たのしい散歩のすすめ(安全に注意して)クイナの仲間編 その2/「散歩」という言葉も好きです

 たのしい散歩というタイトルで軽く書き始めたのですが、好きが故に書くことがどんどん広がってしまい、項を分けて掲載させていただくことにしました。

 さてタイトルに「たのしい散歩のすすめ」と書きましたが、「散歩」のことを「ウォーキング walking」という英語で表現する本や雑誌、記事を目にします。

 辞書でも
 散歩を Walk(ウォーク)と訳して、散歩すること、散歩に出かけることを go walking と書いたりしています。※出典はあえて示さずにおきます

散歩 ウォーキング  「散歩」と「ウォーキング」という言葉について、みなさんはどういうイメージを持っているでしょう?

 わたしの理解では、この2つはかなり異なります。

 ウォーキングは、歩くことが主体です。

たのしい散歩ウォーキング3

 しかし散歩は、歩(あしどり)が散ると書きます。
 あっちに行ったりこっちに行ったり、止まったり急いだり・・・
それが散歩です。
  たのしい散歩2 以前、アルフォンスという名のハスキー犬を飼っていたことがありました。

 アルフォンスと歩くと、あっちでクンクンしたかと思うと、こっちの草むらに潜り込む、すくっと背伸びして突然走り出したり、止まったりetc.
 まさに歩が散っていました。

 散歩というのは、そういうものだと思っています。

 そして私はウォーキングではなく「散歩」が大好きです。言葉も「歩みを散らす」という表現は悪くないと思っています。

 この道は今まで歩いた事がないな、という様な道を歩くチャンスがあると、とても嬉しくなります。

 会議などの合間に、その近くを歩く事もよくあります。

 某日、南部で会議がありました。
 1時間くらいの時間が空いたので、本屋さんに行こうと、近くのショッピングモールに向かいました。

 夏休みのせいか、駐車場が満杯で、何とか停められたのは、建物と外と数歩くらいのスペースです。

 降りてふと見ると、そばに小さな川が流れています。
 散歩好きの私の心がゆすぶられ、本屋にはいかず、その川を歩く事にしました。

 すると、そこに鳩と鶏の中間くらいの鳥がいたのです。
 色は黒。

 ヤンバルクイナ!
 え、南部にですか?

 ゆっくりと携帯のカメラを構えました。

つづく

 

 

 

沖縄の鳥の仲間たち クイナの仲間=たのしい散歩のすすめ(安全に注意して)その1

   沖縄の北部を昔から、といってもいつからそう呼んだのか調べていませんが、「山原(やんばる)」と呼んでいました。高い地を「高原(こうげん)」と呼び、手を入れてない広々とした地を「原野(げんや)」と呼びますが、それらをミックスした表現系です。

 そのヤンバルで珍しい鳥が発見されました。
「ヤンバルクイナ」といいます。
 飛べない鳥だということですが、わたしがヤンバルで教師をしていた頃聞いた話では、鶏(ニワトリ)くらいは飛ぶ、という話でした。食用にもしていたということです。

 ところでわたしは歩くことが大好きです。
 いつかとても時間ができたら、わたしという人間はいったい地球上のどのくらいの道や道なき道を歩いてきたか、地球上で自分が歩いた道をプロットしてみようと思っています。とてもたのしみです。

 ところでみなさんは、一生のうち人が歩く距離はどのくらいになると思いますか?
 予想してみませんか。

地球 地球一周は約4万キロメートルです。
 
 もちろん人それぞれですから、自分自身が一生に歩く距離はどのくらいかな、という様に考えてみるといいと思います。

予想 人(わたし、あなた)の一生に歩く距離は
 ア 地球一周の1/4くらい
 イ 地球の半周くらい
 ウ 地球一周くらい
 エ もっと長い

どうしてそう予想しましたか?

 この問いに正しい答えることは困難ですけど、わたし(いっきゅう)自身のことでいえばおおよそのことは予想できます。

 少し考えてみましょう。

 沖縄島は端から端まで約100kmというものさしの様な島です(詳しくは106.6km ウィキペディア)。

沖縄島
 沖縄島を10 縦に並べれば1000kmですね。
 100並べれば1万km、400並べれば4万km、つまり地球一周です。
 沖縄島を縦に歩いて1回、戻って1回、そうやって400回歩けば地球一周と同じくらいになります。
 地球一周って、そう、途方もない距離ではない気がしませんか。

 私はよく県外主張に出ます。
 前回の県外出張4日間で万歩計に出た距離が約30キロメートルでした。
 前々回の県外出張4日間でも同じくらいでした。
 特に会議続きでなければ、わたしが出張先で歩くのはおおよそそれくらいなのではないかと思います。すると三回の出張で100kmくらい歩くことになります。

 時々、研究所から歩いて自宅まで帰ることがあります。約5kmの距離ですから、20回で100kmほどになります。
 この二つのことだけですでに沖縄島2回、200kmです。

 地球一周、沖縄島400回分の距離というのは、わたしの一生のスケールで考えれば軽くクリアーできる数字です。

 都会にすむ方達は沖縄の車社会とは違っていて、1日10kmくらい歩いている人たちも少なくない様です。
 すると、100日で1000km、1000日で10000km、4000日で地球一周くらいになります。4000日というと約10年です。
 1日5kmくらい歩く人なら、20年では地球一周するくらい歩いた計算になりますね。
 地球を歩いて一周することは、不可能ではなく、意外にクリアーできる数字だということに同感してくれる方達も多いのではないでしょあか。

 昔を遡(さかのぼ)れは遡るほど、歩く距離は長かったことでしょう。たとえば江戸時代の方達は、今の日本人よりよほど多く歩いたことでしょう。
 地球何周というスケールではなく、地球十何周、何十周という距離を歩いたことになるでしょう。
 しかしその頃は「広がり」があまりなかく、限られた地域を歩いていた人がほとんどでした。村からほとんど外に出たことがない、という人たちも多かったはずです。

 わたしの興味は、単に〈歩く距離〉ということだけでなく、〈この広い地球を、どのくらいの広がりで歩くことができたか〉ということです。

 わたしがこれまで、最も長く歩いた、と思うのはリュックを背負ってアラスカを彷徨していた時でした。

アラスカを歩く 軽く書き始めた文章が、まさかこんなに広がってしまうとは思わず、かなり長くなっています。
 一回分は、ここまでにしておきます。
「タイトルのヤンバルクイナとつながるの?」と疑問に思っている方もいるかもしれませんが、次回をたのしみにしていてください。

次回につづく

 

たのしさは深く賢く

 たのしい教育研究所の授業のはじまりに、わたしが語りかける言葉があります。
 それは

「みなさんに、何かめずらしいもの、おもしろいものを見せて、ではさようなら、という様な授業をするつもりはありません。
 本格的な科学、そして科学の最も大切なことを伝えます。
 みなさんの中から将来ノーベル賞を取る人が出てくるだろうと思っています。
 ノーベル賞なんて興味ないという人たちにとっても、とても大切なことを学ぶ1日になると思います」

という言葉です。

たのしい授業
 小学生から大人、おじいちゃん・おばあちゃん達、ほぼすべての授業で、それはかわりません。
 ですから私の授業では、真理を求める過程である「仮説(予想)➡︎実験(確かめ)」の重要性を味わってもらうことは不可欠です。

 参加した方達の表情や態度から、みごとに高まってきている様子が手に取る様に分かるのですが、授業後の評価・感想の多くに〈仮説・実験/予想・確かめ〉の重要さが表現されています。

 最近、小学生からもらった感想を二つ紹介します。

 楽しい授業 評価・感想

楽しい授業 感想たのしい教育を沖縄から全国、世界へ!
たのしい教育研究所の活動は着実に拡がっています。

人生そのものが自由研究! 「実験的人生論」序章 

 たのしい自由研究について、この夏もいろいろ書いてきました。たくさんの方達から感謝の言葉が届いています。夏休みも終わり、自由研究にひと段落、と思う方達も、このサイトで伝えている「自由研究こそ本物のの研究!」という言葉をぜひ覚えていていただけたらと思っています。

 自由研究は科学的なものだけではありません。  わたしはカウンセラーでもあり、いろいろな方達の悩みや課題と向き合うことも多いのですが、実は「人生そのものが自由研究!」でもあるのです。時間をかけて、そのことを伝えると、それだけでその方の重荷が軽くなっていくこともたくさん目にしてきました。

実験的人生論  同時に

「これをやりなさい、次はこれをこなしなさい」ということばかりをこなしていくことは本物の研究とは言えない。画期的な研究というのは、「その研究をやりたくてやりたくてたまらない」という人たちが、周りの人たちからの冷たい目や、時に大きな反対にあいながらも研究し続けてきた結果である。

ということも伝えてきたつもりです。そしてその例はこれまでの歴史をたどることでいくらでも見つかると思います。

 夏休みの自由研究は子どもの課題にしておくにはあまりにももったいないことです。

 ぜひ大人のみなさんも挑戦してみてほしいと思っています。

「きっかけが見つからない」という方のために四つほど題材を掲げてみましょう。ちなみにこれらわたしがとてもたのしく研究をすすめたものを例にしています。

1.安くて美味しくて健康的なパン屋さんを探す研究

2.きれいな夕焼けを写して収集する研究

3.ちまたで言われていることは本当か確かめる研究
  ⇨ 「4」は不運の数字かを確かめる
   ・交通事故は4日に多い?
   ・死亡事故は4時に多い? など

4.台所にあるタネを育てて発芽するか確かめる研究
  ⇨ サラにティッシュを折って置き水をたっぷり
    含ませてから、タネをのせる
    
・とうもろこし
    ・大豆
    ・ゴマ
    ・ハムスターのエサなど

  自由研究によって人は明るくたのしく賢くなっていきます。
 「人生そのものが自由研究」だとも言えるからです。

 今回は「実験的人生論」の序章として書かせていただきました。

 たのしい教育は単におもしろおかしいものを見せて喜ばせるものではありません。
 人生そのものを明るくたのしく豊かにするのが「たのしい教育」です。一緒に活動を広げてくれる方が一人でも増えてくれることをたのしみにしています。もしも賛同してくれる方がいたらぜひ、このサイトをいろいろな方達に紹介してくださいね。

いつも明るく仮説実験、たのしい教育研究所です。