たのしい進化論/犬種とダーウィン/生命の樹

 ひとつの科学を超えて人間の思想発想の根本に大きな影響を与えたのがダーウィンです。神様がこの宇宙の全てを創造した、当然〈生き物〉も神様が作ったと考えている〈創造説〉を信じている人たちは、生物は神が創った本質のまま変化することはありません。人間は神の似姿として作られ、ずっと昔から変わらず人間だというのです。

 ダーウィンの進化論によれば人間は猿と同じ仲間から進化してきたというわけですから、神様と同じ形に人間を創ったという創造説の人たちからすると、受け入れられない、都合の悪い話になるわけです。

 
 しかし、人間に都合がいい悪いで〈真理〉が決まるわけではありません。進化論の正しさは、その後、数々の研究で証明され、今現在もいろいろな種のDNAの研究に活かされています。

 〈種の起源〉を読むと、ダーウィンは科学的なスタイルを貫いていて、「遺伝の法則については私にはわからない」と素直に書いています。
 そういう遺伝情報の伝わり方の法則はダーウィンの後のメンデルという科学者の研究を起点にブレイクしていきます。

 法則は分からないが、明らかに進化という現象が起こっているということ、そしてその現象に伴うダーウィン自身の推測が書籍『進化論』を構成しています。

 当然、大いなる反論も予想されていました。

 そういう中でダーウィンが例えに出している一つが〈犬種〉です。

 これはアルキメデス(ア~ル)がお世話になっている病院に掲げられている犬の歴史を説明したポスターです。私はこのポスターが大好きで、待っている間、眺めています。

 ダーウィンの『種の起源』には〈犬種〉のたとえがよく出てきます。
 たとえばここです。


 実際、犬の種類を見ていると、同じ種だとは思えない様な姿形が見つかります。


 進化のスピードはとてもゆっくりです。しかし今現在も、いろいろな進化が進行中です。その結果〈ヒト〉という種も生まれました。

 進化論については優れた〈絵本〉もいろいろ出ています。ぜひ手にとってみてください。
 ダーウィン自身に興味のある方は、わたしの大好きな本「生命の樹」をおすすめします。

生命の樹 チャールズ・ダーウィンの生涯  毎日たのしい教育に全力投球、たのしい教育研究所(RIDE)です。みなさんの応援クリックをお待ちしています➡︎この〈いいねライン〉をクリックすることで〈たのしい教育研究所〉への「応援の1票」が入ります☆いいね☆

 

 

カブトムシも水を飲むんですか?/子ども達からの質問に答えて-自由研究-

 出前児童館のたのしいメニューの合間にたのしんでもらっているのが〈アトラスオオカブトにさわってみる?〉というコーナーです。

 どの公民館でも、アトラスオオカブトの特徴や、安全な持ち方などを興味深く聴いてくれています。
 説明の後に「触ってみたい人だけ、アトラスの背中をなでてみようか。でも無理しないでね、虫たちが苦手な人もたくさんいるからね」と話すと、何人かの子たちが人差し指でアトラスの身体をなでながら「本当だぁ~、ツルッツル」とか「ゆっくりだけど強そうな動き」という様な声をあげてくれます。

 女の子たちもさわりはじめて、たいてい全員がさわっていきます。
「自分の顔が映ってる!」と言った子はこのこだったかもしれません。

 

 飼い方の説明の時「もともとアトラスオオカブトは沖縄より暑くてじめじめしたところに住んでいるので、甘い目の食べ物の他に、カゴの中をジメジメさせるため、必要な時になめるために水を準備しておいておくといい」という説明をした時に「え~、水を飲むの?」という子がいました。

 「カブトムシには水は必要ありません、水をあげるとお腹を壊して死んでしまいます」という説明を時々見かけますから、声をあげた子も、そのことを知っていたのかもしれません。
 「昆虫は汗をかくことがないので水はあげなくて大丈夫です」という話もあります。
 しかし昆虫も生き物です。オシッコもしますから、他の動物より水は少なくて済むとはいえ身体の水分の補給は必要です。昆虫に限らず、生き物で水を必要としないものはどこにも存在しません。

 生物ですから「水は欲しくない」というなら飲みませんし、水が必要だと感じたら水を探すのです。
 蝶たちは水辺で水を飲みますし、そういうことをしない昆虫たちも必要に応じて朝露などをなめたりしています。
 水がないと死んでしまいますから、当然のことです。

 実際、私はカブトムシやクワガタを飼うときには食べ物と水を用意していますけど、これまで水を飲んで死んだということは見たことがありません。しっかり寿命の分生きてくれました。

 二週間くらい前のことです。水分を欲していたのでしょう、アトラスオオカブトが水を飲んでいました。 
 その時以外にも水をなめるシーンを目にしています。そしてアトラスくんはとても元気で力持ちです。

 少なくとも私がこれまで30年くらいの間で育てた十数匹のデータでいえば〈水を飲ませると死んでしまう〉ということは一回もありませんでした。そういう話は、以前の部活動などで「スポーツをした後には喉が乾いても水をのんではいけない」という非科学的な指導と似た迷信だとわたしは思っています。
 誰がそういう話を広めたのか、元をたどるとおもしろいかもしれません。

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アトラスオオカブト 予想通り大人気 ① 角は何本?

      たのしい教育研究所の〈出前児童館〉には三つのメインメニューの他にもいろいろなたのしい時間があります。
 その一つとして五月の出前児童館に加えたのが「アトラスオオカブトにさわってみない?」というコーナーです。

 これがアトラスオオカブト。〈オオカブト〉といっていますけど、大きさは普通のカブトムシくらい。でもこの迫力ある3本角で人気のカブトムシです。

 普通のカブトムシの角は二本、上下についています。

 

 ちなみにこれも人気のクワガタ虫、ヨコ向きに二本の角がついています。

 

 アトラスオオカブトは実はクワガタムシとカブトムシの角をミックスしたような角なんですよ。

 よくみてください、目立ちませんが、ちゃんと小さな角もあって、タテに2本、ヨコに2本の4本角になっているのです。

 もう一つ特徴的なところは〈ツヤツヤやボディー〉で、周りの景色が写ってしまうほどです。

  ふつうのカブトムシのボディーと比べてみてください。


 いろいろな生き物の魅力やたのしさを知っていると人生は豊かになります。鳥好き、虫好き、蝶好きetc. いろいろな人が自然の中に入っていって、そのたのしさを味わっています。

 興味のある方は、五月の出前児童館におでかけください。
 虫好きのいっきゅう先生がたのしみ方を伝えています。

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居場所づくりもたのしくなくては/出前児童館の様子

 たのしい教育研究所が月に5日間、地域の公民館などで実施している出前児童館は、放課後の居場所づくりの一環で、今年度で3年目に入ります。
 年度ごとに新しい公民館を回っていますから、先月四月から、新しい場所での授業です。

 おかげさまで評判が評判を呼び、今回は子ども大人あわせて30人近くの大人数で賑わいました。

 プロのインストラクター青木さんによるキッズヨガも充実し、身体をやわらかくのばしてたのしめる子ども達がどんどん増えてきています。

 

 おもしろビックリ〈ハブのたまご〉も大人気でした。

 小さな子も自分の手でがんばって作ってたのしんでいます。

 いろいろな子ども、そして保護者の方たちから「月に一度ではなくもっと開いてください」という声が届いています。
 そのご期待に応えるためには、いくつかのハードルを超えていく必要があります。

 このサイトをご覧の皆さんで、手伝いたいという方がいたらご一報ください。子ども達の笑顔と賢さを本気で求めている方なら歓迎します!

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