授業の基本は〈知的好奇心〉を高めること/感染症対策万全

 感染症対策に万全の〈たの研〉では、参加するメンバーはそれぞれの健康チェックやマスク、手指等の消毒、備品や文具等の消毒、もっとも多く声を発することになる私いっきゅうは必要に応じて〈抗体検査〉をしています。それらに加えて開かれた窓や戸ひとつずつに設置された大型ファンが勢いよく回り、強い空気の循環を作り出しています。エアコンが稼働しているとはいえ夏の暑さの方が上回るのですけど、空気感染症にはこういう対策が決定的に効果があがります。
 こういう万全の対策が続いているおかげで、コロナ感染が広まる中でも〈たの研〉の講座等で感染症の発症は0です。

 こういう対策の中、自分の授業力を高めようと〈たのしい授業スーパーバイズ〉が開催されました、個別の指導です。

 明らかに力が伸びてきました。

 次のスーパーバイズでは、こう投げかけようと思います。

あなたが子どもだとしたらどんな先生から学びたいですか?

 読者の皆さんも考えてみてください。

 書き順を正しく教えてくれる先生ですか?
 計算が早い先生ですか?
 いろいろな国のことや星座の種類をたくさん知っている先生ですか?
 それとも、とにかく点数をあげてくれる先生ですか?

 もちろん〈とにかく自分の点数を上げてくれる先生が一番だ〉と考える子どももいるでしょう。けれど多くのこども達は「〈このことをもっと知りたい、もっと勉強したい〉と感じさせてくれる先生から学びたい」と考えるのではないでしょうか。

 保護者にとってもそうです。

 私の長い教師生活の中でこども達の達成度得点はほぼ上位だったのですけど「うちの子の点数が上がりました、ありがとうございます」と伝えてくれた保護者は記憶にありません。

「今まで算数が苦手だといっていたのに、六年生になって算数が好きになったっていうんですよ」
「先生が毎日本を読んでくれるので本が好きになったから、自分も本が欲しい、本屋さんに連れて行ってはじめていったんです」
ということを伝えてくれる保護者の方達はたくさんいます、全員がとても嬉しそうに。

 授業ではこうしなくてはならないシリーズがたくさんあります。全員に発言させようと頑張る先生もいます。ノートのとり方を徹底的に指導する先生もいます。私の知っている先生は〈姿勢が基本だ〉と、手の上げ方の角度まで指導していました。書いていて思い出したのですけど、宿泊学習の指導者の方が「靴箱の靴の置き方が学校生活のスタートです。くつの前をそろえて置ける子にならなければ授業もいいかげんで身につかない。集中力もなく、悪い友達と遊ぶようになる」と言い切っている先生もいました

 それらは意味があってやっていることなのでしょう。ただし、それでこどもたちの笑顔が増えていくのか、元気になっていくのか、クラスが好きになってきているのかを実験としてみていく必要は必須でしょう。

 いろいろな大切なことリストの中で、もっと上の方、基本の部分に〈こども達の知的好奇心を高めることができる授業づくり〉をおくことが大切だと考えています。

 次回のスーパーバイズがたのしみです。

 興味ある皆さんはお問い合わせください。

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自由研究〈超簡単〉らっきょうの皮むき おすすめします

 沖縄県の北部に住んでいる応援団の方からたくさんの〈らっきょう〉が届きました。らっきょうは〈天ぷら〉でも〈つけ物〉でも美味しいのですけど、ほとんどのレシピに書いてあるように「皮むきが大変」です。
 はじめはたとえばこんな感じです。

 サイトをみると「超簡単らっきょうの皮むき」というような記事がいくつか見つかるので、試してみたのですけど〈上を少し残してカットして皮をむいていく〉というような流れで、どれも一個一個むいていく流れでした、残念ながら私には画期的にも超簡単なことでもありませんでした。

ひらめいた
 何度か料理している時「もしや」とひらめいて、さっそく実験してして「これこそ画期的だ」と思える方法をみつけました、みなさんもチャンスがあれば試してみませんか。

 上下をカットして料理に適した部分にするところは同じ、汚れたままでOKです。

 これを丸ごとネットに入れて、塩を手のひらにのるくらい中に入れます。

 

 ネットの上側をもって手に力を入れてゴリゴリ押していきます。

 30秒くらいでこうなりました、ほとんどの皮がむけています。

 

 

 水に入れてもみ洗いしていくと、まとわりついていた塩と皮がとれていきます。

 

 それでものこっているところがあるかもしれませんから、それは手にとって剥がしてあげてください、すぐにとれると思います。今回は10個くらいしかありませんでした。

 むいたラッキョウを漬物にしてみました。
思いついて衝動的にパッと実験したので、もっと美しさに気を配るとよかったかもしれませんけど、まだ1回目なのでご了承ください。ただし、スタッフみんなが「とっても美味しい」と言ってくれました。

 みなさんも試してみませんか。

 この記事でひらめいた人もいるかもしれません、〈ニンニク〉もこれでいけるかもしれない・・・
 私も今度試してみたいと思います。

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自由研究 進化に目を付けるとたのしい/クジラとコウモリとヒト

 小林武彦さんの「生物はなぜ死ぬのか」という本があります、帯にある〈次の世代のために死ななければならない〉という言葉は不思議に思えるかもしれません。

 それが科学的な原理として正しいのかというと納得いかないところもあるのですけど、ある側面としては正しいと感じています。

 誰も死なないとしたら、はたして進歩・進化できたかというと、それはとても難しいからです。
 狭い枠の中で考えるとイメージしやすいでしょう。
 たとえば一つの学校に歴代の校長がずっと存在しているとしてください、学校は進歩できるでしょうか?
 歴代の校長の影響下で、新しい校長は動きがとれなくなるでしょう。
 その意味で腑に落ちる説明だと思います。

 著者の小林さんがあるトーク動画で「大抵のなぞは〈進化〉を考えると解ける」と語っていました。
 〈なるほど〉と感心したのですけど、考えてみるとそれはつまり〈ダーウィン〉が人生をかけて私たちに伝えてくれた真理です。

 ということで、今回は〈進化〉の話です。

まず質問から・・・

 質問 〈海を泳ぐクジラ〉と〈空を飛ぶコウモリ〉と〈地上を歩くヒト〉。
    共通するものは何でしょう?
    こたえはいくつもあるでしょう・・・考えてみてください。

 
あなたの考え

 

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予想してからね

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予想してからね

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〈生物である〉とか〈遠くまで移動する〉とか〈こどもを産む〉とかいろいろあると思うのですけど、今回注目したいのが「同じホニュウ類である」ことです。

 ホニュウは「哺乳」つまり〈お乳をのんで育つ〉ということです。

クジラもコウモリもヒトもお乳をのんで育ちます。

 他にもいくつかの特徴があります。

 ほとんどのホニュウ類は母親のおなかの中である程度まで成長して生まれてきます。 体毛があります。

 そしてたいていの哺乳類には手足が2本ずつあります。

 ヒトの手足はわかりやすいですね。コウモリもぶら下がるための足が二本あります。ツバサを手だと数えたら〈手足に本ずつ〉にあてはまります。

 こういう場合は骨をみるとはっきりしますよ。

 これはコウモリの骨格標本です。

 よくわからないかもしれませんけで、手の骨の先にとても長い手の指の骨がついていることがわかります。
 しかも人間と同じ五本ゆびです。

 

 でもクジラに手足はあるんでしょうか?

  調べてみましょう。

 クジラは尾ひれが発達して足がじゃまになってきたので、進化の過程で今はほとんど目立ちません、しかし〈足の骨〉のなごりはちゃんと2本残っています。

 

 手はどうでしょう、ヒレになっているので外からは見えません。
 骨を調べてみましょう。

 これは〈クジラと海の科学館〉に展示されているクジラの骨格です。
 左の中程をみてください・・・

 大きくしてみましょう、どうですか。

 私たちの手と同じような形をしています。

 はじめは、空を飛ぶコウモリと海を泳ぐクジラ、そして地上を歩くヒトとの共通点というと、あまりない気がしたかもしれません。
 体のつくりをみていくと、表面上からはみえないものが見えてきます。

 進化の長い流れの中で、生物たちはいろいろ変化してきましたから、表面上はかなり違う生物に見えることもあるでしょう。

 そういう場合でも、詳しく調べていくと、いろいろなことを発見できると思います。 それは大人にとっても、たのしくワクワクするものだと思うのですけど、どうでしょうか。

 こどもたちと一緒に〈予想〉を立ててから一緒に調べてみませんか。

 たのしいことをみつけたら、ぜひ教えてくださいね。

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