楽しい福祉&教育=板倉聖宣「強制を意識すると何でも嫌になるのが人間ではないか」

  みなさんは「宿題」は好きですか?

 なかなか好きだという人に出会ったことがないので、きっと多くの人がNoと答えていると思います。

 最近の〈たのしい教育メールマガジン〉に「宿題論」と「たのしい宿題実践編」を紹介したところ、感謝のたよりをいくつも届きました。

 その発想の部分に板倉聖宣(仮説実験授業研究会初代代表/日本科学史学会前代表/元文科省教育研究所室長)が宿題について語った一文を紹介しましたので、ここでも少し紹介しましょう。
1994年7月号の〈月刊たのしい授業〉に「わたしの宿題論」として書いた長文の中の一節です。

 じつは「いくら自分のやりたいと思っていたことでも、そこに多少とも強制を意識するととてもいやになる」というのは、私にとって一つの大発見でもあったのですが、このような精神状態は私の場合とくに強いことがあるとしても、私だけの異常な出来事とは思えません。
 だから私は「強制的なものはできるだけ排除したほうがいい」と思うのです。
 しかし「いつか書けたら書きましょうね」といった強制のない〈宿題〉なら夢があって楽しいと思うことが少なくありません。
「夏休みの自由研究」なども、やらない自由まで認めてくれれば、楽しいものになりうると思うのです。
 私の友だちの中には、私とは正反対の生き方をするように心掛けている人もいます。
「自分自身に強制を課さないと怠けて仕事をしないから強制を課するようにしている」というのです。私の尊敬する文学者の杉浦明平さんは、自分自身に〈毎月1万ページ以上の本を読むこと〉という課題を課して、毎月完遂するようにしている、という話を聞いて驚いたこともあります。杉浦さんは「今月はその目標を達成できそうもない」と思うと「絵本など字数の少ない本を読んで、何とか目標を完遂する」というのですから、徹底したものです。
 しかし私には「人間というのは、そうやってでも自分を進歩させたほうがいい」とはどうしても思えません。
      --略--
 私は〈人間というのはもともと勤勉なものだ〉と思うのです。小さな子どもたちを見てもそうです。絶えず活動しているほうが楽しいのです。休んでいるときが楽しいというのは、あまりに働き過ぎです。
 もしも人間というものがもともと勤勉なものだとしたら、できるだけ強制をしないで気持ちよく活動をする方法を探し求めたほうがいいと思うのです。私は「そういうことが可能だ」と信じています。

 そこで多くの楽しい授業プランを作り、楽しい授業を提唱することができたと思うのです。

 学校では宿題と呼ばず「家庭学習」という呼び方をしています。私は公立の学校で勤めていたので、私立の内実はわかりませんが、公立学校で「家庭学習なし/宿題なし」というのは難しい状況です。 

 たのしい教育が普及していく中で、こども達は「もっと学びたい」という様になり「興味のあることについてそれぞれで研究してみましょう」という段階に進むことになるでしょう。

 すると「宿題をやってきなさい」という言葉もなくなっていくと思います。

 それは「これこれをやってくる様に」という今の状況より、ずっと高みにすすむ段階だと思います。
 興味のある方は、ぜひ「たのしい教育」を体験してみてくださいね。

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草木染めグッズを広めたい by ミムラ

 たのしい教育研究所で〈草木染め〉の研究を重ねています。なるべくシンプルに染められるもの、媒染剤など使わずにそのまま染まってくれるものについて、たくさんの実験を続けて来た結果、どんなものがどんな風に染まるのかなど、かなり見えてきました。
 次の段階は、子ども達や先生たちが「これは使ってみたい」と思える様なものを染める研究です。
 これは100均で購入した「コットンネットバック」です。


 比較的身近にある植物をAを鍋でグツグツ煮て、バッグを入れると半日でこんなにしっかり色づきました、これを洗剤で何度かあらって、本当に染まっているか、たしかめなくてはいけません。

 これまでの実剣では、かなり色がついた様に見えても、洗うとほとんど色落ちすることも多々ありました。

 洗う時が一番ドキドキわくわくする時間です。
 今回は・・・?

 こうなりました、しっかり染まってくれています。


子供よりも大人が好みそうな色合いかもしれません!!
子供達が喜んでくれる色合い、小物をこれからもっと試していきたいとおもいます。

 教材がまとまったら、冊子にしていろいろな人たちに提供できると思います。
 たのしみにしていてくださいね。

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「沖縄地方は梅雨入りしたとみられる」と発表されましたt@ byひな

梅雨入りした様です、雨の時は雨をたのしみましょう。

ということで今日のサイトでは雨の詩(歌詞)を紹介したいと思っていたら今日はとても天気の良い日です。

見てください。この海と空。

梅雨の晴れ間、爽やかな初夏、心も広くなるような、幸せな気持ちになりました。

沖縄に生まれてよかったな~ 

とはいえ梅雨、雨の話に戻しましょう。

日本を代表する詩人の1人に北原白秋がいます。

子どもの気持ちになって、子どもの目線からいろいろな言葉を生み出していく様子から「言葉の魔術師」と呼ばれたりしたようです。

小さい頃、雨が降ると私もよく歌っていた「雨ふり」の童謡も北原白秋が作詞しているんですね。

♪ ピッチピッチ チャッピチャッピ ランランラン♪

がとてもリズムよく響いて大好きでした。

傘をさして雨のなかに出ていって、傘に落ちてくる雨音を聞いたり、雨靴でみずたまり入って行ってピチャピチャあそんだり、新聞紙でカブトの帽子を作ってかぶり、わざと雨に濡れて遊んだりしたこともあります。雨は雨でたのしめることもいろいろありますね。

私は「雨ふり」の歌の1番しか歌ったことがありませんが、5番まであるんですね。

情景が目に浮かんでくるようです。

   「雨ふり」

      作詞 北原白秋  作曲 中山晋平     

1

あめあめ ふれふれ かあさんが

じゃのめで おむかえ うれしいな

ピッチピッチ チャップチャップ 

ランランラン

2

かけましょ かばんを かあさんの

あとから ゆこゆこ かねがなる

ピッチピッチ チャップチャップ 

ランランラン

3

あらあら あのこは ずぶぬれだ

やなぎの ねかたで ないている

ピッチピッチ チャップチャップ 

ランランラン

4

かあさん ぼくのを かしましょか

きみきみ このかさ さしたまえ

ピッチピッチ チャップチャップ 

ランランラン

5

ぼくなら いいんだ かあさんの

おおきな じゃのめに はいってく

ピッチピッチ チャップチャップ 

ランランラン

以上

 この歌詞を読んでいると、雨の下で傘をさして歩きたくなります。

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たのしい朝のアイディアミーティングから いろいろな人たちの共有財産としての〈たのしい教育〉

 たのしい教育研究所(RIDE)の朝はアイディア・ミーティングから始まります。

 連休明けの今日は長い時間をかけました。

 これがまずみんなが描くアイディアボードです。
 3分くらいでパッとメモします。

 今日のボードには〈新作教材のアイディア〉や〈新しいスーパーバイズの日程〉、〈市町村の事業〉〈県外からの要請への対応〉〈タイダイ染め実験について〉〈スーパーバイズ資料の整理〉などなど、たくさんの項目が描き出されました。

 その中で時間をとった一つのテーマが「〈共有財産〉としてのたのしい教育教材」です。
「たのしい教材を手に入れたいけれど経済的にはあまりゆとりがない」という場合にどの様に教材を提供していこうか、という具体的な話です。
 たのしい教育研究所(RIDE)は安定した組織ですが、それは経済的なものがベースになっています。
 全て無料で提供していくと、研究所の光熱費にも苦労することになります。
 しかし、今はゆとりがないけれどたのしい教育をしたいという人たちへもしっかり教材を提供していますし、赤字になることは計算済みでこちらから授業に出かけていくことも多々あります。
 それをもっとシステム化できないかという話です。

 たのしい教育が広まっていくことは決定的に大切である、という想いをさらに強くする日々、こういうことにも知恵を出し合っていきたいと思っています。

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