映画をこよなく愛する私の大好きな一本が黒澤明の「デルス・ウザーラ」です。極寒の自然の中で展開するロード・ムービーで、黒澤明がロシアに行き、実在した人物〈デルス〉を映画化した作品です。
ウラジーミル・アルセーニエフの紀行文「デルスウ・ウザーラ」を下にしているので、wikipediaから引用してみましょう。
『デルスウ・ウザーラ』(ロシア語: Дерсу́ Узала́)
ロシアの探検家ウラジーミル・アルセーニエフ(1872年 – 1930年)が1922年に著した紀行。
〈デルスー・ウザーラ〉〈デルス・ウザラ〉〈デルス・ウザラー〉などの日本語表記もある。
書名は著者に同行したナナイ族の猟師の名前である。
沿海州と呼ばれる北東アジアの探検を通して、デルスウの経験豊富な技術や自然観、著者との交流、自然とそこに暮らす生物が描かれている。
wikipediaに感謝を込めて読みやすくして参照
敬愛する写真家〈星野道夫〉もこの本を愛読していたといいます。私も読書にたっぷり時間を使える様になったら購入しようと思っている一冊です。
山に生きるデルス(ウ)・ウザーラが探検家のウラジーミル・アルセーニエフに語った映画の中のセリフを表題に書いたのですけど、とても心に残っています。
デルスは探検家ウラジーミルをキャピターンと呼びます、キャプテンの様な言葉でしょう。
「キャピターン、あれが一番偉い人、あの人が死ぬとみんな死ぬ」と指差したものは、デルスが山に生き自然の中で暮らしていることをしみじみと感じさせるものでした。
さて、彼が〈一番偉い人だ、あの人が死んだら皆死ぬ〉と指差したのは何だったか?
皆さん、予想してみてください。
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予想してからね
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予想してからね
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それは〈太陽〉でした。
セリフは続きます。
「そしてあの人が2番目に偉い人」
それは何か?
想像がつく人もいるでしょう、〈月〉です。
さらにこう続きます。
「水怒る、怖い。
風怒る、怖い。
火怒る、怖い。
水・風・火、三人の強い人」
自然の中で生きてきた私たちの祖先も、きっとそういう自然観の中で生きてきたのでしょう。
原子論つまり本物の科学を拠り所にする私にも、DNAの中に刻まれたそういう思想を理解することができます、アウトドア派だからかもしれません。
ロシアの地で起こっている戦争が早く終結するためにも、ロシアのことを身近に感じられる人たちが世界中に増えていくことは大切なことでしょう。極寒の自然の中で描かれる名作を、いろいろな人たちに観てもらいたいです。
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