『てん』ピーター・レイノルズ著谷川俊太郎訳(あすなろ書房)

1てん

今日は、『てん』ピーター・レイノルズ 著 谷川俊太郎 訳(あすなろ書房)
を紹介します。

主人公は絵をかくことが大きらいな女の子ワシテ。

絵がかけないワシテが苦しまぎれに描いた
たった一つの「てん」。

先生は、それにサインをさせて額縁に入れて
教室に飾るんです。

なんてステキな先生なんでしょう…

ワシテは額縁に入った自分の「てん」をみて
「ふーん!もっといいてんだってかけるわ」と、
開けたこともない水彩セットをあけてワシテは
いろんなてんを描きはじめます。

「てん」を通してワシテはかわり始め、
「てん」の展覧会をひらくまでになるのです。

2てんワシテの絵を見に来た男の子が、
絵を描くのは苦手だという話をした時、
ワシテがかけた一言は・・・
そのやりとりがまたいいんです。

本の帯にもありましたが
“図画ぎらいを勇気づける本”ですね。

( by hina )

『はやくちまちしょうてんがいはやくちはやあるきたいかい』林木林 (偕成社)

はやくちまちしょうてんがいはやくちはやあるきたいかい

今日は早口言葉の絵本「はやくちまちしょうてんがいはやくちはやあるきたいかい」を
紹介します。

本のタイトルをみただけで「長い書名で読みにくい本だな〜」と思いながら、
思わず手に取ってしいました。
早口言葉を言いながら早口まち商店街を早歩き競争をしていく絵本です。

最初から最後まで、ぜ〜んぶ早口言葉です。
いろんな動物たちの言葉が笑えますよ。

ページをめくって、何度も読み返してなんとか早口言葉になっていくので、
少し気合いを入れて読みました。

最後は私も早口言葉で早歩きをしてゴールをしたような気分になりました。
有力選手のすきなはやくちことばに、

ねこせんしゅ…にゃんここにゃんこまごにゃんこひまごにゃんこ
オカメインコせんしゅ…うらにはには2わにわには2わにわとりがいる
こぶたせんしゅ…ブタがブタをぶったので ぶたれたブタがぶったブタを
ぶったブタ

などがあります。
この部分をしっかり練習して早口言葉で読みかたりすると、
ととても盛り上がりました。
言葉遊びでたのしんでみたいときおすすめです。
( by hina )

『ギリギリかめん』あきやまただし(金の星社)

ギリギリかめん今日は『ギリギリかめん』あきやまただし(金の星社)を紹介します。

いつものんびりしているこうたくんは、
ギリギリにならないと動き出しません。

ある日大事な用事があるのにだらだら寝ていたので、
もう間に合わないよ~と思った瞬間・・・
ポケットから何かをとりだし、
ギリギリかめんにへんしんしてしまいました。

ギリギリかめんは、ギリギリにならないと変身できませんが、
変身するとすごい力を出すことができるんです。

ものすごいはやさできがえ、ものすごいはやさでごはんを食べ、
ものすごいはやさではをみがき、ものすごいはやさでトイレをすませ、
ギリギリパワーのすごいスピード走ります。

でもね、あわてるからわすれものをするし、ころんじゃうし…
そんなギリギリかめんの前に「コツコツかめん」があらわれます。

ギリギリかめんか、コツコツかめんか…
どうすればいいのかわかっているんだけど、
すご~くなやむこうたくんもかわいいです。

とてもたのしくて読みながら思わず吹き出して笑ってしまいました。
「私もこんなことがあったな~」ってね。

子供たちにもたくさん経験者がいて盛り上がりました。
( by hina )

おすすめ絵本 『ネコとクラリネットふき』(クレヨンハウス)

ネコとクラリネット
今回はほっと安らぐ癒し系の絵本「ネコとクラリネットふき」を
紹介します。

ある日、突然やってきたネコは、クラリネットを聴くたびに
どんどん大きくなっていきます。

枕くらいの大きさから、ソファーくらいになり、ベッドくらいになって…
どんどん大きくなりすぎて家を壊してしまいます。

家が壊れたあと主人公は引っ越しをしますが・・・
これがまたうらやましい〜のです。

クラリネットを聴いているネコの表情はこちらまで
うっとりしてしまいますし、主人公の男の人がネコを枕にしたり
背もたれにしたり、ネコのおなかで寝そべっているのは
たまらなく幸せそうです。

ネコの背中でコンサートをしたり、空を飛んだり、
もう心までふわふわと温かい気持ちになります。

最後のページに「よのなかでいちばんすてきなのは
ネコといっしょにくらすことです」とあるように
ネコ好きにはたまらないと思います。

子どもたちも喜びますが、疲れてゆとりのないときでもいやされる絵本、
大人の方にもおすすめです。
( by hina )