円(要年一括払い9600円)を入金していただく必要があります。
 応援してくださるみなさんの大切なお金は、それを何十倍もの力と笑顔を生むものとして大切に利用させていただきます。
            申し込み・問合せ➡︎ こちら

板倉聖宣「重要な真理とは何か」