東京で4月に開花する桜ですけど、沖縄では2月に入るか入らないあたりに花開きます。数日まえ、気に入りの〈桜の小道〉を歩きました。
12月初旬の頃ですから、まだ花は開いていませんね。
と思うかもしれませんけど、よ~く見てください。
咲いているんですよ、中央やや左、山並と重なるあたりをアップするとわかると思います。
ほとんどの人たちは、こういう桜の姿をみて、〈こんな早い時期に桜が咲くことはない。そういうこともあるかもしれないけど、自分がそれに出会えることはめったにない〉と考えているから見えない
のです。
ズームレンズで撮ったのがこの写真です。
目が慣れてくると、いろいろな木に花を見つけることができます。
※
こんなに早く咲くなんてすごい、と思うかもしれません。
ところが桜の木々がたくさんある場所でさがせば、そう難しいことではないんですよ。
生物の多様性は、いろいろな種の違いとしてあらわれるだけではありません、ミミズならミミズという一種類の中でも個体間でいろいろな個性の違いがあります。体格的なものだけでなく、光や振動に対する感度、反応スピードの違い、食べ物を探す時のチャレンジングな行動、慎重な行動なども違うでしょう。
桜にも個体差があります。
早く開花する桜、ちょうど周りの桜が開花する時期に開花する桜、まわりよりずっと遅れて開花する桜etc.
当然、人間にも多様な個性が存在します。
目が良いとか身長が高いというような生物的個性だけでなく、社会的な差異はますます大きく表れます。
何でも早いことがよいわけではなく、ゆっくり慎重にすすんでいく個性も大切です。
いろいろな個性が全体として人間社会をすすめるのであって、単一価値の個性が何かを突破し続けるわけではないのです。
エイズにかからない人たちがいるくらいですから、いろいろな病原体に強いタイプの人たちもいるでしょう。
計算能力が高いことはすばらしいことですけど、それと比較してコロナに強い人たちのすばらしさもひけをとりません。
学校では知識の量、理解力、計算処理、体力などで価値づけることが多いのでけど、もっと多様な能力でこどもたちをみてあげてほしいと思います。
〈足の速さ遅さ〉と〈やさしさ〉はどっちが重要か。
〈漢字力〉と〈相手の心を理解する力〉はどっちが重要か。
そういう視点でみていくと、いろいろな子どもたちの素晴らしさが見えてくると思います。
毎年こうやって一番桜をみつけると、子どもたちのことを考えてしまいます。
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