板倉聖宣(初代 仮説実験授業研究会代表)の発想法「出会いの授業」/月刊「たのしい授業」創刊1号(1983)にあった言葉

 学校現場は四月からだれが何年生の担任をするかということで校務分掌の賑わいの中です。私の処にも相談が来ています。
 そういう中、最新の〈たのしい教育メールマガジン〉で紹介した板倉聖宣/初代 仮説実験授業研究会代表の発想法に「この時期に読んでいてよかったです」という感謝の便りが届きました。

 月刊たのしい授業の創刊1号(1983年)で師の板倉聖宣が語った言葉です。

 私の教師〈-1年〉の頃で、実際、その発想法で、退職するまでたのしく教師を続けることができました。

 キーになる言葉を抜粋して紹介しましょう。

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板倉聖宣の発想法
出会いの授業からたのしく
月刊「たのしい授業」創刊第1号(1983年)仮説社
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(板倉)
 普通は「力量のある人は最初から変わったことをやってもいいけど、力量のとぼしい人はおとなしくやれ」って言われちゃう。
 でもたいていの人は、その先生なりの魅力を子どもたちに認めてもらえるような楽しい授業を、できるだけ早くやった方がいいと思うんだなぁ。
 先生の魅力を早く認めてもらうことと同時に、一人ひとりの子どもの魅力的な面を早く見られるようにすることね。

 「いずれ子どもの姿が見えてくる」なんていうのも、そりゃそうだろうけど、まず最初に、その子のもっとも魅力的な面が先生の印象に残るようにすべきだろうね。

 その後の授業や学級経営において、先生が「すばらしい子どもたちだなぁ」という先入観をもっているということは、すごく大切だと思います。
 先生の意欲ともつながってくる。
 最初にテストしたりして「誰ができないか」とか「こいつはワルだ」なんて調ベちゃうのは、本当に不幸な出会いだね。

 若い先生たちに、こういう話をしてあげられる、力ある先生たちが増えてくると、学校現場の様子も明るく変わってくる可能性があるんだけどな。

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〈ハブのたまご〉大人気/出前児童館 2021-02-17

 たのしい教育研究所(RIDE)が月に一週、地域で実施している出前児童館の週がはじまりました。

 今回のものづくりは〈ハブのたまご〉です。

 これは子どもたちがたのしんでいる様子。

 感染症対策はかなり力を入れて実施しています。

 金曜日まで、たくさんの子ども達の笑顔とかしこさを広げようと思います。

 たのしい教育研究所(RIDE)の出前児童館には、子ども達と関わる力を高める研修として自主的に手伝いに来てくれる方たちもいます。

 いろいろな人たちに、たのしい教育を広げていきたいと思います。

 

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安野光雅さんと津和野と旅の始まり

 私が大好きなエッセイストで絵本画家の安野光雅(あんの みつまさ)さんがいます。中学の頃だったのかな、安野さんの絵本に感動し、1日何度も何度も初めに戻っては味わっていたことを覚えています、もちろんその絵本は今も大切に持っています。

 安野さんは94歳まで生き、クリスマスイブの日に生を閉じました。今から1ヶ月半くらい前のことです。

 これは私が大事にしている安野さんを特集した雑誌のページ、安野さんが生まれ育った津和野の地の写真です。

 教師になって、力ある先生たちに可愛がられ、県外研修に何度も派遣してもらいました。確かそのはじめの時、広島での研修の日、少し早めに研修が終了し、ホテルに戻るまでにまだ時間があったので、さっと電車に飛び乗って安野さんの生まれ育った街まで行ったことがありました。

 ついたのは夕暮れの津和野、ちょうどこの写真の様な街並みでした。

 小さな珈琲屋さんの看板を見つけて、入ろうか迷いつつ、陽のあるうちにと一時間くらい川沿いの街を歩き、知らない地をブラッと歩くのはとてもよい気持ちだなという想い出を強く刻むことになりました。そしてそれは後々カナダを歩きアラスカを歩いたその始まりになった気がします。

 安野光雅さんもいろいろなところを旅しています。

 あの絵本の中の山あいの桜の木のある場所はどこなんだろう・・・

 たのしい教育研究所をいろいろな人たちが運営してくれる様になったら、またのんびりと旅に出たいと思っています。その時は、あの始まりの旅に戻って、安野さんの絵本を持って出かけましょう。

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完全な言論の自由は

 最新のメルマガの〈たのしい教育の発想法・哲学の章〉に「完全な言論の自由」ということについて書いたところ、熱心な読者の方から長い便りをいただきました。

 その骨子は、その発想法・哲学の章の前半についての話でした。

 その部分を少し紹介しましょう。

 スティーブン・キングという小説家がいます、ホラー系の作家としてとても有名です。
 彼の小説はあまり読まないのですけど、映画化されたものはいろいろ観ています。
〈IT〉〈キャリー〉〈シャイニング〉etc. 有名な作品がたくさんあります。

 

 

 アメリカのトランプ大統領の言動や行動について彼が最近ツイッターでこう発言しています。
「言論の自由には、密集した劇場で〈火事だ!〉と叫ぶ権利は含まれていません。それをドナルド・トランプはやったわけで、そういうことをしてはいけないのです」※いっきゅう訳

 読者の方の中にはトランプさんを支持している人がいると思いますから、彼の行動とは切り離して考えてください。

 〈言論の自由〉と〈何をいっても良い〉ということの間には、社会的な存在としての人間にとって重要な問題が横たわっているのです。

 板倉聖宣は、それに関わる発言を何度かしてくれています。

 今回紹介するのは、仮説実験授業研究会ニュースの2015年4月号にのったものの一部です。

 平和を考える一つのテーマとしてお読みください。

〈言論の自由は守られるべきで、何を言っても良いのだ〉と考える人たちとスティーブン・キングの様に〈火事でもないのに火事だと叫ぶ自由はない〉という人たち・・・

 結局相容れないのでしょうか?

 その時に合意できるのは何か・・・

〈人間の幸せと豊かさにつながるものを目指そう〉という目標の一致がとても重要になるでしょう。

 言論の自由を守って人類が滅びたとか不幸のどん底に落ちたというのでは、〈健康のためなら寿命が短くなってもよい〉という笑い話より困ったことです。

 また言論を規制したために結局人類が不幸になったというのも同じです。

 私たちの幸福、豊かさにとって、何をどの様にしていけばよいのか、それも全て〈予想を立てて確かめていく〉という過程で明らかにされていくしかありません。

 板倉聖宣は関東大震災の時に韓国の方たちが井戸に毒を入れたという噂話が広がっていくことによって悲劇が起こったことを例にしていました。

 そういう過去の災いからも、言論の限りない自由と不自由についてみていくことはできないでしょうか。

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