〈さにあらず〉という言葉/間違いを明るく笑う

 前回に記事に「さにあらず」と書いて思い出したことがあります。

「左にあらず」という表現はへんではないか?
 日本語表記は本来上から下へだったわけだから‼︎

 とすると欧米から来た言葉かな?

 それにしては日本語にしか思えない、しかも古くからある日本語。

 みなさんはどう思いますか?

 何のことはない、私の表記の間違いで〈然に在らず〉が正しいのです。

 〈完全だ〉という意味で「完壁かんぺき」と書いて間違ったこともあります。
 何がどう違うのかわかりますか?

完璧
が正しいのです。

 こういう間違いというのが〈恥〉ではなく、「へぇ~、そうなんだ、おもしろいね」という様な気軽なものとして伝わっていくとよいですね。「これくらいも知らないの?」というのは非教育的なものに思えます。

 そういえば以前長野の山で聞いた〈アルプス一万尺〉の話。
 そういう歌があるのはご存知でしょうか?

「♪ アルプス一万尺 子ヤギの上で アルペン踊りを サァ踊りましょ、ランラランランラランラン」と思っていたという・・・
 死ぬよね、ヤギが。

 正しくは〈小槍の上で〉なのだけど、そもそも〈小槍〉そのものが何だかわからないから、子ヤギに聞こえてしまうこともあるのでしょう。

 〈小槍〉を正しく認識しても、こんなところでアルペン踊りを踊ってランラランランもないけどね。今度は踊っている人間の命が消える・・・


「学校は間違うところである」と言いながら、間違ったら恥をかかされるとか不利益を被るというのはおかしいものだと思います。

 たのしい間違いシリーズを授業で取り上げて「自分の間違い何のその!」という子どもたちを育てたいものです。

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たのしい初夏の講座「休み時間にたのしめる教材の紹介」

 たの研のメンバーは奥行きが広く、塾を多角的に経営しているSさんもいます、わたしと一緒に離島を飛び回ってこどもたちへ授業しに行ったこともある実力派です。

 初夏の講座ではS先生が休み時間などでももりあがる知的なゲーム教材をいくつか紹介してくれることになっています。

 これはそのシミュレーションミーティングの様子、五十音と数字の書かれたカードでたのしむ教材をとりあげています。

 

 たくさんの先生たちがその授業をうけて、これよりはあのゲーム教材がいいとか、これはこうするといいのでは、などいろいろなアイディアを重ね合っています。

 大事にしたいのは、それをやる先生たちがたのしんでいるかのということです。

 たくさんの人たちが〈たのしく賢く〉をテーマに教師生活をしてくれる、家庭でこどもとつきあっていく、そういう講座になるようにスタッフ講師合わせて全力投球中です。

 暖かくなり湿度も上昇するとコロナウィルスの活動も弱まると予想しています。何とか宣言が発動されず、みんな笑顔で開催できることをたのしみにしています。

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便り(たより)の嬉しさ/沖縄での仮説実験授業全国大会開催以来ずっと便りが続いている四国のN先生

 沖縄ではじめて仮説実験授業の全国大会が開催されたのは2001年、その前年の大会で伊良波さんと私とで「沖縄で全国大会を実施したい」と立候補し、会場にいるたくさんの人達が「いいぞ~」と大きな拍手で賛同し、板倉聖宣先生もとても喜んでくれた時のことは今も肌感覚で想い出すことができます。私が教師生活(公立学校)をおもいきりたのしんでいた頃のことです。そのあたりで日本アドラー心理学会の年次大会も沖縄に招聘し実施しましたから、その両方で沖縄が全国的に認知される様になってきたのが2000年頃だといえるでしょう、覚えやすい年です

 さて2000年にGOサインが出てから実施まで、会場の選定をはじめたくさんの準備が出てきました。その中で〈仮説実験授業の英訳〉をすることになり、仮説実験授業の会員で四国に住むN先生のお世話になりました。N先生はその時たしか校長を退職して間もない頃でした、声しか聞いていないのに「〈温かい人〉というのはこういう人のことをいうのだろう」という様なものごし優しい人でした。

 以来ずっとN先生との付き合いが続いていて、私のたの研の設立のときにも板倉先生と一緒に強く応援してくれました。
 N先生とはずっと電話と手紙というクラシックな交流が続いていて、何しろ活字が好きN先生は毎月、読んだ本の書評をまとめて私に送ってくれます。

 最近、たの研のM先生のツテでおいしいと人気の〈津堅島のにんじん〉が手に入ったので、手紙を添えてN先生に送りました。

 すぐにお礼の手書きのたよりが届きました。

 二十年以上読み馴染んできた達筆な文字が刻まれています。

 私は手書きの便りを、年にどのくらい書くのだろう・・・

 祝いのメッセージを添えたり、人生の転機を迎えた方へ直筆で綴ることはあっても、それも僅かだと思います。
 みなさんはどうですか。

 N先生は毎回丁寧にこうやって想いを込めた便りを送ってくれます、とてもありがたいことです。

 便りの中には「送っていただいた人参とても美味しかったです、家族もみんなよろこんでいました。・・・私がとても興味深かったのは中に添えられていた沖縄の新聞です、中の・・・・」と綴られていました。

 M先生が沖縄のニンジンの記事があったというので偶然添えてくれた新聞がもっとも心動かしたようです、笑ってしまいました。

お陰様で、魅力ある人達に囲まれたたのしき日々を送っています。

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たのしい国語-新明解語源辞典(三省堂)ははじめから面白い〈藍〉〈アイロン〉の語源

 語源の記事についての便りがいろいろ届いています、ありがとうございます。「か行までに面白い語源があったら教えてください」という声に答えて書かせていただきます。

 はじめの言葉「あい/藍」から〈おもしろい〉が始まりました。

 以前いた学校で保護者の方に誘われて〈藍染め〉をしたことがあるので藍そのものは具体的に知っていましたし、〈青は藍よりいでて藍より青し〉という言葉も知っていましたから、植物や色の一通りの知識はあったのですけど、後半にさらりと書かれた言葉に目を開かされました。

 上の説明の〈藍と青は同源〉のあとです。

 アケ(朱)とアカ(赤)、クリ(栗)とクロ(黒)などと同じ様に、末尾音節の母音を交換させて造語したものである。

 なるほど・・・

 朱(アケ)というのはこの植物、ザクロの仲間です。

 朱(アケ)から赤(アカ)という言葉がができたのではありません。赤は〈明るい〉から来た言葉です。アカの語尾を変化させて〈アケ〉と名付けたということです。

 同じ様にクリは〈黒〉の語尾を転じて作られた言葉とのこと。

 なるほど、たしかに黒い。
 

 いわれてみれば確かにそうなのですけど、いわれて初めて目が開かれるというのはたのしいことです。

 アイロンの語源まで行こうとおもったのに、目安にしている文字数を過ぎてしまいました、次にご期待ください。

 それにしても語源辞典はたのしい、それはかなり言えると思います。

 私が愛用している語源辞典は3冊あるのですけど、その中で最もおすすめするのが三省堂の「新明解語源辞典」です。語源辞典は普通の辞典より高めで、この新明解語源辞典も4200円くらいするのですけど、それでも比較的安い方です。

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