石好きにはたまらない〈ミネラルマルシェ〉から〈ハヤブサ2の快挙〉へ①

 石好きにはたまらないフェアが開催されました、沖縄ミネラルマルシェです。

 平日、仕事の合間に立ち寄ったら、予想以上の人出でした。
 どうやって時間つくったんだろう・・・

 アンモナイト、三葉虫などの化石から、宝石系までたくさんの種類が並んでいます。

  驚くかもしれませんけど、放射線鉱物も売られています、違法ではありません。
 自然界にある放射線物質はいろいろあって、ウランなども線量が低い放射線はこうやって販売されています、放射線測定器(ガイガーカウンター)がしっかり反応してくれます。

  人工的に作られたビスマス/蒼鉛(そうえん)も手頃な価格で出ていました。

 私もたくさんの石を持っていて、以前勤めていた学校近くの公民館でコレクションを公開したことがありました、地域の方たちもみにきてくれて、けっこう盛り上がりました。

 こういうキラキラ系ではなくて、「南極の石」とか「アラスカの山の石」とか「ヒマラヤの石」「ハワイの砂と沖縄の砂の比較」とかetc.

 いつか講座の中でまたやりたいことの一つです、ご期待ください。

 さて話はここからです。

 こういった石のたちの中で私が最も好きなのが、宇宙から来た〈隕石〉です。

 〈たの研〉には10万円近くで手に入れた〈隕石〉があります、興味のある方は見にきてください。

 ところで今年、JAXAのハヤブサ2が小惑星から〈石〉を持ってきたという快挙をご存知でしょうか?

 これがその石です、マス目の1辺は5mmです。

 その石の中からすごい物質が発見されました。
 ⇨明日に続く!

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〈こどもの感性〉というより〈はじめの頃の感性〉/岸惠子自伝

 昭和を代表する俳優の一人に岸惠子(恵子)さんがいます。私は〈寅さん〉で知っているくらいなのですけどチャーミングな方です。

※1973年「わたしの寅さん」から

 女優として有名なのですけど、筆の腕は確かで、エッセイ「ベラルーシの林檎」、小説「わりなき恋」などの作品があります。
 

 去年、自伝が出ました。「卵を割らなければ、オムレツはたべられない」というサブタイトルが気に入って手に入れておきました。


 少しゆとりができたので手にしました。

 生まれたその日、庭に咲いた芙蓉(ふよう)の花をみて「この子の名前〈ふよこ〉にしましょう!」といった母親の提案を、父親が「芙蓉なんてはかい、名前はどこにでもある平凡が一番だ」と一蹴して〈けいこ〉となった話からはじまります。

 父の決定をうらめしく思う。

 パリでも日本でも、字は違っても、わたしの周りは〈けいこ〉だらけでしまつが悪い。

 という話から始まる文章の中から岸惠子さんの個性がはっきり見えてくるようです。

 少しページをすすめると、こういう文章が出てきます。

 もっと小さかった頃の私は、まぶしく光る海を見ながら、この海が終わる時、海水はどこに溢れるのだろうと思った。
 海水はどこにもこぼれず、海や陸地は繋がっていて、地球という丸い大きなものに乗っていると知って驚いた。
その地球はもっと大きい、果てしない宇宙というものの中に浮いていると聞かされて不思議な気持ちになった。
「じゃあ、まあるい地球の底にいる人は、逆さまに立っているの?
 そらの中に落っこちたりしないの?
 人間も海や空の様に果てしないの?」
 うっすらとしたこわさが湧いて、私は地球の底で地面にしがみついている女の子の絵を描いた。
果てしがないって、終わりがないっていうこと?
 父がどんな説明をしてくれたのかは覚えていない・・・
 幼い私の頭はこんぐらがった。
果てしがないというのは不気味なことだと思った。
果てしはあった方がいいんじゃないかと思った。

 きっと、この文章のどれかと似た感覚を、たくさんの人が感じてきたのでしょう。

  以前、磁石を使って、こどもたちにこういうモデルを作ってみせてあげたことがあります、頭でわかっているこどもたちも「ふしぎだよねぇ~」と感動してくれました。

 可能な方は、ぜひ、作って展示してあげてください。

 こういう心動かされた感覚が成長していくうちに、遠い昔のこととして忘れ去られていくのです。

 ああ、もったいない。

 私たち大人にもある〈はじめの頃の感覚・感性〉は、たのしい教育の原点とも重なります。一緒に広報していただけたら幸いです。

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学びのシステム 日本の歴史- たのしい教育へのシフト

 最新の〈授業ブック〉「ガリレオがひらいた世界①」にガリレオの学生時代と日本の侍の時代を比較したページがあります。

 ガリレオの研究のスタートの頃、1600年あたりを比較するために、日本では〈関ヶ原の戦い〉があった頃、すでにヨーロッパには大学の大きな建造物が出来ていて、ガリレオはそこで学び始めたことを書きました。「日本とそんなに違っていたのか」と知ったからでしょう、いろいろな人たちからため息の様な声があがります。

 授業ブックは大型TVなどへの画像出力で利用できる様に、できるだけ短い言葉でまとめる必要があって、たくさんの文章を省略しました。

 そのために消した一つが〈ヨーロッパの大学の歴史〉です。

 現在の大学ランキングで世界一位の座を占めているのがヨーロッパにあるオックスフォード大学(イギリス)です。

 いつ頃できたか?

 日本でいうと・・・

 1096年、〈武士/ぶし〉の時代が訪れる前「平安時代」です。

 もちろん古い建造物なら日本が世界に誇る法隆寺があります、607年です。世界遺産にも登録された建造物です。

平安時代でいえば〈平安神宮〉もあります。 

 ヨーロッパとの大きな違いは古さではありません、いろいろな人たちに学びの扉を開いた〈大学〉というシステムが確立され、それに巨大な費用を投じていたという違いです。

 日本の巨大な建造物や行政的なシステムは中国から学び真似たものでした。ヨーロッパが近くにあったら、違う歴史になったのは間違いありません。

 明治以降の近代国家になってからも日本はまだまだ海外の教育を真似るシステムが続いています。いいものを真似るのは賢い選択です。ところが今は世界中が〈教育〉の方向性を見定められず足踏みしている状況です。

 ここで重要なのが「たのしさへのシフト」でしょう。

 いろいろな人たちが〈たのしいから学ぶ〉〈たのしくて学ぶことがやめられない〉という様な教育を模索して、そういう教材・プログラムを少しずつ増やしていくこと、それがもっとも重要だと考えています。そしてこのサイトの熱心な読者の皆さんには、それに賛同してくださっている方も多いと思います。

 大きな変革の小さな一歩ですけど、一緒に力を注いでいただけたら幸いです。おかげさまで着実にこのサイトの読者数は増えてきています。身近な方達に「このサイト読みやすくてたのしいよ」と伝えていただけたら幸いです。

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料理は科学 なぜ〈白菜+塩&唐辛子〉で酸っぱいキムチができるのか?

 三年くらい前に〈味を科学する〉という授業ブックを作り始めて、未完のままなのですけど、その時に気になっていたこと。キムチを作る時に塩を結構使います、だから〈塩辛くなる〉はずだ。プラスして唐辛子もいっぱい使う、だから〈ヒリヒリした辛さ〉も加わるだろう、それがなぜ『酸っぱ辛く』なるのだろう?

 キムチをつくるときには野沢菜とかタクアンよりたくさんの塩を使います。なのにキムチを「塩っから~」と感じることはありません。

 どうして酸っぱくなるか?

 そのこたえは〈発酵作用〉でした。

 白菜にはもともと〈乳酸菌〉が含まれていて、塩を加えることで白菜の中の水分が外に出て行くことになります。

 白菜の中の水分が減ると、それまでは水分が多くて発酵できなかった乳酸菌が発酵しやすい状態になるのです。

 とするとキムチということではなく、白菜の塩漬けだけで『酸っぱい』味わいになるはずです。

 それから白菜だけに乳酸菌が入っているというのは考えづらいので、他の野菜でも似た様に発酵作用が起こるはずですね。

 もしかすると漬物というものの多くは〈発酵〉作用が働いて美味しくなっているのかもしれません・・・
 というのが三年前の私の問題意識でした。

 料理というのは人間の歴史と同じくらい長いのでしょう、その蓄積を科学で解明していくと、さらにいろいろなものへ応用が広がります。

 私の知人でレストランを作った発酵が大好きな方がいます、やっと解決に向かいそうです。たのしい教育全力疾走RIDE(たのしい教育研究所)、みなさんの応援が元気の源です。一緒にたのしく賢く明るい未来を育てましょう。このクリックで〈応援〉の一票が入ります!