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楽しい算数:数字のウソを見抜く

 前回の「言葉はごまかしやすく、数字はなかなかごまかせないからです」という話の続きを書きましょう。メルマガでもおたよりで「〈数字は嘘をつかない〉という話は聞いたことがあるけれど、〈なかなかごまかせない〉というのは〈数字はごまかせる〉というわけですね」という話がありました。

 できますよ。

「うちの会社の平均給与は88万円です」と書いてあって、ここに入ることができたら今よりずっと良い暮らしができると思ったら、ほとんどの従業員は18万円くらいで、社長と役員が一千万円近くの給与をもらっている会社だった

ということはあり得ます。

「去年より売り上げが200%にアップしました」という数字をみると、すごい会社だと感じます。ところが去年の売り上げは5000円の商品が一個売れたくらいで、今年は二個売れたということだった

これもウソではない。

 まだ考えられます、カウンセリングでクライエントから「これこれのサプリを試そうと思っています」という話がでることがあります。 聞いてみると《82%の人たちが良くなったと答えている》と書いてある、とのこと。
 そういう数字も実際には一部の若い被験者だけのデータを抽出して使って出していることがあります。
 医薬品なら臨床試験でプラセボ(偽薬)との対照実験も実施と、その研究実験を実施した機関名も記載されるので信頼できるのですけど、医薬品でないもので、そういう点をごまかしてアピールすることがあるわけです。

 あるテレビ番組で「現役の◯◯大学の学生が〈美味しい〉と答えたのが一番多かった」と紹介されていたお菓子が、実はわずか10数名くらいに聞いた「このAというお菓子とBというお菓子ではどちらが好きですか?」という二者択一のアンケートだったという空いた口が塞がらないような話もあります。

「数字はウソをつかない」というのは間違いで、騙すための数の加工は可能です。

 話は広がるのですけど〈たの研〉の

講座、ワークショップ満足度評価99%

というのは信じるに足る数字でしょうか?

 大丈夫です。個人情報が入っているのでここに公開することはできないのですけど、誇大広告審査などがあれば、その元になるデータを見てもらうことは可能です。
 また、講座・ワークショップの講師陣は、講座後に全員が輪になって評価感想を確認するのがルーティーンなので、このサイトを見てくれているこれまでの講師の方達から「あれはおかしいですよ、つまらないと答えた人たちが何人もいたじゃないですか」というツッコミも入るでしょう、それは皆無です。そもそもそんな口だけ集団が十数年も存続するのは無理でしょう。

〈たの研〉の活動はたのしく学び、本物の力を身につけてもらうことです。

 数字に騙されないで、それは本当なのかと自分で予想を立てて確かめていくことのできる子どもたちをたくさん育てたいと思います。

 「たのしく賢く」がテーマなら、小中学生数名のミニワークショップも可能です。教科を指定してもらうのもよいし、こちらからプログラムを準備するのも可能です。講師のスケジュールの都合に合わせることになるので、ご希望の方はお問い合わせください。勉強嫌い、学校嫌いという場合は優先して対応いたします。

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