たのしい教育の発想法〈仮説実験授業の生みの親 板倉聖宣の歴史の見方・考え方〉歴史を勉強すると、発想が豊かになる

 最新のメルマガに〈仮説実験授業の生みの親〉である 板倉聖宣の発想法を乗せたところ、いくつもお便りをいただきました。 そういえば今年の沖縄県の教員試験の問題にもまた〈板倉聖宣〉が取り上げられていたそうです。何年か越しに取り上げてくれていますから教育行政の中にも注目している人がいるのでしょう、嬉しいことです。

 これは〈たの研〉に掲げられているポスターです、左がたのしい教育研究所を強く応援してくれた師の板倉聖宣です。

 今回は、数回前のメルマガに載せた「板倉聖宣の歴史の見方・考え方」の一部を紹介しましょう。です。出典は1991に開催された板倉発想の会で「組織について考える」というテーマで語った中の一節です。前後を切り取っているので流れが掴みにくいかもしれませんが、メルマガの章をそのまま載せるわけにもいきません、ご了承ください。

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いっきゅう
「記録」という方法は人類が飛躍するきっかけとなった最も重要な〈発明〉です。こうやって師の板倉聖宣が亡くなって後も、しみじみとその発想に浸り、新たな考えに成熟させていけるからです。
 この記録も読者の皆さんの新たな発想や、やる気を生むきっかになることを期しています。

板倉聖宣
 明治のはじめに「東京数学会社」というのがありました。
 何をする会社だと思いますか?
 今でいえば「東京数学学会」のことです。
 そのころは学会(ソサイェティ)という言葉がなかったから、会社といっていました。
 だからこの学会には会長ではなく社長がいました。社長さんがなにか交通事故などで会議に遅れますと、いつまでたっても始まらないということがありましたが、この東京数学会社ができたのは、明治10(1877)年、文明開化の気持ちが新鮮なときでしたから、「社長さんがいないと会が始まらないなんて不合理だ」「社長さんなんて辞めちまえ」と民主化運動が起こりました。社長(会長)制辞任ということで、委員長制にしたんです。
 またこの東京数学会社は、西洋の学会のマネをしたりして、社則なんかもある、おもしろいんです。
「天下国家に向かって、学会を開放し、質問があれば即座に答える」「天下のすべての意見を集めて、これに応えるものとする」という社則が入っているんです。
 世の中が違えば、ずいぶんおもしろい会則があるなあと思います。
 いまの学会の会則にそんなものがあるのかなあ・・・
 この東京数学会社は、のちに発展して、東京数物(数学・物理学)学会となり、それから日本数物学会となり、敗戦後は日本数学学会・日本物理学会・日本天文学会の3つに分かれました。
 私は発想法で重要なことだと思いながらまだ〈発想法かるた〉に入れてないのですけど「歴史を勉強すると発想が豊かになる」というのがあります。
 私が歴史を勉強する理由は、私自身が科学史専門ということもあるのですけど何をはじめるにしても私は歴史を勉強します。

 はじめに歴史を勉強すると何がいいかというと、今と違う時代がわかるんです。とくに今と違ううんと古いときを調べます、そうすると、すごく自由になる。
「ああ、昔はこんなことをやったのか」
「昔はこんな考え方があったのか」にんな考え方もおもしろいなあ」となる。

「歴史を勉強すると今とは違う考え方がたくさん出てくるし、その中には拾えるものもあるかもしれない」という感じがするんです。

 5年前の歴史や10年前の歴史とかはだいたいおもしろくないんですよ。

 少し前の歴史ではなくて、時代が違う歴史を調べると、ずいぶん違います。

 同じことを調べるんでも、時代の違う敗戦直後を調べるとか…

 民主主義というものが日本ですごく高らかにうたわれたころの民主主義の時代、明治のはじめ、大正デモクラシーの時代、あるいは戦争中の天皇制が華やかだったころの時代、そういう時代のことを見ると「今とは違った考え方がある」ということを知ることができます。

ここまで

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授業の腕をあげる 表情と身体の動き

 同じ話をしている場合でも、喫茶店で友だちと語りあっている時と、授業でこども達に語っているときとでは、身体の動きは大きく異なります。

 これは〈たの研〉に学びに来ている先生が
「朝、花壇を観たときにはまだ芽が出てなかったんだけど、昼休みに見たらね、こ~んなに小さな芽がでてたんだよ~」
と語っているところです。

 写真からは伝わらないかもしれませんけど、マスクに隠されていても分かるくらい、とてもいい笑顔をしています。

 その表情でこども達に語りながら、こういう指の動きと・・・

 この指の動きとの違いを体感してもらっています。

 こういう中で、自分自身でいろいろことをカンジていくでしょう。

 〈たの研〉に来る先生たちは、こういう修行を続けていくなかで、とてもうまくなってきました。
 学校がどんどん魅力的なところになっていくためにも、こういう魅力的な先生をどんどん学校現場に送っていきたいと思います。指導している側もたのしくてなりません。
 指導を希望する方は気軽にお問い合わせください。
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試験合格の根幹としてテストの意義とたのしさ/ 教員採用試験に合格するには

 教員試験に合格したいのに何度挑戦しても合格できない、そういう悩みをたくさん聞いてきました。

「テスト恐怖症みたいです」と語った人もいました。

「もっとも得点が高かったのは5~6年前に受けた時で、その後は全受験生の中で半分の順位に達することはありません」そういう人もいました。

 その人たちもスーパーヴィジョンを受けて、その人たちも続々と合格していきました。

 いっきゅうofficeの合格SVにはたくさんの智慧と工夫があるのですけど、その一つが〈テスト特訓〉です。

 重要なことは〈インプットとアウトプットのバランス〉です。どれだけインプットできたかをアウトプットで判断する、それがテスト特訓です。

 テストというのは本来そういうもので、自分の力の高まりや、あとどのくらい高めると目標をクリアーできるかを知ることができるメーターの働きをしてくれます。

 必要な情報をインプットしなくては現在の教員試験には合格できません。けれどそれでは全く十分ではありません。
 教員試験本番は〈アウトプット〉そのものだからです。

 先週から今週にかけて、合格SVで合格して学校で元気に活躍している先生たちに集まってもらって〈後輩たちを合格させよう会議〉を実施しました。

 そこで何人もの人たちが力説したのが、いっきゅう先生のテスト特訓の方法・工夫はとてもよかった。
 自分はそれで今の力をつかみながらがんばることができた。
 という話をしてくれました。

 インプットに力を入れているみなさん、アウトプットして合格するのです。

 それは教員試験に限りません。

 こどもたちの学ぶ笑顔が大好きだ、そして今度こそ合格したいというみなさんで、いっきゅうofficeの合格SVに興味がある方は気軽にお問い合わせください。

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「理科の問題が難しい」それはあなたのせいではありません、伝える側が成熟していないことが多いのです

 私がまだ小学校で教師をしていた頃の話、理科を担当している私のところに〈教員採用試験になかなか合格できません〉という人が相談に来た人がいました。クラスの子が「きゆな先生が教える様になって理科が好きになった」と話してくれたので、興味をもってくれた様でした。

 何しろ理科が苦手とのこと。

 いろいろ聞いてみると小学校の頃から理科の先生の教え方についていけず、苦手というより嫌いになっていったとのこと、1人の教師として申し訳ない気持ちになりました。

 理科に限らないのですけど、学校の授業で扱う内容つまり最先端ではなく〈核〉となる知識内容について、説明してもらってもわからないというのは、それは相手が腑に落ちる様に説明していないからです。
 相手が学校の先生だとしたら、先生達はいろいろな時間の制約の中、これをしなければいけないあれもしなければならないという中で、十分に時間をとった説明をしたり、そのための準備をする時間がないからだということもあるでしょう。

 何とかいう塾に通っているということでしたけど、そこで使っているテキストを開いて「たとえばこういうのもさっぱり頭に入ってきません」といいます。こういう図だったと思います。

 「松ぼっくりは知っているけれど、雌花・雄花という二つの松ぼっくりがあるのですか?」とのこと。なるほど確かに仲程に二種類のマツボックリみたいなのが描かれています。

 ところがこれはマツボックリではありません。

 この雌花とあるのが一年後にマツボックリみたいに見えてきて、2年目にカサが開いたマツボックリになるのですけど、この時にはマツボックリには見えないんです。

 これは私が撮った写真です。

 この先の方のピンクの丸いものがマツの雌花(めばな)です

 子どもの小指の先くらいで、ぜんぜんマツボックリには見えませんよ。

 

 下の写真のニョキニョキ四方八方に伸びているのがマツの雄花(おばな)です。成長して花粉を飛ばす頃なので、丸いかたまりには見えませんけど、いずれにしてもマツボックリには見えないんですよ。

 とすると、試験問題や教科書などにあるこの図は何か?

 間違ってはいないんです。

 でも、知らない人にわかってもらうには、もっと描き方の工夫や表現の工夫が必要ですよね、私はそう思います。

 もちろん質問に来てくれた先生には、いろいろな本の写真を見てもらって、腑に落ちる様に説明してあげました、スッキリしてくれたのだと思います。

 そのせいだというわけではないのでしょうけど、その先生は次の試験で合格していきました。
 きっと元気に教師を続けていることでしょう。

 たの研の合格SVは四月からリニューアルして、かなりバージョンアップします。
 子どもたちがたのしく学ぶ姿に興味があるという先生は、お問い合わせください、すでにリーフは入稿済みで、そろそろ広報カウントダウンの時期に入っています。

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