〈教師は授業で勝負する〉というけれど自分の授業は〈学校〉というフレームに守られなくても勝負できるのだろうか?
自分の学校の向かいにトヨタ、三菱という巨大企業が人材をそろえ、サービスの良い、格安の私立学校を作った時に自分の教えている子ども達がこぞって転校してしまうのだろうか、それとも「先生の授業うけたい」と残ってくれるだろうか・・・
学校に所属していた頃、時々、自分にそう問いかけることがありました。
そういう問題意識があったので他から依頼された授業を断ったことはほとんどなく、自分たちで企画した授業はたくさんありました。
10年前〈フリー〉になって自分の腕で勝負することになり、いろいろな教育イベントに呼ばれて全国レベルの知名度の芸能人と前後しての授業などを何度も経験してきました。結果的に私の授業の参加者数や評価が高かったということ、何より、10年間で授業した何万人の方たちから得た評価・感想の結果からも、自分の授業の腕で生きていけることは実証できたと思います。
「統計的にみて新設立の会社は三年持たない」という中で元々の財力があったわけではない〈たの研〉が10年以上続いていることもその確かな証の一つでしょう。
いろいろなタイミングがよかったことも幸いしているのですけど、「たのしい教育」という枠組みと、それを「いろいろな人たちがたのしく真似ることができる教育方法」という方向性がはっきりしていたことはとても大きかったと思います。
同じ様にたのしい仮説実験授業を学んでいる人たちの中にもマニアックなところにすすんでいって容易に真似できない様な実験などをみせてくれる人たちもいます、それはそれでいろいろな還元があるのでよいのです。
私がすすめてきたのはそれではなく「〈子育て中で大変な先生たち〉もむりせず楽にたのしい授業ができる方法」の追求です。
結果的にそれが成功していることも間違いないと思います。
そういう中で今回新しい動きが出てきました。
6時間後につづく
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