語源の記事についての便りがいろいろ届いています、ありがとうございます。「か行までに面白い語源があったら教えてください」という声に答えて書かせていただきます。
はじめの言葉「あい/藍」から〈おもしろい〉が始まりました。
以前いた学校で保護者の方に誘われて〈藍染め〉をしたことがあるので藍そのものは具体的に知っていましたし、〈青は藍よりいでて藍より青し〉という言葉も知っていましたから、植物や色の一通りの知識はあったのですけど、後半にさらりと書かれた言葉に目を開かされました。
上の説明の〈藍と青は同源〉のあとです。
アケ(朱)とアカ(赤)、クリ(栗)とクロ(黒)などと同じ様に、末尾音節の母音を交換させて造語したものである。
なるほど・・・
朱(アケ)というのはこの植物、ザクロの仲間です。
朱(アケ)から赤(アカ)という言葉がができたのではありません。赤は〈明るい〉から来た言葉です。アカの語尾を変化させて〈アケ〉と名付けたということです。
同じ様にクリは〈黒〉の語尾を転じて作られた言葉とのこと。
なるほど、たしかに黒い。
いわれてみれば確かにそうなのですけど、いわれて初めて目が開かれるというのはたのしいことです。
アイロンの語源まで行こうとおもったのに、目安にしている文字数を過ぎてしまいました、次にご期待ください。
それにしても語源辞典はたのしい、それはかなり言えると思います。
私が愛用している語源辞典は3冊あるのですけど、その中で最もおすすめするのが三省堂の「新明解語源辞典」です。語源辞典は普通の辞典より高めで、この新明解語源辞典も4200円くらいするのですけど、それでも比較的安い方です。
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