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水ロケットという名称は機能の半分⇨水空気ロケット ③

 ここまできて〈水ロケット〉という名称はあらためる必要があると考えています。ちなみに〈ペットボトルロケット〉という名称もあるのですけど、それは推進力ではなく入れ物を名前にした呼び方です。
 たとえばJAXAが最近力を入れているロケットを〈固体燃料ロケット〉と呼び、H2タイプのロケットを〈液体燃料ロケット〉というように、推進力に視点を当てた呼び方があって、〈たの研〉では推進力・機能に視点を当てた呼び方をしています。

 前に紹介したこの写真を見てください。

 ポンプして入れた大量の空気によってまず水が噴射されます、その後大量の空気そのものを噴出して上昇するわけです。

 水を噴射しているときより、爆発状に広がった水しぶきのあと一気にスピードを増しています。

「なるほど空気を噴出する時のほうが推進力が強力なんだな」と考えるかもしれません。

 では〈空気だけ〉ポンプしてペット飛ばすとどれくらい飛ぶのでしょう?

 こども達と何度かためしたことがあります、5~6mがせいぜいでした。興味のある方は自分でためしてみませんか。

 空気の中の原子分子より水の原子分子の量が遥かに多いのです。大量の物質を噴射するとそれだけ強い反作用が生まれます、その分、強い力がロケットに働いて反対向きつきまり上向きに飛んでいくことになります。

 なので水の推進力も空気の推進力も両方大事なのです。

 最後の水を吹き出したあと急に速くなったのは、それまで水の噴出によって加速していったロケットが水を使い切って軽くなったためです。

 こうやってみていくと、一般的にいわれている〈水ロケット〉という名称は片手落ちだと思うのですけど、どうでしょうか。

〈たの研〉ではマッチしたネームを思いつくまで「水空気ロケット」という名称を使おうと思っています。
 賛同していただける方は、どんどんこの名前を使ってください。
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