今日発行したメルマガにのせたクイズの解説を読んで、さっそく〈自由研究してみます〉という便りが届いています。
たのしい授業の章で、お盆などで親類の子ども達がきた時などにも使えるクイズをとりあげた、その一つです。
少し手を入れて紹介しましょう
問題6〈私は何でしょう〉
私は5000年前、今の中東(イラン・イラクの辺り)で、肉を焼いているときに偶然うまれました。
日本へは室町時代、1543年に鉄砲と共に入って来ました。
はじめは薬として使われていたそうです。
食べ物ではありません。
今ではどの家庭にもあって、コロナ感染症の中でも大活躍しています。
さて私は何でしょう。
⬇︎
考えてからね
⬇︎
考えてからね
⬇︎
考えてからね
⬇︎
こたえ
せっけん
解説:いっきゅう
石けんは油をアルカリ性の薬剤で煮るとできます。
現在の石鹸は〈水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)〉という強アルカリの薬剤を使います、危険な物質なので、理科の時間にも安全面に気を遣います。
昔、木々を燃やして肉を焼いている時、たれた油が、木の灰とまざって、偶然石けんができたといわれています。
植物の灰にはたいてい〈水酸化カリウム〉というアルカリ性の物質が含まれています。
肉からしたたり落ちた油にアルカリ性の灰が混ざり、炎のそばでぐつぐつ煮詰められて石けんができたわけです。水酸化ナトリウムよりアルカリ度は低いので、おそらく固形ではなくてドロドロとした石けんだったと思います、もちろん色も美しいわけではなかったでしょう。
チグリス・ユーフラテス川流域で発見された粘土板にはせっけんの作り方として、くさび形文字で『油に対し植物の灰5.5』と刻まれていたそうです。
私は理科の時間やクラブの時間などに子ども達と何度か〈石けんづくり〉をやったことがあるのですけど、今度は原始時な石けんを〈たの研〉でつくってみようと思います、みなさんも自由研究してみませんか?「これが今から5000年くらい前に偶然できた石けんです、実際に汚れがおちるんですよ」と書いて、夏休みの自由研究として出すと面白いと思います。
たのしい教育全力疾走RIDE(たのしい教育研究所)、みなさんの応援が元気の源です。一緒にたのしく賢く明るい未来を育てましょう。このクリックで〈応援〉の一票が入ります!