書簡:りゅうたろう様「理想を掲げて妥協する」について

りゅうたろうさんへ

前回の丁寧な返事をありがとうございました。
やはり同じ事を考えていたのだと理解することができました。
思いはズレているけれど、表面上やっている行動は一緒だという事もあるので、こういう確認できたことを喜んでいます。

考えてみると、なかなかこういう事を話する機会はないので、とても貴重だと考えています。わたしにとっても貴重なだけでなく、このサイトを見てくれる方達の数が急に増えていることからすると、周りの方達にもそう感じてもらえているのかもしれません。

たのしい教育の思想が伝わる事はよい事だなと思うので、続けて書かせて頂きます。
時間のある時に返事をください。

今月の琉球新報紙に私が書いた「沖縄とガリレオ」というコラムを読んで頂けたでしょうか。
スクリーンショット 2014-08-01 9.15.08
「命どぅ宝」という、沖縄の根底に流れる思想は、ガリレオの偉大な行動と一致するという話です。
文字数の関係でふれられませんでしたが、私が板倉聖宣に影響を受けた「理想を掲げて妥協する」という発想があります(板倉聖宣「新哲学入門」に綴られています)。もしもとは板倉先生の講演の中の「理想を掲げて昼寝する」というものが原点ですけど、それは売られていませんね
話を戻して、その発想・思想はつまり、私が新聞に書いたガリレオの事でもあるのです。

「理想を掲げて妥協する」という言葉は、理想を掲げて一歩も妥協せず、原理主義者の様に突き進む事ではなく、
「理想を捨てないためにも妥協しつつ、その理想を追求する生き方」が大切だと理解していますし、そして、かくありたいと考えている言葉でもあります。

ところで、りゅうたろうさんが、たのしい教育という理想に向かって進んでいる、その思いを大切にできているのも、もしかしたら、いろいろな妥協をしつつなのだろうと考えているところです。

教育現場にさらに「たのしい教育」という思想や発想や技法が伝わっていくためにも、こういう言葉を広めていく必要もあると考えているところです。

ちょうど今日がメルマガの発行日なので、私が大切にしている、その思想・発想について綴っているところです。その手を休めて、りゅうたろうさんが、このことについて考えている事があれば、聞かせていただけたらと、この公式サイトに綴ってみました。

いっきゅう 記す
新哲学入門―楽しく生きるための考え方 (ものの見方考え方シリーズ 1)

お知らせ:たのCafe夏のスペシャルは8/29アウト・ドア

毎回もりあがっている「たのしい教育Cafe」
「教育活動」というと、その多くはイン・ドアですが、今月は「夏のスペシャル」とたの教カフェちらし④してアウトドアで盛り上がる内容を企画しています。
期日も休日前に変更して8/29(金)夕方6:00から野外(沖縄県中部)で
実施します。詳しくはお問い合わせください。
子ども達と教室の外でたのしめる「たのしい教育活動」を準備中です。
とてもたのしみにしていてください(^^

申し込みはお早めにどうぞ!
問い合わせも遠慮なくどうぞ

tanokyou@tanoken.com
090-1081-7841 研究所

Azu記

沖縄 カウンセリング「LEEPカウンセリング 課題解決シート セット」

みなさんへ嬉しいお知らせです。

カウンセラーとしても活躍中のいっきゅうハカセが使用している
「LEEPカウンセリング課題解決シート」がセットで発売されました!
ワンコイン 500円です。

私自身もハカセにカウンセリングしてもらった事があるのですけど、苦しい問題が明るい話題に変わる不思議な経験をしました。その時に紹介してもらい、わたし自身が活用してきたのが、この「LEEPカウンセリング課題解決シート」です。
スクリーンショット 2014-08-07 19.11.52使い方の説明書とシート(A5厚紙)10枚がセットになっています。

以前から「これは劃期的なので、是非いっぱんの人達にもお分けできる様にしましょう」と強く推薦していたモノで、それに答えて、ハカセが何日もかけて、
初めての人にもさらに使いやすい様に整理してくれました。

カウンセリングの時だけではなく、仕事上の課題や、カウンセリングに行くまではないかと思う様な問題の時に、どんどん活用できます。
最近では、問題という事ではなく、何か新しい企画をしようという時にも利用しています。
使い方も難しくはありません。
シートに書き込むことで「解決したい課題」と「解決するための手だて」が見えるようになっています。
そして、嬉しい事にこのシートの枠には、カウンセリングに役立つ言葉がちりばめられていて、これを読むのもなかなかたのしいですよ。
お勧めのシートです!

        —-以下、研究所の教材の申し込み方———-
 発売記念価格で、送料サービス500円です。
 ご希望の方はメールに
お名前、住所、電話番号、注目数を書いてお申込みください。
  tanokyou★tanoken.com で受け付けています。(★を@に変更してください)
        ————–
たのしい教育研究所 Mim筆

たのしい教育活動の源泉は|いっきゅうさんの書簡に答えて

いっきゅうさんへ
書簡をいただき、ありがとうございます。

いっきゅうさんの文章にある、
「たのしい教育活動の広がりは、そういうモノを拠り所にしては
いけないのではないか、そういう事を考えているのです。」

あっさり書いてしまいますが、私も強く同感します。
先駆者効果(エリート効果)などで、たのしい教育活動は継続できません。
30年にもわたり続くはずもありません。

私が仮説実験授業を実践して、サークル活動に関わり、
継続できた原動力は、先駆者効果ではありません。
また、それだけでは、続くことは不可能でしょう。
では、何が私の行動を突き動かしたのでしょうか。

継続する源泉はなんだったのでしょうか。
それは、明らかに感想文です。
子どもたちの、私の授業に対する評価なんですね。

子どもたちの笑顔です。
仮説実験授業は子どもたちに授業後、

5 とてもたのしい 4たのしい  3 たのしくもつまらなくもない
2 つまらない 1 とてもつまらない

というたのしさの評価をとります。
又、授業の感想を書いてもらいます。
初めての感想を取るときには、授業の評価の結果はどうなんだ?

たのしいと感じていくれているのか?
等、とてもドキドキでした。
最初はおそるおそるだったのをまるで昨日の事のように
思い出す事ができます。

子どもたちの評価の結果は、私の予想以上でした。
8割以上がたのしいと評価してくれたのです。

その感想を読んでいると、この授業をやって良かった、うまくいったんだ、
本に書かれていることと同じ結果がでた、と充実感でいっぱいになりました。

まずは教師である私自身が、子どもたちの感想文によって
仮説実験授業の虜になってしまったんですね。
子どもたちは、授業はたのしく、わかったと評価してくれていますが、

科学に対して劣等感の強い私が、授業をすることで理解できていくのですね。
視野が開けていくようでした。
私のその時の様子をピッタリと表現している板倉さんの文章を紹介します。

私の作り上げてきた「授業書」は
ほぼ確実に子どもの心をとらえることに成功しました。
いや、その前に「教師の心をとらえることに成功した」といった方が
よいのかもしれません。

教師自身が「これを学んではじめて力学がわかった。
目の前が開けた。使えるようになった」と感ずることができたとき、
はじめてさまざまな困難をのりこえて、
これまで見られなかったような授業の実施が
可能になったのですから。

そして、教師がそう感ずることができたとき、
子どもたちはもっとその授業を歓迎し、
「こういうやり方でこういうことを勉強するなら、
もっともっと勉強したい」
というようになることがはっきりしてきたのです。
「たのしい授業の思想」26ぺ『たのしい授業の思想』(仮説社)

授業がたのしく展開することで、子どもたちは意欲的に学んでいき、
教師は教える意欲がでてきています。

さて、私の文章は説明不足でしたけど、御陰で、いっきゅうさんと
こうやって本気の意見の交換ができたという事は、
本当に「どっちに転んでもシメタ」ですね。

一日の読者の数もかなり増えてきました。
もしかすると、またこういう形でやりとりできるといいかなと思っています。

いかがでしょうか?

琉太郎