哲学とは何か?|大切な事を自分の頭で考える

来月の講座を前に「古代ギリシャ」について学び直しています。
その中で、板倉聖宣が「原子論の誕生」の中で『哲学』をいきいきと定義した文章を読みました。
この本はすでに数回読んでいるのですけど、何度読んでも新しい発見があります。

原子論の歴史―誕生・勝利・追放

========================

 古代ギリシアの学者たちは、いろいろな経験事実をもとにして「万物の根源は何か」を考えました。その話を読んでみると、みな全くの想像で、そんなことをいくら考えても仕方がないようにも思えます。
 しかし必ずしもそうとはいえません。
 じつは、これ以前の人びとは、ふだん経験しない自然現象が起きると、それをみな「神様のしわざ」と考えて恐れるばかりだったのです。ところが、それらの学者たちは、自然現象を神様のしわざとは考えませんでした。
 どんな出来事でも、神様のせいにすると、それ以上の説明をしなくていいことになります。しかし、古代ギリシアには、どんな現象も人間に理解できるものと考えて、その原因をさぐろうとする人びとが現れはじめたのです。「〈自然や社会の現象〉のうち最も根源的な問題」を、やたらに神様のせいにしないで理解しようとする学問」のことを「哲学」といいます。
 そこで、上に名をあげたような学者たちのことを「哲学者」といいます。 哲学という学聞は、世界で最初に古代ギリシアで生まれたのです。

 じつは「科学」というのは、こういう「哲学」があってはじめて生まれることができたのです。だって、そうでしょう。「何でも裁神様のしわざ」とすることをやめてはじめて、自然現象の本当の姿や原因と結果を調ベることが始まるからです。

 「万物の根源は何か」というような問題は、確かめようもありませんが、もう少し具体的な問題なら、確かなことを知ることができるかもしれないのです。いや、哲学が生まれると間もなく、これまで「分かりっこない」と思われていたこども、次つぎと明らかにされるようになりました。
 大昔の人びとは、どこの人びとも、「雷や日食、月食などの恐ろしい自然現象はみな、神様が起こすものだ」と考えていました、しかし、そういう現象も「雲と雲がまさつして起きるのではないか」と考えられるようになりました。「日食や月食は、ふいに起きるので、これも神様が起こすものだ」と考えられていましたが、ターレスは「日食も規則的に起きる」ということを明らかにすることに成功しました。

==========================

絵本「ふしぎなともだち」|特別支援教育に関心の無い方にもおすすめ 後編

「前編」の反響がいくつか届いています。
その中に、田島征三(たしま せいぞう)さんと 田島征彦(たじま ゆきひこ)さんが双子だということに驚いたという方から
「双子なのに苗字の呼び方が違うのですか、書き間違いですか?」という質問がありました。
私の書き間違いではなく、お二人は、「たしま せいぞう」「たじま ゆきひこ」とそれぞれ名乗っています。
確かに不思議ですけど、web上の情報によると、

 本来は「たしま」。
征彦が後でデビューしたので、征三さんと区別するために「たじま」とした
ということです。https://ja.wikipedia.org

 征彦さんの最新刊が「ふしぎなともだち」です。

indexふしぎなともだち

 わたしは特別支援教育の免許状も持っていて、その関係でのお仕事もいろいろあります。

現在の様に、その子のいろいろな問題や課題に焦点を当てて
「この子は◯◯◯◯、この子は◯◯◯◯」
というように、たくさんの子ども達に病名がついていくやり方には疑問を持っている一人ですが、確かに特別な支援をする必要があると感じる子ども達はいます。

かつて担当したMくんという子がいました。Mくんは学校が大好きで、私とも仲良く過ごしていましたが、「自閉症」と診断されていて、ごくまれに、周りの刺激に耐えられずパニックになることがありました。わたしも、その事を知っていたので、パニックになった時にも丁寧に寄り添ってあげることができました。

この絵本を読んだとき、Mくんの事を思い出して目に涙を浮かべてしまいました。
Mくんはもう成人している頃です。 元気に過ごしてくれているといいなぁ。

特別支援教育に関心のある方にも、あまり関心がない、という方にも読んでいただきたい本です。
ゆきひこさんが、出来上がった作品を手によみかたっている一枚の写真があります。
とてもいい顔をしています。
そういう顔をして読み語るにふさわしい、ステキな作品だと思います。

b_07239028

特別支援教育もたのしく
たのしい教育研究所!
特別支援教育で活かすことができる教材を
いくつも提供しています。
興味のある方はお問い合わせください

特別支援教育おすすめ絵本 田島 征彦「ふしぎな ともだち」前編

皆さん、田島征彦(たじま ゆきひこ)さんという絵本作家をご存知ですか?

author_img

「じごくのそうべえ」「てっぽうをもったキジムナー」などの作品があります。

61HV909HXKL._SY463_BO1,204,203,200_ じごくのそうべえ (童心社の絵本)

ところで、名前が似ているのですけど、絵本作家 田島征三(たしま せいぞう)をご存知でしょうか?

スクリーンショット 2015-09-21 20.50.17

「ちからたろう」「ふるやのもり」などの作品があります。978-4-591-00378-7 ちからたろう (むかしむかし絵本 (5))

41KttjTzHRL._SY353_BO1,204,203,200_ ふるやのもり(こどものとも傑作集)

 

この二人は顔も作風もにていて、同じ人間が、二つの名前を使い分けて作品を書いているのかと思うほどです。

実は双子のきょうだいです。

わたしはこの二人とも好きで、作品はどれも注目しているのですけど、最近「征彦」さんが「ふしぎなともだち」という本を出版しました。

趣味としてたのしむというより、たのしい教育研究所からのおすすめ絵本として紹介したいとおもいます。

                                  後半につづく

 

 

小学校教材「連立方定式」|丁寧にやれば小学生でもたのしくわかる

今日もたのしい「学び方講座」の日です。
「たのしい教育研究所」が目指す授業は、それをいろいろな方たちが自分でも利用できる、ということです。
もちろんプリント一枚もらって真似できるなら、それもよいのですけど、それでは付け焼き刃になる可能性も高いので、たいていは「講座」を開催して、それを受講してもらうことになります。 興味のある方はご連絡ください。

さて子ども達と「連立方程式」の勉強をしています。
今日が二回目です。
まとめとして、プリントが出来上がりました。子ども達の評価がたのしみです !

スクリーンショット 2015-09-21 7.44.26